女子高生「ももか」と仁義なきへらぶなバトル! 神扇池での対戦ふたたび 編 #001【いつかはヘラ王を目指す連載】



そいやさぁー♪ そいやっさぁ♪ 随分と間が開いてしまいましたが、おまたせしました。中年オヤジが女子高生にフルボッコされるコーナーの復活です。もとい、好評連載中のルアマガプラスの「へらぶな」連載再開です。今回は、因縁と怨念、嫉妬とSIT! 渦巻く、中年オヤジと、きゅるっとキュートな女子高生、千葉百々絵(ちば・ももか)さんとのへらぶなバトルの第2回戦? の模様をお伝えしようかと思います。

【未経験者が半年でヘラ王を目指す連載 】→【いつかはヘラ王を目指す連載】に連載タイトル変更そして、リベンジャーズ。

もはや連載タイトルなどはどうでもよくて……。

へらぶな釣りが、どうやら釣りの流行りでいうとやや斜陽らしいのだけど、こいつがとんでもなく面白い釣りだから盛り上げたい! のと、盛り上げるために招聘したアングラー、現役女子高生・千葉百々絵(ちば・ももか)ちゃんをサクっとへらぶな釣りで辱めてマウントをとるつもりだったのが、この娘っ子、とんでもねぇ釣りセンスの持ち主で(DAIWAフレッシュアングラー恐るべし)、泥沼のへらぶなバトルに発展し、無様に中年編集者が貶められていく読者に痛快な展開に発展したところで、連載がストップしておりました。

【Profile】

千葉百々絵(ちば・ももか)

北海道出身。北海道だけでの釣りでは満足できず、関東に釣りをするために引っ越してきた、根っからの釣り大好きっこ。DAIWAフレッシュアングラーに選ばれ、現在各メディアで活躍中。高校2年生。まだまだ用心コロナ禍ということで、マスク姿でパチリ。

だいたいコロナのせいです(言い訳です)

実は、千葉百々絵ちゃん、以下ももかちゃんとの泥沼バトルの前戦いで、私(フカポン)、完全勝利を収めました(9割の人が激怒する大どんでん返しで)。それに不服を唱えたピーチ姫ことももかちゃんが、復讐戦をいどんできたのです。

フカポン「朕は、前回、お主に完勝したというのに、不服と申すのか?」

ももか「あれは、オカシイです。普通に私が勝ってましたー! 私はルールに負けたのです!」

フカポン「違なことを申す娘ぢゃ。ルール……それすなわち正義。つまり、ももかは負けたのです。認めなさい」

ももか「実力では勝っていました! 不服なので、同じルールの大会で再戦を願います!」

フカポン「朕も、へらぶな帝として即位した手前、無下に切り捨ててもよいのじゃが、仕方ないのぉ。うけてたってやろうやないかぁい! フレッシュアングラーだかなんだか知らんが、もいでは投げ、もいでは投げちゃるわ! こいや娘っ子ぉ!」

大人気ないやりとりがあったとかなかったとか。とにかく、前回の対戦の勝敗が不服ということで、ももかちゃんが再戦を挑んできたというのがストーリーです。そら、不服になるわ。という前回の記録はこちらから。



伝説のへらぶな釣りの聖地「神扇池」で再びバトルが繰り広げられる

さて。このおもしろへらぶなバトル物語。仕掛け人がおります。ひとりは、埼玉県幸手市にございます、神扇池というヘラブナ釣り場でスペシャルアドバイザーとして常駐しております田邊忠史プロ。DAIWAをこよなく愛するへらぶなテスターのひとり。

田邊忠史(たなべただし)。ヘラブナ釣りのプロフェッショナル。数々のヤンチャにいい加減腹が立ったので、今回は顔見せ紹介はせず、こちらをプロフィールカットとします。

この田邊プロ。フカポンが尊敬する、へらぶな師匠ではあるのですが、わざと大事なことを教えなかったり、トラップを仕掛けてくるので、全面的に信頼していると痛い目に遭うことは学習済み。ちなみに田邊プロは、埼玉県幸手市、へらぶな釣りのサンクチュアリとしてファンの間でも名高い、「神扇池」でスペシャルアドバイザーとして常駐しております。フカポン以外にはとても優しく、丁寧に、へらぶな釣りのアドバイスをくれるナイスガイなので、ぜひ頼ってください。

ぶっちゃけ実力的には負けていたので、ももかと戦うために入念な準備をすることにします(汚い)

今回行われた、へらぶな釣り大会。埼玉県幸手市の神扇池で行われることになったのですが、肝心、曰く付きの大会ルールについては次の記事で解説します。とりあえず、大会そのものは10月30日(土)に行われることになりました。

編集部での電話のやりとりを再現。

フカポン「ということで、ももかちゃん。例のへらぶな釣り大会は10月30日(土)に行われることになったので、スケジュール空けておいてねー」

ももか「わかりました! ついに決着ですね。前回も勝ってるも同然ですが、今回は完全勝利します!」

フカポン「ももか。釣りってのはな、上手い下手じゃないんだぞ? 勝負にこだわってるようじゃ、まだまだひよっこも同然……聞いてる? ちょっと聞いてる?」

電話はすでに切れていたとか……。

しかし、今回は特に負ける訳にはいかない。ふむ。事前に入念に準備をしておく必要があるな。ももかちゃんには10月30日に大会はあるとは伝えたが、大人は前日だって練習に行けるわけよ。フカポンはすぐに、神扇池のへらぶな師匠である田邊プロに電話を掛けた。

フカポン「田邊師匠。次の大会、ももかに負ける訳にはいかないので、ちょっと修行したいんですけど」

田邊「そういや、ももかに負けたら10kgのダイエットが罰ゲームだといってたよね?」

フカポン「そんな協定はすでに、前回大会で失効済み。なにせ勝ったからね! さくっと勝ったからね!」

田邊「……まぁ、それはおいといて、実はフカポン、10月18日に神扇池の新べら放流があるわけよ。フカポンでも釣れるし練習になると思うよ? そう、フカポンでも絶対簡単に釣れるから! まずはそこにおいでよ! 修行だ!」

フカポン「いま、フカポンでもって2回も強調したよね? なんなの嫌がらせなの? 辱めなの? でも、そんな美味しそうな話、いただきます。行きます! 新べら放流!」

ということで大会前に、新べら放流を体験することにしました。

「ささ、へらぶな帝・フカポン様、あちらの席で新べらがお待ちです」

管理系へらぶな釣り堀のボーナスイベント。それが「新べら放流」

さて、フカポンが嬉々として参加した神扇池の新べら放流とは、定期的に池に行われる、へらぶなの放流のこと。日々のプレッシャーで食いが渋っているへらぶなですが、新しく放流されたへらぶなは、まさに無垢な白。ぶっちゃけると、この新べら放流の日程がわかると、初心者でも釣りがかなり優しくなるので、狙っていくのはアリなのだ。

フカポン「ちなみに田邊師匠。新べら放流をすると、どれくらいボーナスタイムが池に続くのですか?」

田邊「その日と、そうだねぇ、翌日の午前中くらいまでかな」

結構、ボーナスタイムは短いようだが、それでも狙っていく価値はあるという。

釣り場に行くとYouTube、SBFJのとねちゃんが釣りをしていた。ももかちゃん、へらぶなデビュー回については、リンクを貼らせていただきましたので、ぜひともご覧くださいませ。

利根川「あ、フカポンさんご無沙汰っす! もう1年ぶりくらいっすか? 結構、薄情ですよねー! 新べら放流にくるって聞いて、あらかた席の周りの新べらは釣っておきましたよー」

フカポン「あ、いや、ずーっとあれよ? 利根川さんの動画みながら、へらぶな釣りのトレーニングしてたし。もう、こう、なんというか、ほら、俺、釣りに行けてないけど、上手くなってるから。伊達にへらぶな帝名乗ってないし。舐めんなよ?」

利根川氏は、話なんてきいちゃいなかった。

そんな悪態をつきながらも、久々のへらぶな釣りを開始。田邊師匠のアドバイスを受けながら、へらぶな釣りのリハビリを行うことができたのでした。

さて、ボーナスモードでへらぶな釣りの感覚を取り戻せたとはいえ、そんな甘い釣りではないことがわかっています。確実に、あの、ももかに勝つためには、これぐらいでは安心できません。

田邊「フカポン。実は大会の前日に、最終調整においでよ。そのままフカポンはウチに泊まればいいからさ。大会前日の10月29日には、DAIWAのへらぶなレジェンド、銀閣ブランドの立ち上げ人でもある佐藤浩志さんもいらっしゃるからさ、一緒に釣れば10年の修行にも勝るはずだよ!」

きらきらした目で、誘いをかけてくる田邊プロ。だいたいこういう目をするときは、何か悪いたくらみをしているのが田邊プロなのだが、前日に釣りをしておくのは、ももか完全勝利のための大事な一手になるのは間違いない。田邊プロの不自然な笑顔が引っかかるが、この奸計には乗ることにした。

田邊「負けたら、10kgダイエットなんだから、ここで修行しておかないとダメだよ!」

だから、それは前回で失効している……。そんなこんなで次回は、神扇池大決戦の結末をお伝えしたいと思います。