冬エギング攻略のキモは「4号エギ」と「潮流の変化」にあり!【おかぴ〜のエメラルダスタクティクス】



「ハーフテンションフォール」をはじめ独自のエギング理論を打ち出す関西エギング界のエキスパート・おかぴ~こと岡隆之さん。2019年DAIWAのエメラルダスチームに加入し、さらなる活躍の幅をひろげている。そんなおかぴ~さんの連載第3回目はズバリ「冬エギング」について! 寒さが厳しい冬場のエギングにおいて、貴重な1杯をキャッチするためには「4号エギ」が必須だという。 おかぴ~流の冬イカ攻略法をガッツリ解説していただきましょう!!

Profile】

岡隆之(おか・たかゆき)

明るいキャラクターとわかりやすいトークで多くのファンを持つ関西のエキスパートエギンガー。通称「おかぴ~」。見た目とは裏腹にエギングは超理論派、「ハーフテンションフォール」をはじめに様々なエギングメソッドを確立している。2019年からDAIWAのフィールドテスターに就任。

2022年! DAIWA新製品公開!! 岡さんが気になるアイテムは…

いよいよ2022年がスタートとなり、釣具メーカー各社からは様々な新製品が発表されている。

待ちに待った新製品発表に釣りファンのテンションが高まっている中、とりわけ注目されているアイテムといえば、岡さんがサポートを受けるDAIWAより発表された、同社のフラッグシップスピニングリール『イグジスト』だろう。

「遂にモデルチェンジになったイグジスト、私自身も最注目株の新製品で、今から使用するのが楽しみで仕方ありません!!」

もちろん岡さんが担当する「エメラルダス」からも新製品が盛り沢山だ。

「エギングの新製品として注目なのは『エメラルダス ピーク 4号』。これは、冬の時期を乗り切る為には必要不可欠となるアイテムで、エギンガー待望のアイテムと言えるのでは無いでしょうか」

安定感のある『エメラルダスピーク4号』が冬エギングに必要不可欠!

エメラルダスピーク(DAIWA)

1年中エギングを興じる岡さんにとって「冬場のエギング」はどのようなものなのか。

「冬場のエギングは、冷たい北西風が吹きつけ、海水温も大きく低下し、1杯釣り上げるのも困難な季節。ですが、そんな厳しい状況で釣れた1杯だからこそ『四季を通して最も価値がある』と言っても過言ではありません」

また、ここ数年は、和歌山県は黒潮の大蛇行により厳しさが倍増しているとのこと。

「1杯を獲る為に、水温・海流・風向きなどを日々チェックし、狙い澄ましたエリアで、狙い澄ましたピンスポットを撃ち抜き、ようやく価値ある1杯に辿り着く…といった非常に厳しい状況での釣りになります」

一般的に水温低下が起こり始めた際、釣り人として考えるのは「水深があるエリア」にイカが移動してるいるかどうか。

「皆さんが思っている以上に、冬場でも水深10m以内のエリアにアオリイカは多くいます。でも何より水深以上に注視すべきなのは『潮流』なのです。潮の流れが大きく、それでいて地形変化の起伏が大きな場所。深み(ブレイク)が近く、浅場と深場のカケアガリが壁のように反り立つと尚良しです」

潮流、そして、冬の釣りで大敵となる北風。この状況下を打開するために岡さん必要とするのが「4号エギ」なのだ。

「4号エギであれば海中の潮流の強弱や、向きをいち早く察知することができます。また風でラインを巻き上げられてもエギの頭をフラつかせ難い。4号ボディならではの安定感と存在感あるので、この時期必ず持っておく事をオススメします」



『潮流』の負荷を感じ取れるスポットを狙うべし!

では4号エギを使用する際に具体的にどのようなシチュエーションへ、どのような釣り方でアプローチすればよいのだろうか。

「使い方・釣り方に関しては、着底後、ワンピッチジャークでシャクリ上げます。その際に、『シャクったときのロッドに伝わる負荷の違い』を感じ取ることが重要になります。

負荷が大きくかかる場所は潮流がある場所・レンジだと意識し、そのエリアを重点的に攻めます。その際に、ブレイクの壁を上手く利用する事で、アオリイカは餌を追い込み易くなり、エギを餌だと認識し易くなります。なので根掛かりを恐れずにブレイクをキッチリ攻め切る事が重要となります」

岡さんは4号サイズのエギを大きいと感じないという。

「アオリイカにとって、4号サイズのエギは極普通サイズの餌です。決して大きな物では無く、もはや私にとっては小さいとすら感じています。幾度となく、シーバスや、ツバス、ハマチといった大型の魚を
アオリイカが捕食しようとしているのを見掛けているからです」

使うエギは水中での安定性を重視し、風や波、そして潮流を加味し、その中で『1番ゆったりと落ちるサイズ』の物をチョイスする事。

さらにそこから、潮流の変化を探し当て、その変化に対し、エギを送り込んであげれば、冬場の厳しい時期にも、釣果を叩き出す事が出来るのだ。

「冬場は厳しい時期ではありますが、楽しい時期でもあります。良いであろうエリアを導き出し、キャストを繰り返し、ピンスポットを導き出す。そのプロセスを踏み、出会う1杯は最高に価値があり、その結果は必ずしも、その後のエギング人生をより楽しいものとしてくれるはずなので是非皆様も、価値ある1杯に出会って頂ければと思います!」

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