【並木敏成】春のでかバス理論と自己記録ルアー公開「津久井湖&相模湖は50アップ狙って釣れる」



バスプロのみなさんの自己記録を公開!「よほどのハイプレッシャーでなければ、津久井や相模は50アップは狙って釣れる」と並木さん。その真意とは。並木敏成さんに春のでかバス理論を伺ってみました。

【Profile】

並木敏成(なみき・としなり)

国内外で華々しい成績を残し、今なお最前線で活躍し続けるレジェンドアングラー。ドライブクローやドライブスティック、ハイピッチャーなど釣れスジロングセラーの生みの親でもある。

並木さんの自己記録「64cm」

自己記録のシーンとその釣り方

都心からのアクセスがいい津久井湖や相模湖。並木さん的には50アップはかなりの確率でキャッチできるという。

並木さんの自己記録は64cmで、しかも2本キャッチしている。「20年ぐらい前にタロンで釣ったのが4月下旬の池原ダムで、立木についてたのを表層で食わせた。クレイジーバスっていう雑誌の表紙になったと思うよ。ヤマトJr.が七色ダムのバックウォーターで6月下旬。10年ほど前、釣りビジョンの取材中だった。アメリカでも同じサイズは釣ってるけど、はっきりしたサイズが分からないね」

タロン 6in【オスプレイ】
ヤマトJr.【O.S.P】

メジャーフィールドも王道ルアーで攻略可能

並木「痩せ気味のオスもたまにいるけど、基本的に大きい個体はメスが多い。そういう魚が春はスポーンを意識して岸近くにいる。だから春のリザーバーはでかいのが釣りやすいんだ」

極めて明快な並木さんのコメント。津久井湖や相模湖は都心からも近いし、平日でも釣り人が結構多くてプレッシャーも高いイメージですが……。

並木「春先はトーナメントとや極度に過密な状況でなければ、50cmオーバーは1本は釣れるポテンシャルがある。津久井も相模も、水量が多いタイプのリザーバーだからアベレージも大きめで、でかいのもいる。かなり確率は低くなるけど、ロクマルクラスも年間何本か釣れてるからね」

そんな並木さんがセレクトしたのは、スピナーベイトとディープクランクベイト。バスフィッシングの王道というべきルアーが、春の関東リザーバーでは効果的だという。

小粒ボディだが3mレンジまで守備範囲

ブリッツDR【O.S.P】

並木「急深なバンクを平行に引いたり、ハードボトムのシャローフラットを狙ったり。早春からスポーン直前まで出番が多いね。春は基本的に水に色がついているエリアは水温の上昇が早いし、やる気のあるバスがより早くさしてくる。こういう状況は赤いルアーが効果的だよ」



重めのウエイトでカバーを中心に幅広いレンジを攻略

ハイピッチャー1/2oz【O.S.P】

並木「今年は水不足で減水してるけど、相模湖も津久井湖も本来は増水している時期だからシャローカバーはめっちゃ多い。シャローカバーについたプリの個体を狙うなら、スピナーベイトが強い。ビッグベイトもあるかもしれないけど、津久井や相模なら春は特に宝くじに近い釣りになる。H1の津久井湖戦で何年か前に北(大祐)くんが赤いスピナーベイトで勝ったのもプリスポーンのタイミングだよね。この時期はシャローカバーの他に、水深2~3mや急深のバンクに落として釣ることもある。そういう場合は3/8よりも1/2ozのほうがやりやすいんだ」

手堅く釣るならジグヘッドワッキーの出番

ドライブクローラー3.5in【O.S.P】ジグヘッドワッキー

並木「春はワームをストンと落とすより、フワフワとゆっくり落としたほうがバスに見つけられやすい。ジグヘッドはハヤブサのFPJタイプラウンド1.4gで、フックサイズは2番。3.5in程度の控えめなボリュームが津久井や相模には合ってる。普通にジグヘッドリグでも使えるし、スプリットショットリグでも釣れるし、ストレートワームは必須」

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!