毎月旬なルアーをピックアップし、乗りに乗ってる若手アングラーがその使い方を伝授してくれる当連載。今回のシーズナルな刺客は……遠賀川ロコトーナメント「WJBT」年間シリーズを制した稲永泰之さん。スポットや時合いを読み切ったウィニングパターンを紹介!
【Profile】
稲永泰之
コロナ禍で年間6戦が3戦となった2021年の遠賀川WJBT。初戦優勝、2戦目3位、3戦目ノーフィッシュという、なかなかのホームランバッターな成績でクラシック出場権をゲット。そしてアングラテールでクラシック優勝を果たした!
今回のシーズナルパターン
場所 | 時期 |
河川 | 冬場(水温10℃以下) |
テーマルアー
アングラテール(ism)
- カラー:全10色
- 数量:5本入り
- 価格:880円(税別)
稲永さんのお気に入りカラーは、シナモンブルーフレーク。水の色とマッチしながら青ラメが効いているとのこと。ジグはTGブロー3/8oz(EG)だ。
一見、蹄状のパドルテールだが、スリットに沿って分割するとツインテールに!
稲永「ボリュームは3in程度だけど、テールがバタバタと動き、サイズ以上のアクションを出せるのがアングラテールの魅力です」
フリーリグやビフテキリグでも多用するが、今回はフットボールジグのトレーラーとしてセレクト。
地元トーナメントの年間決定線でも炸裂したカバーパターン
わずか10分程度の時合いで釣る深場ゲーム
遠賀川のスーパロコ、稲永泰之さん。去年はついに地元トーナメントのクラシックで優勝! そのときのウィニングパターンにもなったのが、アングラテールのフットボールゲーム。
稲永「水温が低下して10℃を切ると、真冬のパターンに移行します。遠賀川なのでスーパーディープはないのですが、狙うのは5〜6mの深場。水深3mくらいのフラットから、その深場へ落ちるブレイクにあるオダなどのカバーを狙います。ブレイク沿いに回遊してきたバスや、深場から上がってきたバスがそういったカバーでいったん止まるんです」
しかも、流れがガンガンあたるような場所ではないが、大きく水が巻いて酸素が供給されるエリアがいいらしい。
稲永「そういう場所はベイトも多いです。メタルバイブにも反応がいいのですが、いかんせん根がかりが多い。なので、フットボールジグで狙っていきます」
ワームリグ系もいいが、リアクション要素が欲しいのでジグだという。そこでベストマッチなのがアングラテールだ。
稲永「ワームサイズが小さいのに、強いロッドワーク時にはもちろん、繊細に動かしてもしっかりと動く。シェイクやフォールでもアピールできるのでうってつけです」
カバーに絡めたら、スタックさせつつ、鋭い動きでハングオフ! 冬の低活性バスでも思わず口を使ってしまう算段だ。
稲永「ただ、時合いが10分とか非常に短い(笑)。風の吹き変わりや日差しの変化といったタイミングでバスがポジションを変え、捕食態勢に入る。状況変化があったら、とにかく集中して釣ってみてください」
今回のタックルセッティング
アングラテール(フットボールジグ)&レイバー115タックル
- ロッド:インフィニットブレードIBC-65MMH(ism)
- リール:13メタニウムHG(シマノ)KTFチューン
- ライン:FCスナイパー12ポンド(サンライン)
対抗パターン
レイバー115(ism)
驚きの飛距離とロッドワークへの高い追従性で人気のジャークベイト。
稲永「一番好きなカラーは、パープルヘイズ。膨張色のホワイトをベースにしてあって、フラッシングを嫌うスレバスに効くカラーです」
やる気のあるフィーディングフィッシュはジャークベイトで!
稲永「水深2m弱くらいのエリアで、1〜1.5mに浮いてベイトフィッシュを捕食しているバスを想定しています。フィーディングエリアとしては、リップラップや沖に張り出したフラットにカバーが絡んだ場所」
稲永「レンジが上過ぎるとバスがあきらめてしまうので、板オモリを貼ってスローフローティングにカスタムし、狙いの層に合わせます。動かし方は、2ジャーク1秒ポーズ。この釣りは時合いがあって、中でも風の吹き始めは激アツ! ちなみにレイバーは、クセがなくロッドワーク通りに動いてくれるので、ジャークベイトが苦手な人にぜひ使ってもらいたいですね」
緻密な戦略と大胆なアプローチで、爆発力を魅せつける稲永さん。今シーズンも期待しかない!
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