シーバスロッドの最高峰! 生まれ変わった『モアザンブランジーノEX AGS(DAIWA)』を大野ゆうきが徹底解説!!



ふける秋。釣りやすい秋。シーバスの本格シーズン開幕と共に、シーバスアングラー待望の「morethan(モアザン)」の新作が登場する!ルアーマガジンソルトでは同アイテムを監修した大野ゆうきさんに東京湾奥で実釣インプレッションを行なってもらった。今回は新生モアザンブランジーノの特徴をご紹介しよう。

【Profile】

大野ゆうき(おおの・ゆうき) 

中学生時代から東京湾奥のシーバスフィッシングにのめり込み、20年以上釣り場を見続けてきたエキスパート。長年に渡る経験と実績を生かし、湾奥シーバス対応のタックル開発にも積極的に取り組んでいる。

着目せよ! 生まれ変わった「モアザン ブランジーノEX AGS」

今回紹介するのは大野ゆうき監修モデル「87ML」「97ML」2機種がメイン。自身のホームフィールドでもある湾奥エリアでの使用を主体としつつ、遠征にも最適なハイエンドな仕上がりに注目だ! まずは、2機種の共通点を一挙公開!

グリップ長

大野ゆうき監修モデル2機種は取り回しを重視したショートタイプ

港湾(画像左)
●ロッド:モアザンブランジーノEX AGS87ML(DAIWA)●リール:イグジスト4000CXH(DAIWA)●ライン:PE0.8号(東レ)●リーダー:パワーゲームルアーリーダー20lb
河川(画像右)
●ロッド:モアザンブランジーノEX AGS94ML(DAIWA)●リール:イグジスト4000CXH(DAIWA)●ライン:PE0.8号(東レ)●リーダー:パワーゲームルアーリーダー20lb

大野「港湾部ではとくにですが、手すり越しにキャストすることが多い。さらに、障害物を狙ってピンにルアーを撃ち込み、一投目で一番いいところに入れ込みたいものです。ロッドの長さ以上にグリップの長さが重要になってきます」

大野さんが監修した「87ML」「97ML」共に、グリップ長は短めに設定

大野「97MLも同様に短くしたのは、運河エリアなどでも遠投するシーンで使用するからです」

都市部で釣果が望めるシーバスフィールドでは、手すりなどキャストの妨げになるものが多い。

大野「長さを感じさせないというか、レングスよりも短いロッドを扱っている感覚です」

可変レギュラーテーパー

キャスト時はリリースポイントを幅広く、ファイト時はしっかり粘るブランクス

基本的なロッドの調子はレギュラー。これまでのシリーズと比較してもよりマイルドな弧を描く。

大野「前作は先調子でシャキッとした調子でしたが、新作はリリースポイントの幅が広いのでキャストが決まりやすくなっています。これが一転してファイトの時にはバットが粘ってくれる。可変テーパーならではの感触が得られます」

ロッド全体のイメージ

「エキスパート」の軽さと「モアザン」の強さを兼ね備える

大野「パワフルで反発力が強いランカー対応の『16モアザンブランジーノ AGS 97ML』、軽量・肉薄ブランクの軽さと感度を追求したフィネスなモデル『17モアザン エキスパート AGS 98ML』。これに対して今作は、細身化および軽量化による扱いやすさはもちろん、荷重移動がスムーズで、なおかつパワーも兼ね備えています。前述した2モデルの特徴を兼ね備えるイメージですね」

ガイド径の形状

真上から見ると実は「楕円」。ラインが通る方向は「真円」

ガイドには、ダイワ独自の「AGS TYPE-0」を採用している。

大野「放出されるラインはティップのブレで縦方向に暴れる特性があります。それを加味して採用したのが、真円ではなく“0(ゼロ)”」形状のリングです。傾斜角度のセッティングにより正面から見ると真円と錯覚する。これにより、ルアーを動かす釣りもスムーズに」

CWS(カーボンラッピングシステム)

CWS+AGSガイドがブランク本来の性能を引き出す

一般的ガイドは糸巻きで行われることが多いが、今回採用したのはCWS(カーボンラッピングシステム)と呼ばれる、編み込んだカーボンでガイドフットを固定するシステムだ。これによりガイドのフット部分を30%短縮することができ、軽量化と感度に貢献するだけでなく、ブランクスの性能をワンランク上に押し上げてくれる。

Vジョイントα

継ぎの部分までスムーズに曲がるしなやかなジョイント部の秘密

継ぎの部分に採用されているのが「V-ジョイントα」。ナノプラスを含む高強度素材と独自の超高精度なロッドの設計、製造技術によりよりスムーズな曲がりと強度を高めてくれる。

大野「曲げれば曲げただけ継ぎ部分のスムーズさが確認できます。ファイト時はもちろん、あらゆるシーンでスムーズな釣りを演出してくれるテクノロジー」

汎用性の高さも魅力!

大野「軽さと感度、パワーを持ち合わせているが、性能を最も体感できるのはキャストのタイミング。軽量ルアーでも飛距離が出せて、ある程度ウエイトのあるルアーも飛ばせます」



大野ゆうきさん監修モデルの各解説は下記記事をチェック!

都市型運河や港湾部の「代名詞」的存在となったオービット3。

東京湾奥をはじめ、アーバンサイドでシーバスを楽しむアングラーも多く使用していることから注目度が高い同モデル。キャスタビリティとパワーがさらに高まったNEWオービット3はこれまで以上のパフォーマンスを導いてくれるだろう。

大河川でも繊細かつテクニカルにルアーをコントロールできるマッチ・ザ・バイトカスタム94。

大野ゆうきさんのもうひとつの代名詞であるのが「マッチ・ザ・バイトカスタム」。湾奥都市型河川を中心、全国の大型河川でもテクニカルにルアーを操作でき、これまでに大野さんは東京湾以外でも数々の実績を上げてきたロッドだ。関東アングラーのみならず、各地方のアングラーも是非ともチェックして頂きたい!

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