ジャッカル大人気バスロッド『BPM』の2ピースモデルが遂にフルリニューアル!1ピースモデルも珠玉の追加番手が登場!【馬場拓也徹底解説!!】



昨年2021年にフルモデルチェンジを遂げたジャッカルのハイスタンダード1ピースバスロッド『BPM』が今季はいよいよ2ピース化! また1ピースモデルにも新たに5機種が追加され、1&2ピース合わせ全37機種へと戦力を増強する。ここでは開発に携わった馬場拓也さんにその魅力を語っていただいた。

【Profile】

馬場拓也(ばば・たくや)

愛称は『ババタク』。カスミ愛が高じて、出身地の茨城県北部に当たる水戸市から南部の潮来市へ移住しておよそ10年。霞ヶ浦水系の旬を追い求め、日々フィールドを駆け巡るスーパーローカルだ。人気YouTubeチャンネル『BABAtube』(ババチューブ)主宰。

超軽量・高感度・高操作性これぞ「令和の2ピース」

馬場「2ピースは1ピースに劣る? そういった考え方は平成時代に置いてきていただきたいですね(笑)。これが『令和の2ピースです』」

今年新たに登場するバスロッド・BPM2ピースモデルをひとことで表してもらうと、開発に携わった馬場拓也さんはこう答えてくれた。

BPMと言えば、昨夏に満を持して2代目へとフルモデルチェンジを果たし、1年足らずで早くも市場で人気を博している定番ロッド。素材と設計を見直して先代より大幅な軽量化を実現すると共に、感度の高さと優れた操作性が際立ち、さらにはシックな出で立ちが内から溢れる力強さを印象付ける。

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その軽さは、先代モデルとの比較で最大約21%の軽量化に成功。設計をゼロから見直すことで、強度も飛躍的に向上して、かつての2ピースに抱いてきたネガティブなイメージは払拭される。

先行した1ピースモデルの番手を改めて見ると、『B1』の表記。つまり『B(PM)』の『1(ピース)』モデル。一部の勘の良いアングラーからは『B2』の早期発表を望む声も非常に多かったという。

馬場「SNS等で多くのメッセージをいただいてきました。コンパクトカーのトランクルームにロッドを収めたい方を始め、電車やバス、または自転車や徒歩で移動する学生さん、飛行機等を利用する際にストレスのない遠征釣行を望む方などなど。そんな方々の声にも応えるべく、ロッド自体のみならず『専用ロッドバッグ』にもこだわっています」

ブラック地にホワイトのBPMロゴが主張するバッグにはショルダーストラップを装備。不意の破損を防ぐ一方で、移動時には背負うことで両手を自由に使うことが可能。実にユーザビリティに優れた標準アクセサリーだ。

馬場「ブランクにはより軽量かつ剛性の高いマテリアル。ジャッカルロッド設計技術の進歩によって強度はもちろんテーパーも1ピースと遜色ない仕上がりです。先と元の各ピースで設計の自由度が上がり、2ピースだからこそ可能な竿作りを実現しました」

『B2』はセンターカットの2ピース仕様。最長モデルでも仕舞寸法は112cmのコンパクトサイズに仕上げた。並継ぎで各ピースを繋ぎ、重量を増すことなく、ジョイント部の存分な強度と調子を確保することも可能に。

これぞ、馬場さんの言う「令和の2ピース」。1ピースだけがバスロッドじゃない。現代アングラーのニーズに応える2ピースに今こそ注目すべきだろう。

釣りのスタイルや主目的に応じて選択可能な全16機種

『B2』は実に全16機種をラインナップ。

昨季登場したB1同様に、一般的に取り揃えられているようなベーシックモデル(C610M、C65M、S65L)を中心とし、一部、『BF』(=ベイト・フィネス)や『SB』(=スイム・ベイト)、『HD』(=ヘビー・デューティー)モデルなど全国のあらゆるバスフィッシングシーンにも対応する特化モデルも揃える。

馬場「『B1』はお手頃な価格帯で定番モデルはもちろん、数少ない特化モデルも楽しめますが、『B2』は同様のモデルを携帯性に優れた2ピースで選ぶことができますね」

B2の16機種のうち、15機種は昨季発表されたB1と同番手、1機種は今季追加モデル(=C65XHSB)の2ピース化モデルとなっている。*なお、S73MはB1のみのラインナップ。

馬場「今まで1ピースで足らなかったモデルを2ピースから選べますし、2ピースで欲しかったモデルを自身の戦力に加えることも可能です。車内やボートデッキで並んでいても、B1かB2かはひと目でわかります」

B1とB2が外観で異なるのは、バット部とフォアグリップ。B1はそれぞれブラック基調でメタリックシルバーのアクセントに対して、B2はバット部がグレー、フォグリップはB1と対照的なシルバー基調のブラックアクセントとなっている。

馬場「僕自身、コンパクトなSUVのスズキ・ジムニーに乗って日々、陸っぱり釣行しています。1ピースでも積み込めますが、コンパクトに収納できる2ピースだとより釣りの選択肢が広がっていきます」

次項では、全16機種のB2の中で、馬場さんが特におすすめしたい3機種を解説していただこう。

ババタクおすすめ『B2』「特化型を気軽に楽しめます」

●B2-C66MLG

馬場「番手末尾の『G』は『グラスコンポジット』を表しています。クランクベイトを始めとした巻き物全般の釣りを2ピースロッドで楽しめてしまうという非常に珍しい1本です。ソフトなグラスティップで、ブロックリッパーやマッシュボブのような小型軽量モデルから、レギュラーサイズのクランクまで幅広く使いやすいモデルです」

●B2-C67MH+HD

馬場「カエラなどのフロッグゲームを存分に楽しめる『ヘビー・デューティー』モデルです。昨季登場したバウンティーフィッシュにも相性抜群で、PEラインを活用したパワーゲームにおすすめです。長過ぎないレングスでテクニカルな操作にも対応。太径フロロカーボンを組んで、ブラストボーンなどのビッグベイトにも使っています。もちろんラバージグなどのカバーゲームにも」

●B2-S67MH+HD

馬場「先のベイトモデルと同レングス、同パワーですが、こちらはスピニング。B2スピニングでは最強パワーで、PE2号直結で使っても安心のパワーフィネスモデルです。メインで使う場面もあると思いますが、仮にもしもの時のために本格パワーフィネスモデルを1本用意しておくのも手です。攻め手にあぐねていた難攻不落なカバーももう怖くありません」

馬場さんは以上の3モデルを激推し。いずれも特殊なゲームに特化したモデルで、馬場さん曰く「特に攻めているモデル」だ。

馬場「釣りを楽しんでいくうちに、バーサタイルロッドだけでは対応できない場面も出てくると思うんです。そんな時に、もっとバスフィッシングの奥深さを体感できるモデルに仕上がっていると思います」。

なお、各ロッドの紹介に登場するルアーはいずれもBPMロッドと同じく信頼のジャッカルブランド。

馬場「1ピースの『B1』と2ピースの『B2』、同番手が多いので、以前ルアマガプラスさんを始めとする各メディアでB1について解説したことがそのまま『B2』にも当てはまります」


馬場「どんなルアーがおすすめか、どう使っていくべきかは、今後の『BABATube』でも詳細を掘り下げていきますので、ぜひご視聴ください(笑)」

あわせて要チェックだ。



1ピース『B1』も新たに5機種が追加登場へ

最後は、1ピース『B1』の2022年追加モデルについて、馬場さんにご紹介いただくことにしよう。

●B1-C70MG

馬場「グラスコンポジットの『G』モデルです。既存のC66MLGではカバーできなかったやや大きめ重めの巻き物、巻き抵抗の強い物に対応するパワーアップモデルです。ディグルを始めとしたミドル〜ディープクランクはもちろん、TNシリーズなどバイブレーションで乗りの良くないタフ時や低水温期が出番。掛けた後に全体で曲がりラインテンションが抜けにくく、不意のフックオフを激減します。ウィードレイクならPEを組み合わせて、クランクにスピナベ、バズにスイムジグなどなど、フロロカーボン16ポンドではやや不安なカバーにも臆せずに攻め込めます」

●B1-C610M+LM

馬場「『LM』とは『ロー・モデュラス』の略称で、低弾性カーボンが採用された巻き物用ロッドです。軽い巻き物、例えばシャッドプラグ、それにメタルバイブも快適に使えます。ロクテンの全長は軽いルアーでも飛ばしやすく、キャスト後にはトレースコースを修正するラインメンディングがしやすく、水深が浅い場所では竿を立ててスタックを回避したり、様々なコントロールしやすさに長けています。またストロークの長さはフッキング性能の高さにも貢献。今年の初バスはメタルバイブでしたが、この1本に助けられました!」

●B1-C65XHSB

馬場「スイムベイト(*ビッグベイト含む)向けの『SB』モデルとしては短めの6ft5inレングス。剛腕なブランクで、主にロッドワークでアクションを仕掛けていくゲームでかなり重宝する1本です。ダウズスイマー、ガンタレルにギガンタレルなどでダートを演出するなど動きをダイレクトにコントロール可能です。短いのでティップが船縁を叩くこともないので、レンタルボート派にもおすすめです。遠投と掛けた後の曲がりしろに注力したC73XHSBとお好みで使い分けが可能ですね」。

●B1-C611MHH

馬場「こちらは特殊な番手で『MHH』とは、ティップ〜ベリーがMH、バットがHのパワー配分を意味します。僕の場合、主にアンブレラリグでの出番が多いですね。このリグって重量だけで考えればXHパワー以上を要しますが、実際には巻きの要素が高い釣り。ブランクが硬過ぎるとバイトを弾いてしまうので、乗せ重視のパワー配分に仕上げました。ブラストボーン190SF、ガンタレルなどの2ozクラスのビッグベイトにもマッチします。初代BPMのC611HSBに近いテーパーで、より軽量に仕上がっていますね」

●B1-S61UL

馬場「BPM史上で最も短いレングスのスピニングロッドです。短い上に、素材自体も軽くなったので、驚異的な軽量感で操作性も感度も抜群です。ショートレングスはターゲットとの距離感が近い場面で、ルアーにダイレクトかつ思い通りにより繊細なアクションを伝えることができます。僕ならライトラインを使って、RVバグ1.5inのノーシンカーやダウンショット。より細かなシェイクも自在ですね」

以上、5モデルを追加して全21機種へ戦力を増したBPMの1ピース『B1』。『B2』を含め、全37機種から自分のスタイルにマッチした好みのモデルを選んでみたい。

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