アジングシーンを牽引するサーティフォー・家邊克己さんは過去に50cmを超えるアジを陸っぱりからしとめたこともあり、でかアジ攻略に対しても確固たるノウハウがあるアングラーだ。その家邊さんが掲げる「2つ」のでかアジ攻略のための近道を伝授してもらおう。今回は「レンジ」について解説していただきます!
【Profile】
家邊克己(やべ・かつみ)
アジングメーカー「34(サーティフォー)」代表兼製品開発責任者。現在主流となりつつあるアジングのプランクトンパターンをいち早く提唱し、釣り方を広めるパイオニア。徹底的な現場主義による独自の理論から生み出された釣り方とタックル&ルアーは入門者からエキスパートまで幅広い層に厚い支持を得ている。
アジの群れの『底』を狙え!!
群れの最大サイズを狙っていく釣り方
マヅメ時のでかアジ狙いの有効性は、取材最終日に証明してみせてくれた家邊さん。
もうひとつの、でかアジへの道として注目したいのが、「群れのなかの最大サイズを狙う」という手法。「水域の最大サイズ」を狙うマヅメパターンに比べて、サイズ的にはダウンするものの、アジがいるポイントならば何処でも試しやすい手法なので、その方法を学んでいこう。
家邊「常夜灯などに集まるアジの群れも、その全てが同じサイズという場合ももちろんあるのですが、狙うレンジによって群れているサイズが違うということもよくあります。セオリーとしては、表層よりも群れのボトム近辺にいるアジのサイズが群れのなかでも大型であることが多いです。それを意識的に狙っていくこともでかアジ狙いの方法のひとつです」
取材時の壱岐島は、暴風とも言える強い風にさらされ、マヅメに有効なポイントが悉く封じられるばかりか、風裏のポイントにアジが全然入っていない状況に。そこで、風面のアジが溜まるポイントに出向き、そのなかの最大サイズを狙う釣りに切り替えた家邊さん。
到着すぐに、そこそこサイズのアジをジグ単で釣り上げた家邊さんだが、浅いカウントダウンでアタリが続いたことから、すぐにサイズ狙いのためにボトムを狙う戦略に出た。
家邊「途中、表層の豆アジがルアーにアタックしてきますが、それはアワせずに我慢。ボトム近いアタリだけとっていければ…。風も強くて難しいけど…」
そう言いながら、ボトムのアタリを拾って連発していく家邊さん。確かに表層で釣ったアジよりもひとまわり大きいアジが掛かってくる。
家邊「今回はセオリー通りボトムのアジがでかかったですが、そうでない場合もあるので、レンジを刻んで群れのサイズを確認していけば、その群れのなかの良型を狙い撃ちすることも可能ですよ!」
大きなアジと出会いたければ小さいサイズは避けて「ボトム」を狙うべし
アジの群れは立体的になっていることが多く、表層のアジが小さくても、中層、もしくはそれよりボトムのアジの方が大型であるなんてことも多い。しっかりとカウントダウンをとり表層のアタリに我慢をして狙ったレンジのアジを拾っていくことでより大きな個体を狙い打つことができると家邊さんはいう。
今回使用した家邊さんのタックル
- ロッド:アドバンスメント65(34×ルアマガコラボ)
- リール:イグジストFC LT1000S-P(DAIWA)
- ハンドル:ゼログラハンドルⅣ(34)
- ライン:ピンキー0.3号(34)
- リーダー:ジョイントライン1.2号
- ロッド:アドバンスメント63VerIII(34)
- リール:イグジストFC LT1000S-P(DAIWA)+SLPW EX LT1000SS(SLP)
- ハンドル:ゼログラハンドルIV(34)
- ライン:ピンキー0.25号(34)
- リーダー:ジョイントライン1.2号
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