2022年で創業35周年を迎えるメガバスは今年も新製品が目白押し! 近未来的でありつつも、過去の良さを失わないそのアイテムの数々を、伊東由樹さんが熱く語ってくれた。「パラダイムシフト」をテーマに、メガバスが再びバスフィッシングの常識に挑む!
【Profile】
伊東由樹(いとう・ゆき)
メガバスを創業し、名作中の名作ルアーをいくつも生み出した天才デザイナー。漁師町に育つことで体得した「魚を獲る」ことへの深い造詣らが融合するアイテムはどれも時代の最先端であり伝統的。もちろん、アングラーとしての腕前も超一流。
KARASHI IGX(カラシIGX)
60F/S
【Spec】
- 全長:60mm
- 重さ:2.8g(F)/3.1g(S)
- タイプ:フローティング(F)/シンキング(S)
- 価格:1,848円(税込)
- 発売時期:3月予定
70F/S
【Spec】
●全長:70mm
●重さ:4.6g(F)/4.9g(S)
●タイプ:フローティング(F)/シンキング(S)
●価格:1,870円(税込)
●発売時期:4月予定
一昨年に登場したカラシはi字引きも水中ドッグウォークも得意なマルチパーパスルアーだったのに対し、『IGX』はi字系に特化させる形で誕生。
いかなるスピードであっても傾くこと無く安定したi字アクションを披露する。
なんの懸念も無く投げきれるその信頼は、国内最高峰のトーナメントで使う武器に必要な絶対条件だ。
国内最高峰の舞台で戦える勝つためのカラシ
バスフィッシングの歴史は長く、それでいて加速度的だ。そんな今の時代に『パラダイムシフト』、つまり常識のは変革は可能なのだろうか?
伊東「例えば、トップ50で戦う小森君(小森嗣彦)と作ったIGX。これはi字系プラグのパラダイムシフトとなるでしょうね。かつて自分がVHSのXバイツでお見せしたハゼドンのノーシンカーリグによるi字アプローチでも魚は釣れます。釣れますが、IGXは正直な話、ここまで釣れなくても…と思ってしまうほどの完成度に至っています」
オリジナルのカラシが持ったI字系ルアーとしての性能を突き詰めた結果、適度な抵抗を生んで使用感を高めつつ高い直進安定性に繋がる『ORIGINAL DEEP-CUP KEEL(D.PAT.P)』を搭載。
ORIGINAL DEEP-CUP KEEL(D.PAT.P)
安定したi字スイムアクションに貢献するヘッド周り。顎下の張り出しが船のキールのように直進安定性をもたらし、広がったエラは適度な抵抗となることで使用感を高める狙いがある。
また、i字系プラグの泣き所とも言える背後からのキスバイトを捕らえるため、テールにはシンセティックFIBER付きのシングルフックをシリコンチューブで固定した『FIBER TAIL HOOK』を採用している。
FIBER TAIL HOOK
テールにはシンセティックファイバー付きのシングルフックがシリコンチューブで固定されている。ファイバーが直進安定性を高め、固定されたシングルフックは追尾してきたバスのキスバイトすらも捕らえる。また、キャスティング時にはシンセティックファイバーが水を含むことで後方重心化し、圧倒的なキャスタビリティを生み出す。
伊東「最高峰の舞台で必要とされる機能。言わば『トーナメントインターフェイス』がi字系プラグをこの次元にまで引き上げたんです」
わずか1cm違いの60と70の2モデル、そしてそれぞれがフローティングとスローシンキングに分かれるその細やかなラインナップは、妥協なき勝利を求めるアングラーにとっては大きな意味を持つはずだ。
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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