最新バス釣りハードルアー読者投票人気ランキング【ルアーマガジンT.O.Y.2021】



エバーグリーンのDゾーン、O.S.Pのハイピッチャーに続き、昨年はレイドジャパンのレベルバイブが殿堂入り。これによってさらに混迷を極めることとなったハードルアー部門を制したのは、やっぱり安定した釣果を約束してくれるコイツだった!!

【1位】ジャッカル TN60【↑3位 219P】

全長重量タイプカラー価格
60mm12.7gシンキング26色1,661円(税込)

悲願の王座奪取の要因は唯一無二の武器であるO.M.S.

常に上位に顔を見せていたが、王座までにはなかなか手が届かなかったロングセラーバイブがついに栄冠を奪取。低重心化を促進するO.M.S.(アウトメタルシステム)が最大の特徴で、TNシリーズとしては5サイズの13バージョンが存在。中でも岸釣りだろうとボートだろうと、あらゆるシチュエーションでバランス良く使える「60」が、いわば『黄金律』サイズなのだろう。

T.O.Y.受賞コメント:小野俊郎

ジャッカルを立ち上げて間もない頃に出したルアーがタックルオブ・ザ・イヤーを受賞。

自分が手掛けたルアーが20年近く、多くの方に愛され続けた結果だと思うので本当に嬉しいです。自分の夢のひとつがかないました。

これからも色んなルアーやタックルを作って、バス釣りの楽しさを1人でも多くの人に伝えていきたいと思うのでよろしくお願いします。

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JACKALL(ジャッカル)

【2位】ボトムアップ ビーブル【↑4位 198P】

重量タイプカラー価格
3/8oz、1/2ozタンデムウィロー、ダブルウィロー12色1,375円(税込)

スプリッターがスピナーベイトの常識を打ち破った!

完成された形であるはずのスピナーベイトに、新たなデバイス『スプリッター』というヨコ揺れ発生装置を組み込んで、既存のスピナーベイト以上の釣果を見せ付けたシン・スピナーベイト。適度な引き抵抗がレンジキープのしやすさをもアシストし、岸釣りアングラーによる支持の拡大にもつながっている。

【3位】ジャッカル ソウルフラット【↑- 165P】

全長重量タイプカラー価格
58mm6.8gスローフローティング10色1,771円(税込)

釣れる魂を受け継いだ新作が初見でここまできた!

昨年秋に登場した新顔がいきなりベスト3に食い込んできた! その名の通り名作ソウルシャッドの流れを汲んだモデルで、特徴的なフラットサイドボディにより低速リトリーブではメリハリのあるアクションでバスを魅了しつつ、高速リトリーブでは直進安定性の良さで手返しの良さも発揮する。

【4位】ガンクラフト ジョインテッドクロー178【↑6位 119P】

全長重量タイプ価格
178mm2ozクラスフローティング、シンキング5,500円(税込)

おそらく今後も語り継がれるビッグベイトの代名詞

ビッグベイトをキャストしていると、遠くから「ジョイクロですか?」という声が掛かるほど、S字系ジョイントベイトの代名詞になってしまった不動のルアー。釣れる性能があるのは当たり前のコトなのだが「投げているだけで楽しい!」と言わしめるルアーは、希有な存在ではなかろうか。

【5位】レイドジャパン レベルバイブブースト【↓2位 116P】

全長重量タイプカラー価格
38mm、46mm5〜18gシンキング20色1210円、1375円(すべて税込)

単にメタルバイブのABS版…に、あらず!

ABSのソリッドボディを採用することで遠投性能とレスポンスの高さを両立し、リフト&フォールしてもメタルバイブのようなバキバキとした硬いアクションにはならず、柔らかめの振動でスレさせることなくバイトを増産させることができる。殿堂入りしたレベルバイブの後を継げるか!?

【6位】O.S.P ブリッツ【↑- 105P】

全長重量タイプカラー価格
53mm9gフローティング43色1650円、1870円(すべて税込)

マシンガンキャストで活きる攻めのシャロークランク

ハニカムスーパーHPボディの採用で肉薄化に成功し、強度を保ちつつ軽量化も促進。高い浮力でスナッグレス性能も際立つ、日本製シャロークランクの代表的モデル。YouTube等の影響もあってか、久しぶりに上位に顔を出した。

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オーエスピー(O.S.P)

【7位】エバーグリーンインターナショナル・モード ワイルドハンチ【↑10位 102P】

全長重量タイプカラー価格
52mm9.6gフローティング41色1,650円(税込)

不滅のアメリカ育ちミディアムダイバー

清水盛三プロがアメリカのトーナメントを転戦していた時代にメインウェポンとして活躍したミディアムダイバーだが、時代が変わっても釣れる能力は失われることなく、岸釣りからボートまで、今でも第一線で使われ続けているロングセラークランク。



【8位】レイドジャパン レベルミノー【↑18位 86P】

全長重量タイプカラー価格
125mm1/2ozスローフローティング15色2,090円(税込)

激しい飛びと艶めかしいアクションでジャンプアップ

マグネット式重心移動システムの搭載により、クラストップレベルの飛距離で広範囲のサーチを実現。同時に素早いスイムレスポンスでタダ巻きなら超タイトピッチで、ジャークすれば艶めかしいダートで溢れる生命感を演出。

【9位】DAIWA T.D.バイブレーション74S【↑29位 72P】

全長重量タイプカラー価格
63mm、74mm63mm、74mmシンキング12色1,210円(税込)

釣れるからこそ、その存在は色褪せない!

1999年の初代T.O.Y.は、バイブレーションの代名詞として当時のバスフィッシング界を席巻。もちろん今でも現役モデルだが、再びベスト10内に顔を出してくれたのはオールドファンには嬉しい限り!

【10位】DRT タイニークラッシュ【↓7位 60P】

全長重量タイプ価格
6.6in2ozハイフロート、ローフロート5,665円(税込)

揺るぎない地位を確立した琵琶湖スペシャル

琵琶湖デカバスハンター御用達ベイトとして評判になり、今や全国的に名を轟かせて品薄状態が続くレアベイト。ヴァリアブルテールシステムにより、好みのアクションが選択できる。

続いては座談会!

超ロングセラーが堂々の受賞

LM:ジャッカルのTN60がハードルアー部門1位でした。これまでも上位入賞の常連でしたが、1位になるのは初めてです。

長谷川:根強い人気はありますが、明らかに動画の再生回数に比例してる感じがします。秦拓馬さんがため池で岸から遠投して釣る動画の影響がかなりあると思います。

秦拓馬さんのような人気ユーチューバーが取り上げると、定番ルアーでも加速度的に売れるのが最近の傾向だという。

千藤:読者の頭の中に名前が湧いてくるんでしょう。ハードルアーといえばT Nみたいな。確かに長谷川さんのいうように、動画の影響が上位陣にはありますよね。

長谷川:ジョイクロが4位とかも、カスミの岸釣りローカルの影響だと思います。ユーチューバーが2人いるんですよ。ジョイクロで護岸際を延々とやって釣って、再生回数めっちゃ増えてます。お店の休憩中にちょいちょい見てるんで、増えっぷりがよく分かる(笑)。

LM:昨年はレベルバイブが、金森さんの実釣動画の影響で飛ぶように売れたという話がありました。

長谷川:今でも毎日必ず注文がありますね。1人で6~7個買う人もいて、愛知とか岡山とかのお客さんが結構多い。時期は9月が1番多くて、3月ぐらいまで。

長谷川勇「最近は新製品ですら残ることもあるけど、トップウォーターのハンドメイド系はあっという間になくなります」

千藤:中部から西日本はバイブレーションは定番ルアーですからね。3位は初登場のソウルフラット。ルーキー・オブ・ザ・イヤーじゃなくてハードルアー部門に入ってますね。

長谷川:ソウルシャッドがあったから、新作という認識がなくて投票したんでしょうかね。

LM:ビーブルは今年も上位陣に入ってますね。

長谷川:お店ではチビーブルよりもビーブルのほうが人気なんですよね。

千藤:ロングキャストしたいから、ビーブルのほうが売れるのかな。だけどビーブル自体も結構コンパクトです。

長谷川:T.D.バイブも一気に上がりました。

千藤:永遠の定番ってことなんでしょうかね。TNと同じように、頭の中に名前が湧いてくる存在だと思います。

センドウアキラ「コロナで新製品が計画通りに出ないのもあって、いつもとランキングが少し変わった感じもありますよね」

田中:僕は24歳なんですけど、ほとんど使ったことありません(笑)。

千藤:生まれた頃に出たんじゃない(笑)?

長谷川:ラトルトラップとか知ってる(笑)?

LM:ダッジが去年8位で、今年は22位まで落ちました。

千藤:羽根モノブームも落ち着いたのかなと。でも限定カラーは相変わらず大人気ですよね。でも最近はイベントが減って、限定カラーを手に入れるチャンスも減ってる。

LM:長谷川さんのお店で、これは売れてる! っていうハードルアーはありますか?

長谷川:痴虫さんとかのハンドメイドルアーはすごい。売れ行きでいうと一番かも。最近は新製品ですら残ることもあるけど、トップウォーターのハンドメイド系はあっという間になくなります。あとはメガドッグとかソルト系ルアーもすごい売れ行きですね。

千藤:コロナで新製品が計画通りに出ないのもあって、いつもとランキングが少し変わった感じもありますよね。もちろんこの状況が変わると、また元に戻ると思います。

長谷川:千藤さんの言うように、作れてないからいつもより票が伸びてないルアーもあると思いますよ。

T.O.Y.2021 ハードルアー部門ランキング

順位変動ブランド製品名ポイント
1↑3位ジャッカルTN60219
2↑4位ボトムアップビーブル198
3NEWジャッカルソウルフラット165
4↑6位ガンクラフトジョインテッドクロー178119
5↓2位レイドジャパンレベルバイブブースト116
6↑-O.S.Pブリッツ105
7↑10位エバーグリーンワイルドハンチ102
8↑18位レイドジャパンレベルミノー86
9↑29位DAIWATDバイブレーション74S72
10↓7位DRTタイニークラッシュ60
11↑-イマカツギルロイド58
12↑16位デプスイヴォーク1.256
13↑15位メガバスI×IシャッドタイプR53
14NEWレイドジャパンG.I49
15↑21位O.S.Pハイカット46
16↓12位ジャッカルドーン43
17↓9位ノリーズクリスタルS42
18↑19位ペイフォワードワンエイトSR40
19↑-ボトムアップリズィー37
20↑-メガバスグリフォン35
21↑-メガバスポップX33
22↓8位レイドジャパンダッジ31
23↓14位レイドジャパンレベルクランク29
23↑-エバーグリーンジャックハンマー29
25↑-DAIWAスティーズスピナーベイト27
26↑-ニシネルアーワークスエリー25
27↑-ラッキークラフトLC1.524
28↓16位一誠G.C.ザリバイブ6723
29↑-DRTクラッシュ922
30↑-O.S.PブリッツEX-DR21

HISTORY of T.O.Y. 1999~2020

1999DAIWA T.D.バイブレーション
2000DAIWA T.D.バイブレーション
2001メガバス MR-Xグリフォン
2002メガバス ポップMAX
2003デプス バズジェット
2004エバーグリーンインターナショナル・モード Dゾーン
2005エバーグリーンインターナショナル・モード Dゾーン
2006エバーグリーンインターナショナル・モード Dゾーン
2007イマカツ リップライザー
2008エバーグリーンインターナショナル・モード Dゾーン
2009エバーグリーンインターナショナル・モード Dゾーン 【殿堂入り】
2010O.S.P ハイピッチャー
2011O.S.P ハイピッチャー
2012レイドジャパン レベルバイブ
2013レイドジャパン レベルバイブ
2014O.S.P ハイピッチャー
2015リードジャパン レベルバイブ
2016レイドジャパン レベルバイブ
2017O.S.P ハイピッチャー
2018O.S.P ハイピッチャー【殿堂入り】
2019レイドジャパン ダッジ
2020レイドジャパン レベルバイブ 【殿堂入り】

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