バス釣り職業見学させてください!【プロショップオオツカ 熊谷店店長 美濃島健二】



好きなものに囲まれる仕事は楽しいに違いない! 我々アングラーにとっての憩いの場とも言える釣具店を職場にすればパラダイスかもしれない……!? その実態を、プロアングラー・大塚茂さんが経営する「プロショップオオツカ」の熊谷店店長・美濃島健二さんに聞いてみたぞ。

「社長がフィールドに立つ代わりの店番? が始まりでした(笑)」

【Profile】

美濃島健二(みのしま・けんじ)

1976年生まれ。兄弟の影響で、小学生時代にバス釣りをスタート。野池パラダイスとも呼ばれた埼玉でその腕を磨いた。1度は釣りと関係のない仕事についたものの、大塚茂さんとの縁もありプロショップオオツカに入社。現在は熊谷店の店長を務めている。

Q.この仕事についた経緯は?

A.「社長に引き抜かれました(笑)」

小学生の頃からバス釣りをやっていたのですが、部活が忙しくて高校生の頃には離れてしまっていたんです。そのまま社会人になって、ゴルフ場を管理する仕事をしていたんですが、ゴルフ場の周りって野池がよくあるじゃないですか。それでまたバス釣りをやるようになったのですが、次第に釣りにまつわる仕事がしたくなって、ポパイで働き出したんです。そしたらたまたま訪れた、当時別のショップで知り合っていた社長(大塚茂さん)がやってきて言われたんです。「どうせならうちで働きなよ」って(笑)。ちょうど社長がプロショップオオツカを始めた直後だったんですね。それで1999年にプロショップオオツカに就職しました。

お客さんにも色々と教わるのが美濃島さんのスタンス。日々の業務の忙しさも合わさり中々釣りに行けない昨今は、お客さんから教わった話を元に仕入れる製品を決めることもしばしば。ちなみに基本的には美濃島さんの好みや趣味を大きく反映した仕入れ内容になっているとのこと。

Q.仕事内容や1日の流れを教えてください

A.「ほとんど店内にこもってます(笑)」

10時くらいに出勤して、通信販売の注文の対応をして、開店の準備をします。開けた直後はお客さんが多く来ることも多いので、その対応となることが多いですね。それから空いた時間で仕入れ、品出し、値札付けなんかの作業をして過ごしています。夕方くらいになるとまたお客さんが増えてくるので、再びその対応になります。21時閉店で、21時半には帰宅しますが、その間はほとんど店内から出ることはないですね(笑)。



Q.どんな人に向いている仕事ですか?

A.「謙虚な人でしょうか? 」

釣りが好き、釣具に興味がある人のほうがもちろん向いているとは思いますが、結局はサービス業ですからね。謙虚な人、とかでしょうか。ショップ定員って、結構いるじゃないですか。オレは釣具に詳しいんだぞ! 釣りがうまいんだぞ! っていう雰囲気の人。あれでは駄目ですよね。実際はお客さんのほうが釣りに行っている頻度だったり釣ってる数が多いなんてザラですからね。むしろ教わるくらいの気持ちでいいと思います。実際、お客さんとの会話をヒントに仕入れる製品を決めたりもしています。

Q.仕事のやりがいは何ですか?

A.「社長がトーナメントに参加しているのを見ると嬉しく感じます」

ベタなのはお客さんがすすめたルアーで釣った報告をしてくれることとかですかね。あと、社長が現役でトーナメントに参加したりしているので、そういった姿を見ると嬉しく思います。お店のことに関して不安感が無いことの証明だと思うので。もっと言うと、社長の車やボートが新しくなってたりとかね(笑)。それから埼玉の店舗なので、色々な釣り場に通われるお客さんがきてくれるんです。その分、仕入れるものを決めるのが難しいのですが、それがまた面白いんですよ!

Q.収入について教えてください

A.「ん~どうでしょうねぇ……」

ルアーが150個買えるかなぁ……。

リチウムバッテリー「リチビー」の解説をする美濃島さん。プロショップオオツカにはバス用タックルのみならず、ボート用品も豊富に取り揃えられている。埼玉県熊谷市という立地上、野池や河川はもちろん、霞ヶ浦水系、河口湖、野尻湖、桧原湖など、様々なフィールドに通うお客さんが訪れるとか。

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