船釣りを始めてみよう! 必要な持ち物や釣れる魚のシーズン、注意点や船酔い対策を解説!



船釣りは一見敷居が高そうに見えますが、実はそうではありません。確かに昔はベテランが幅を利かせていて、初心者なんて簡単には乗せてもらえないような雰囲気が蔓延していた時代もありました。しかし、今や数あるアウトドアアクティビティのひとつとして、初心者が乗船しても十分に楽しめるような環境へと進化しています。

都会のど真ん中から出船するようなアクセスが便利な釣り船もあります。

その最たるものがレンタルタックルで、多くの釣り船でロッド&リール、仕掛けやエサに至るまですべて用意されているので、手ぶらで乗船すればOKです。あらかじめ初心者だということを伝えておけば、船長やスタッフから使い方も丁寧にレクチャーしてもらえます。

季節によって美味しい魚がいろいろ釣れます

出船する地域によっても差がありますが、季節ごとに釣れる魚は変化します。美味しく食べられる魚をいくつか紹介しましょう。

春ならばメバルやカサゴ、アオリイカ、高級魚のアマダイやマダイやクロダイが釣り頃です。非常に美味しい魚として人気急上昇のサワラもこの時期が最盛期。

夏になるとイサキやスズキ、マゴチやカレイ、夜釣りのアナゴやショウサイフグなどが美味しいシーズンです。超豪快なキハダマグロやカツオ釣りも最盛期を迎えます。

秋はタチウオやカワハギ、マダイやハゼといった多くの魚が旬を迎える美味しい魚のオンパレードで釣り船は賑わいます。

キモが絶品のカワハギも船釣りなら鮮度が高い魚が手に入ります!

そして冬になると脂が乗って旨味が増すブリやヒラメがシーズンイン、ヤリイカやケンサキイカなどのイカ釣りが本番を迎えます。

東京湾であればブランド魚としても有名なアジ釣りが1年中楽しめます。一部地域ではノドグロの通称で有名な超高級魚アカムツも年間を通じて狙えます。

船釣りは「美味しい魚が簡単にいろいろ釣れる」のが大きな魅力です。



服装や持ち物

船の走行中は、強い風はもちろん波飛沫を浴びる可能性が高く、急な雨降りを防ぐという意味でもレインウェアは持っていた方が無難です。また、日焼け対策として日焼け止めやアームカバー&レッグカバーもあると便利です。

船によっては足元に海水を流しっぱなしにする「海水循環パイプ」を備えているところもあり、釣れた魚が暴れまわることもありますので、上下とも防水ウェアがあるといいでしょう。足元も濡れる前提と考えてください。魚や不意に釣り針が足元にぶら下がって引っかかるといったこともあるので、軽装よりは長靴などを用意すると良いでしょう。

そして、釣り船のベンチは硬いので、長時間座って釣りをしているとお尻が痛くなります。ジェル素材でできたクッションがあると、長時間座ったままでも快適な釣りが楽しめます。

船釣りのターゲットは美味しい魚だらけ! 釣った魚は鮮度良く持ち帰れば価値も抜群、美味しさも最高です。発泡スチロールを売ってくれる釣り船もありますが、ぜひクーラーボックスは用意して臨んでみてください。

また、船釣りではライフジャケットの着用が義務付けられています。原則的に釣り船で貸出しされているので、持っていない場合はレンタルを利用してください。

楽しい釣りの秘訣! 船酔い対策

初めての船釣りで誰もが不安になるのが『船酔い』です。船酔いを防ぐためにも前日は早めに寝て、睡眠を十分に取ってください。そして必ず酔い止め薬を飲むようにしてください。

「クルマでも乗り物酔いしたことないから、飲まなくても大丈夫でしょ!」と軽く考える人もいるようですが、クルマは基本的には左右方向だけの二次元の動きです。

しかし、船は上下方向も加わった三次元の動きになるので三半規管(人間のバランス感覚を司る器官)を刺激しやすく、普段乗り物酔いしない人でも簡単に酔ってしまうことがあります。

せっかくの楽しい時間を気分が悪いまま過ごさないためにも、酔い止め薬はぜひとも飲んでください。飲むタイミングですが、乗船1時間前に服用しておけば十分に効果はあるでしょう。