最近注目のトップ50トーナメンターや各地のフィールドで活躍する若手アングラーたちに、彼らが得意とするルアーと使い方を解説してもらった。この中から次代を担うスターが生まれる可能性も激高なので要チェック! 今回紹介するのは、JBトップ50弥栄湖戦で優勝を果たした青木唯さん!
【Profile】
青木唯(あおき・ゆい)
1999年10月1日生まれ。山梨県在住。2021年にトップ50に昇格し、デビューイヤーで桧原湖戦4位、弥栄湖戦優勝、七色ダム戦で5位に入賞。年間ランキングも4位につけた要注目株。
人生を変えた1本の動画
青木「親がアウトドア系の人だったので、家族で海に行ったついでにエサ釣りをやったことはありました。高2の終わりの頃は進路に迷っていて、このまま普通に大学に行くのかなぁと。ちゃんと就職してお金を稼ぐつもりだったけど、やっぱりお金じゃないなと思えてきて。その時に偶然見たのが、青木大介さんがオールスターで優勝する動画だったんですよ。優勝して青木さんが泣いてたんですよね。なんで魚を釣っただけで泣けるんだろうって。それがカッコいいと思って、改めて自分自身で考えたら一番好きなのが釣りなんだなあと思って、バスプロを目指そうと思いました。バス釣りを始めたのもその時です。
バス釣りで食っていくために通っていた高校を辞めて、高3は通信制の学校にしてアルバイトして活動資金を稼ぎました。その次の年にはヒューマンフィッシングカレッジに入りました」
その後青木さんはチャプターやJBマスターズで腕を磨き、昇格権を獲得して2021年からトップ50に参戦。2年目の今年は、日本一を獲るのが目標ですと語っていた。
得意ワザ1:旧コイケ改(ハイドアップ)ダウンショットリグ
シリコンラバーで食わせに特化
昨年の弥栄湖戦で青木さんに優勝をもたらしたリグ。
青木「食わせに特化するため、コイケの毛を刈ってシリコンラバーを刺してあります。シンカーは3.5g。立木やブッシュなどの中で吊るして使うため、フックはハヤブサのDSR132フィネスガードTYPE-D#2です」
【タックルデータ】
- ロッド:ブルートレックDBTS-61L(ディスタイル)
- リール:ルビアスFC LT2500S-XH(DAIWA)
- ライン:PE0.8~1.5号+フロロリーダー10~12lb
得意ワザ2:ヴィローラマイクロ1.5in(ディスタイル)
ホバスト仕様と思いきや、メインはi字引き
昨年のトーナメントシーンで話題となった極小ワームの釣りを青木さんも導入していた。
青木「リグ的にはホバストだけど、i字引きで使います。表層でも中層でも、バスがいるレンジまで沈めてまっすぐ引いてきます。フックはメバル用の10番。0.2gのネイルシンカーを頭に刺してます」
【タックルデータ】
- ロッド:プロトタイプ5ft3in(ディスタイル)
- リール:ルビアスエアリティLT2500-XH(DAIWA)
- ライン:PE0.2~0.3号+フロロリーダー4~6lb
得意ワザ3:ダイラッカ(ノリーズ)
激しいシャクリは逆効果
青木「水深7m以上を効率よく釣っていく際に使います。ボトムまで落として、小さめのリフト&フォールで使っています。ボトムでフットボールジグを小突くような感じですね。ワカサギレイクで出番が多く、フラットやブレイクにいる魚を釣ることが多いです」
タックルデータ
- ロッド:ブルートレックDBTC-70H-S(ディスタイル)
- リール:ジリオンSV TW1000XH(DAIWA)
- ライン:フロロカーボン16~20lb
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!