イマカツの「釣れ筋」スイムベイトが「ハードベイト」に転生! 噂の『レイジーハード』を三原直之が徹底解説!



大人気ルアーメーカー「イマカツ」の2022年注目の新製品が遂に発表! リリースを予定している4モデルをJBトップ50プロであり、陸王でも大活躍中の三原直之さんに解説していただこう。まずは待望のハードベイト『レイジーハード』からっ!!

解説して頂くのはバス釣り界の“傾奇者”ミハラマン!

【Profile】

三原直之(みはら・なおゆき)

2015JBスーパーバスクラシック池原ダム優勝、2019年トップ50七色ダム戦優勝、2019JBスーパーバスクラシックほか、トップカテゴリで表彰台多数、ローカル戦での優勝多数の若手プロ筆頭。バスの習性を熟知したフィーディングサイトを得意とし、リアクションに頼らない食わせの美学を追求している。鳥取県境港市出身、兵庫県三田市在住の伸び盛りな31歳。

ソフトからハードベイトへ、レイジーシリーズの進化版!

2022イマカツ注目ルアー4モデルのうち、まずは『レイジーハード』から三原直之さんがご解説。

そのネーミングからご想像いただける通り、デッドスロー特化型の釣れ筋スイムベイトとして知られる『レイジースイマー』シリーズのハードベイト版とも言えそうだ。

【スペック】

  • 全長:280mm(ジャバロンテール)、230mm(リッジテール)
  • 重量:4ozクラス
  • 価格:9,350円(3Dリアリズム)、8,800円(スタンダードカラー)※すべて税込み
  • 発売時期:4月上旬

※テールはジャバロンテールとリッジテールを同梱

とはいえ、単にソフトからハードへとマテリアルを変えただけではない。各モデルならではのアドバンテージを備えている。

オリジナルの「レイジースイマー」はこちら

三原「ソフト素材のスイムベイトはその泳ぎ自体で魚を寄せるのが基本であることに対して、ハードボディのビッグベイトは寄せた魚に対して食わせを仕掛けることができます」

スイムベイトは巻きを止めれば沈むシンキングタイプが一般的だが、ビッグベイトは中層でステイ可能なサスペンドタイプが構造上可能となる。だとすれば、スイムベイトは飛距離を稼ぎ引きしろをより長くする必要があるが、一方のビッグベイトはそこにいる魚に対してより短い距離で攻撃を仕掛けることが可能となる。

三原「『レイジーハード』はチョンと軽くトゥイッチするだけで、『逃がし』のテクが簡単に可能です」

ボディのヘッド部で開いた口元は、トゥイッチ時に水を受け抵抗となる。ボディ中程のジョイント部は、前後ピース共に鋭角に設計され可動域が幅広い。

三原「その場で簡単に首振りができるフレキシブルな構造。90度以上、曲がります」

ターゲットの目の前で移動距離を抑えたトリッキーなテーブルターンが可能。

三原「小刻みにトゥイッチをチョンチョンチョンと繰り返すデッドウォークももちろん可能です」

1アクションでの食わせのみならず、連続アクションでも仕掛けることが可能。その日・その場・その時次第で、使い方の幅が広がっていく。



自在にテール換装が可能。その瞬間を獲るために

三原「ハードボディのビッグベイトですが、テールは差し替えできます。その瞬間にマッチしたアクションで誘うことが可能です」

画像では水平方向に伸びたV字のジャバロンテールを装着した例。トゥイッチによる首振り時に、よりキレの鋭いデッドウォークを見せる。特にアフタースポーン以降に活躍の場が期待できる。

一方、リッジテールへと換装すれば、テールのみを振るベイトのリアルな姿を再現可能。主に3〜7月のスポーン絡みの時期を中心に活躍。それぞれ用途は無限大だ。

三原「ボディサイズは230mm。ボディ自体の存分なボリュームと共に、存分なファーストインパクトが期待できます」

ジャバロンテール装着時の総全長は約280mm、10in超。リッジテールなら約230mm、9inとなる。

腹バリ仕様、サイドフック仕様2バージョンでリリース予定。

フックはフロント側に2つ、リア側に1つの合計3個。アゴ下にもフックアイが設けられ、シンカーを装填して頭下がりの姿勢にカスタマイズすることも可能となる。

注目は、現在開発中の『サイドフックシステム』(PAT.P)。上記で紹介した画像のプロトでは未搭載だが、もう一つのレイジーハード 「K.IMAE CUSTOM」では各ピースの背中寄り両サイドに計4個のフックアイを装着して、側面をついばむバイトやボトム放置にも対応するフック仕様だ。

「レイジーハード K.IMAE CUSTOM」Photo/柳生豊志

使用時に背中側に回り込んだフック同士の絡みを防ぐ、廻り止めを設置。存分な可動域を持ちながらも、トラブルレスに配慮した設計となっている。

通常のトリプルフックの搭載はもちろん、フェザーフックを搭載すれば、ハリの存在を消すばかりでなく魚の胸ビレをイミテート可能。さらなるバイトが期待できそうだ。

なお、現時点では通常の腹バリ仕様と、サイドフックシステム仕様は別バージョンとして発売予定。それぞれがデフォルトで完璧なセッティングを実現するための2タイプでの発売を予定している。