2022年最強琵琶湖ガイドの武器がメガバスから続々登場! 『Xナナハン+2』&『ワンテンRハイフロート』



2022年で創業35周年を迎えるメガバスは今年も新製品が目白押し! 近未来的でありつつも、過去の良さを失わないそのアイテムの数々を、伊東由樹さんが熱く語ってくれた。「パラダイムシフト」をテーマに、メガバスが再びバスフィッシングの常識に挑む!

【Profile】

伊東由樹(いとう・ゆき)

メガバスを創業し、名作中の名作ルアーをいくつも生み出した天才デザイナー。漁師町に育つことで体得した「魚を獲る」ことへの深い造詣らが融合するアイテムはどれも時代の最先端であり伝統的。もちろん、アングラーとしての腕前も超一流。

X-NANAHAN+2(Xナナハン +2)

【Spec】

  • 全長:75mm
  • 重さ:1/4oz
  • タイプ:スローフローティング
  • 価格:1,760円(税込)
  • 発売予定:3月発売予定

ワンテンRのアクションをそのまま小さいサイズで実現したX―ナナハン。

登場以来大人気が続くこのシリーズに+2が追加。+2の表記からも分かる通り、深いレンジへの潜行が得意なモデル。もちろん、リップは長くてもワンテンさながらのアクションはしっかり継承している。

話題のナナハンがさらに潜るようになった!

伊東「サトシン(佐藤信治)と手掛けたナナハンは昨年ノーマルモデルと少しリップの長い+1モデルが登場していましたが、2022年にはさらに潜る+2が登場します」

上からオリジナル、+1、+2。リップの長さはそのまま最大潜行深度の違いを表す。ボディそのものはほぼ同一なため、システマチックに使い分けることが可能。

伊東「通常、深く潜らせるためには大きなリップが必要となりますが、多くの場合はアクションが激しくなりがちです。それを抑えるためにはボディにボリュームをもたせることで解決するのですが、ナナハン独自のハイドロダイナミクスの可能性にチャレンジしました」

ナナハン+2(写真奥)のリップの設計はライブXリベンジ(写真手前)からヒントを得ている。キレのいいアクションと、高い障害物回避能力が大きな武器だ

伊東「その難しさをクリアした+2は、細身のミノーシェイプでありながら潜行深度は3m以上、ラインの重さでも泳ぎ続けるくらいにレスポンスがよく、ワンテンのようにダートさせられます」



ONETEN R Hi-FLOAT(ワンテンR ハイフロート)

【Spec】

  • 全長:110mm
  • 重さ:1/2oz
  • タイプ:フローティング
  • 発売時期:5月発売予定

ワンテンRにハイフロートモデルが追加!

佐藤信治さんがテスターとして参加したルアー、ワンテンRにも追加モデルが加わった。

伊東「ワンテンRはオリジナルのワンテンと比べてテール周りがファットになっているため、もともと高めの浮力を持つボディデザインになっています。そこで今回はウェイトを調整し、その浮力を活かすハイフロートモデルを制作したわけです」

ワンテン(左)とワンテンR(右)。オリジナルワンテンが2つの小さなウエイトを重心移動させていたのに対し、Rでは大きなひとつのウエイトを使用。そのため、オリジナルモデルに比べてRはテール周りがかなり太くなっている。つまりエアルームが広い、浮力の高いボディなのだ

ハイフロート化したジャークベイト。そこにはどんな意味が隠されているのだろうか?

伊東「浮き上がろうとする力がジャークさせたときにさらなる水押しを生むんです。例えばログはジャークしても大きくダートするというよりも、グッと水を掴んで止まるようなアクションをしますよね。高い浮力と大きなリップがその要因なのですが、オリジナルのワンテンはその真逆。浮力を下げ、小さなリップを使うことでしっかりとダートするようにセッティングしています」

つまり、ワンテンRはワンテンのパラダイムシフト。

釣れるジャークベイトの代名詞となったワンテンが、往年の名作・ログのベクトルで進化を遂げたらどうなるか…。大いに気になるではないか。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!