年々盛り上がりを増してきている東北エリアのロックフィッシュゲーム。ショアからでも50cmを越す大物が狙える、とてもエキサイティングな釣りだ。どんな釣り方で、どのように誘っていくのか? ロックフィッシュをこよなく愛するオダジーに教えてもらいました!
【Profile】
小田島海斗(おだじま・かいと)
宮城県仙台市出身。『オダジー』の愛称で親しまれるキャスティング仙台南店のソルトスタッフ。地元のショアからのロックフィッシュ釣りに精通する、ソルトルアーの若きエキスパート。
ショアからゴーマル・ロクマルが狙える超エキサイティングなソルトゲーム!
小田島「東北のロックフィッシュターゲットは、アイナメ、ベッコウゾイ、クロソイが代表的な3種類。山形県などの日本海側も行くのですが、そこではキジハタがメインになってきます。今回は自分の大好きなアイナメの話をしようかと思います。」
――アイナメのシーズンって何月ぐらいなんですか?
小田島「釣れる時期ですが、秋から冬にかけては産卵のためにシャローに上がってくるので、そこが一番ショアから狙いやすくなります。また、初夏もベイトを追って浅場に入ってくる個体がいるのでそこも狙いめ。7〜8月と3〜4月は厳しい時期というイメージですね。」
――狙うポイントなどはありますか?
小田島「釣っていくのは漁港。フラットな地形に根が点在しているような場所を広範囲に狙っていくような釣りです。釣れるサイズは、35〜40cmがアベレージ。大きいものは50cmを超えて、これがひとつの目標になってきます。大きいものは60cmにもなりますよ。ショアからでもロクマルが出たりするので、本当に楽しい釣りですよ。一番サイズが出やすいのは産卵時期からアフター。冬から早春は大型が出ますね」
【アイナメ用タックルセッティング】
ロッド:9.6MHクラスのロックフィッシュロッド
リール:スピニングリール4000番
ライン:PE0.6〜0.8号
リーダー:フロロ14lb
ワームは小型のものがアイナメが釣りやすい
――使うルアーを教えてください。
小田島「アイナメ狙いでよく使うのがこの2つ。遠投が必要なので、ワームは小さいほうが有利なんです。リグはビーフリーテキサス。ビフテキ、フリリグと呼ばれるリグですね。シンカーの重さは28〜35g。フックはオフセットフック#4です。」
――なるほど。メインの使い方はどうですか?
小田島「メインの使い方は、リフト&フォール。地形に合わせてズル引きしたりリーリングしたりという感じです。リフト&フォールは、ロッドで少し上げて着底までフォールという感じ。何かに当たったら、そこで跳ね上げさせるように回避。やはり何か沈み物に当たるようなところでバイトが多く出ますよ。HPシャッドテール2.5inはサーチで広く使いたい時、ドライブクロー2inは、ボトム変化の激しい場所で使ったりします。磯っぽい地形や、沖にピンで沈み物がある場合などですね。」
――カラーの使い分けはどうですか?
小田島「自分がよく使うのは、グリパンなどのナチュラル系。アイナメのベイトは、イワシ・ハゼなどの小魚、あとはエビカニの甲殻類、あとは貝類なども捕食したりするようです」
完全に根掛かりする前に対処するのが釣り上手
――アイナメを狙ううえでのコツはどんなところですか?
小田島「釣るコツは、しっかりとボトムを感じること。ボトムを丁寧に攻めなければアイナメは釣れませんよ。アイナメはボトムべったりについていたり、ボトムすれすれに浮いているようなイメージなので、リグは浮かせすぎないようにするのがコツです。ボトムで引っかかったり根掛かりした場合は、ラインをすぐに貼らずに、軽くポンポンとロッドワークであおってやる。すると、外れることが多いですよ。完全にスタックする前に外してあげるイメージです」
ベッコウゾイ・クロソイはよりハードめの釣りになる
小田島「ちなみに、ベッコウゾイとクロソイを狙う場合の組み合わせがこちら。小規模な磯場から根周りを釣ることが多いので、ワームはドライブクロー4inのフリリグ、もしくはテキサスシンカーを使ったテキサスリグ。重さは28gをメインに使っています。」
――誘い方を教えてください。
アクションはリフト&フォールとスイミングです。ドライブシャッド3.5inのジグヘッドリグは、特にクロソイがよく釣れます。クロソイはスイミング主体で釣ることが多いのでジグヘッドリグをよく使い、重さは5〜28gと、状況に応じて幅広く使い分けます」
【ベッコウゾイ・クロソイ用タックルセッティング】
ロッド:ロックフィッシュ用ベイトロッド7〜8ft MH〜XH
リール:ソルト対応ベイトリール
ライン:フロロ16〜20lb、もしくはPE1.5〜2号にリーダー16〜20lb
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