アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。12月の今回はボウズのがれの必須アイテム「レッグワーム」! 今日からあなたも#ゲーリーつり部でシャキーンと釣果アップ!!
【Gary Rig Creator】
富村善之(とみむら・よしゆき)
斬新な発想で釣れるリグを編み出し、老若男女問わず楽しくバスを釣らせてくれる琵琶湖ガイドにしてトリックパフォーマー代表の肩書も持つ、生粋のエンターテイナー。愛称は「トミちゃん」。
誰にでもできるカンタンな釣り
レッグワーム! あるときはタフレイクのビッグフィッシュキラーとして、またあるときはボウズ逃れの切り札として、お世話になった人はきっとたくさんいることでしょう。もはや説明不要の釣れスジなんですが、ワカサギパターンで、いやベイトフィッシュパターンにおいて、すさまじい効果を発揮するリグを見つけてしまったので共有させていただきます。
その名も『琵琶湖リグ』!
近年、琵琶湖のメインベイトとしてワカサギが注目されているのはご存知のとおりです。そして、ワカサギパターンというと、ホバストやミドストといったロッドを動かしながらラインスラックを取りつつ中層をスイミングさせるワザが有名ですが、ガイドゲストさんが口を揃えて言うのは「難しくてやりきれない」。
じゃあ、もっと簡単な方法はないものか…去年の秋はレッグワームのダウンショットリグを巻いて結果を出せたんですよ。それをもっとシンプルに、より操作しやすく進化させたのがこの『琵琶湖リグ』なんですね。ちなみに名前の由来は、ただ単に琵琶湖でやりはじめたから、というだけです(笑)。
リグり方と使い方
リグの作り方ですが、L型フックを通し刺しにして、シャンクに沿ってネイルシンカーを挿入。各所を瞬間接着剤で固定すれば出来上がりです。フックはシンカーが入るスペースを確保するため、背中側とシャンクの隙間がなるべく薄皮になるように、そして真っ直ぐに通すことが大切ですよ。
ジグヘッドのように重さが一点に集中していないので、支点となる箇所が存在せずバラシが圧倒的に減るのと、下方重心でスイム姿勢が水平に近くなるのも琵琶湖リグのメリットですね!
使い方は、キャストしたら一旦ボトムを取り5秒ほど放置、あとはゆっくりと一定のスピードで巻くだけ! レッグワームのテールがプルプルと震える最低速度を目安にしてください。ヘタにアクションを付けたりはせず、ワカサギの群れを散らすことがないようごく自然にトレースするイメージですね。
なお、ネイルシンカーは2.4gが基準で、3.5gを挿すこともあります。ワームのサイズに対してちょっと重めですが、琵琶湖のワカサギパターンにおいて、バスのレンジは3~5mであることが多く、ちょうどその目線に合わせて巻くことができるウエイトなのです。
レッグワーム【ゲーリーインターナショナル】
全長 | カラー | 入り数 |
2.5in/2.9in | 全46色/全12色 | 10本/8本 |
トミちゃんのカラーセレクト
トミちゃんのカラーセレクト
巻いて使う場合は#344シナモンブルーシャッドや#986ワカサギなど、明るめのカラーがオススメ。ボトムに置いて食わせる場合、グリパンなどシルエットのはっきりする色のほうが釣れますね。
ワカサギがいなくても琵琶湖じゃなくても釣れる『琵琶湖リグ』
「ワカサギパターン」、「琵琶湖(リグ)」というキーワードがあると、かなり限定的なメソッドだと思ってしまうかもしれません。でも、琵琶湖ではふつうに、ウィードのアウトサイドエッジでワカサギ以外の小魚を捕食している個体にも効くし、ボイルがあれば着水と同時に巻けばよいし、リザーバーではシンカーを軽くしてバンクに遠投すると釣れるし、実はいろんな場面に応用が可能なんです。
さらにもう少し付け加えておくと、このリグは巻いている最中だけでなくフォール中やボトムに置いている時に食うこともあります。ただ巻きで反応が得られないなら、途中でフォールさせたり、ボトムステイも試してみてくださいね。また、回収間近になったら、リトリーブスピードをアップして軌道を上方向へと変化させるのも効果的ですよ!
フッキングはしっかりと!!
ゆっくり巻くのが基本なので、向こうアワセではどうしたって掛かりが浅くなってしまいます。バイトを感じたらしっかりとロッドをあおってアワせるべし!
琵琶湖リグ用タックル
- ロッド:インフィニットブレイドIBS-63XULST(ism)
- リール:イグジスト2500番台ノーマルギアもしくはスティーズ type-II(DAIWA)
- メインライン: エックスブレイド アップグレードX8 ペンタグラム0.4号(YGK)/リーダー:Bawoエクスレッド5lb(東レ・モノフィラメント)※結び替えたりすると少しずつ短くなるので、最初は約80cmと長めにしています
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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