シーバスの本格シーズン開幕と共に、発売されたシーバスアングラー待望の「NEW morethan(モアザン)ブランジーノ」!ルアーマガジン・ソルトでは同アイテムを監修した大野ゆうきさんに東京湾奥で実釣インプレッションを行なってもらった。今回は大野ゆうきさんのもうひとつのホ
ームフィールドである「湾奥河川」をはじめとした大型河川にも対応したロングレングスロッドをご紹介しよう。
解説していただくのはご存知「湾奥のプリンス」大野さん!
【Profile】
大野ゆうき(おおの・ゆうき)
中学生時代から東京湾奥のシーバスフィッシングにのめり込み、20年以上釣り場を見続けてきたエキスパート。長年に渡る経験と実績を生かし、湾奥シーバス対応のタックル開発にも積極的に取り組んでいる。
前回の記事はこちら
広く太い流れを攻略するためのロングレングス『モアザンブランジーノEX AGS マッチ・ザ・バイトカスタム94』
お次は「94ML」を使った実釣をするために荒川へ移動。
【スペック】
- 全長:2.85m
- 継数:2
- 仕舞寸法:147cm
- 標準自重:121g
- 先径/元径:.9mm/11.3mm
- ルアー:7~35g
- ライン:8~16lb(ナイロン)、0.6~1.5号(PE)
- カーボン含有量:99%
- 価格:85,250円(税込)
大野「今回、グリップの長さにこだわったと前述しましたが、それだけじゃないんです『エアセンサーリールシート』という、軽量かつ高感度のカーボン含有樹脂が素材に採用されていて、形状もスリムフィット(パワーモデルやロングモデルはオーバルシート)なので手首の運動性を確保することができます。疲労感も軽減されるので、大河川でフルキャストを続けても負担に感じにくい」
荒川で、大野さんはウェーディングの釣りを展開。満潮のタイミングから川に入り、橋脚の上流付近を集中的に狙った。
大野「今は上流からベイトを追ってどんどん魚が入ってくるイメージ。満潮からの下げで橋脚付近を狙うなら、上流側の方がフレッシュな魚が多いんです」
昼食後、いったん休憩をはさみ夕方くらいから実釣を開始したが、辺りは徐々に暗くなり、橋脚の外灯が点灯。うっすらと明暗が現れた。その付近を集中的に探っていく。
大野「87ML同様に、94MLもキャスタビリティーに優れています。僕も色々なルアーを使いますが、特に小型ルアーのキャスト性能や、バイト時の感度はまさに最先端といったイメージ。抵抗の小さいルアーでも、河川のドリフトの釣りなどでもこの感度がいい仕事をしてくれます」
87MLをロングレングス化し遠投性能を強化
軽量化に磨きをかけたブランクス設計により、ロッド自体の汎用性が向上。小型の軽量ルアーであってもしっかりと鞭のようにしなやかに曲がり飛距離を稼げるうえに、リトリーブ時やアタリを察知する際の感度も従来モデルに比べて飛躍的に向上。MLとは思えないようなパワーと粘りも兼ね備えているため、ビッグワンとのファイトも安心だ。
暗くなるにつれて、シーバスのボイルが多発するようになった。ちょうど暗くなったタイミングで幸先よく荒川でのファーストフィッシュをキャッチ。
大野「明暗の釣りって結構シビアで、喰わない時は絶妙に明暗の境目付近を意識した釣りでないと釣果が出ない。…でも今日は明暗に入れなくてもしっかり喰ってくる。やはり秋は始まってますね!」
その後、潮止まりとなる22時台までボイルは継続。大野さんもひたすらシーバスを釣り続けた。そして終わってみれば午前中と合わせて20本超え。素晴らしい釣果である。
当日の必釣パターン!
「上流側の明暗の際トレース」
当日は明暗の境目から3m以内のレーンのトレースにバイトが集中。
大野「しかもほとんどが上層でした。かなり状況はよかったかと思います。ただそうでない時もあって、若干“暗”の部分に薄くかかるようにトレースしたり、その境目のトレースの仕方次第で釣果が変わってきたりします。状況に合わせていろいろ試してみましょう」
大野「ちなみに、94MLは大型河川や干潟などに向くレングスですがイメージは87Mlのロングレングス化。取り回しのよさや扱いやすさも継承されています。大河川での繊細かつテクニカルな釣りに最適ですし、港湾や運河エリアなどでももちろん扱いやすい仕様になっています」
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