バス釣り歴数週間のビギナーも、ウン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強~い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために!
【Profile】
広瀬達樹(ヒロセ・タツキ) a.k.a.ヒロセマン
ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。ルアーの釣りが大好きだ~!
気持ちが通じないからこそ意識する
今回のテーマは繊細です。
広瀬「なるほど。バス釣りで繊細と言うと、フィネスと捉えられがちですが、それだけではありません。例えばビッグベイトを繊細に扱うって言いますよね」
確かに。ワームの釣りだけが繊細じゃない。
広瀬「厳密にいえば、繊細はセンシティブ、フィネスは技巧ですからね。水辺への近づき方ひとつとっても、繊細かそうじゃないかで釣果は変わってきます」
釣るためにはあらゆることを繊細にするべきなんですね。
広瀬「まぁやりすぎると疲れるので、おおざっぱにやることもたまには必要だとは思いますが。雑学的に、繊細に関する新しい潮流は、精度を上げるです」
精度を上げる?
広瀬「例えばバスがいるレンジにルアーを通す、落とすとしても、どれだけ正確にバスの目の前に送り込めるか。3cmと20cmだったら3cmのが口を使うよねと。いずれにせよバスがより違和感なく口を使うためにすることでしょうか。釣り人の性格も影響しそうですね」
レッスン1:3月の繊細攻め「硬」編
広瀬「ハードルアーは繊細じゃないというのは大きな間違い。要は使い方で、巻きではなく点で釣るいまの時期はまさに繊細そのもの。落とすスポット、アクションの幅を吟味して使いましょう。考えるほど釣果は伸びるはずです」
フォールバイトを逃さないため、またラインをムダに出さないためにもフェザリング(指でラインを触れておくこと)は欠かせない。
レッスン2:3月の繊細攻め「柔」編
広瀬「ナチュラルに動くソフトルアーは繊細の代表ですが、さらに繊細に使うことを意識します。特に寒い時期はバスの目の前に入れ込まないと口を使いません。ストンと落ちるリグよりもスローに誘えるリグがおすすめです」
移動させずに落とすためにヒロセマンが多用するのがライン送り。フォール中はロッドを前方にスライドさせる究極の繊細落としだ。
レッスン3:なんとなく釣らない繊細さを身に付ける
広瀬「やっぱりフィールドに出たら、何をおいても観察ですね。それはバスを見つけるだけじゃなくて、風の強さや向き、水の色や鳥の位置など、いくらでも注目すべきことはあります。もちろん見るだけじゃなくて五感を活用しましょう!」
エントリーする前に高い場所があればまずはそこから見て、降りてから再び見る。バスがいる場合は距離を取ってアプローチだ。
レッスン4:繊細なタックルを知る
広瀬「いわゆるフィネスロッドは繊細ですが、そうじゃなくても感度がいいとか、投げやすいとか、基本的にはどんなロッドも繊細に扱えるようには作ってます。個人的には繊細さはラインに集約されると思いますね」
繊細な操作のキモっ!
広瀬「ラインテンションはかけないこと。そうしないと見せる釣りは不自然な動きになります」。逆にゆるすぎるとアタリが分からなくなるので注意しよう
デイズ DYS-S682L/SFS
【Spec】
- 全長:6ft8in
- アクション:EX.ファスト
- 対応ルアー:1/64~1/4oz
- 対応ライン:2~6lb
- 価格:17,050円(税込)
握り込むことで手のひらにダイレクトな感度をもたらすグリップ形状が、SFSシリーズのみに用いられた超繊細機構。
広瀬「デイズシリーズの中でも繊細と言えばソリッドティップを搭載したSFS。一度使えばそのトリコになることまちがいなし!」
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!