【三原直之】春のでかバス理論と自己記録ルアー公開「巻きたくなる気持ちを抑えてルアーの強弱を選択」



バスプロのみなさんの自己記録を公開!「本当にデカイ魚が釣れるのは……春じゃなくて秋!?」三原直之さんに春のでかバス理論を伺ってみました。

【Profile】

三原直之(みはら・なおゆき)

JBトップ50の場であっても決して攻めの姿勢を決して緩めない『最強の矛』。そのスタイルは、ストロングかつ緻密な思考が噛み合うからこそ実現しているのであろう。陸王においてもその存在感を遺憾なく発揮中!

三原直之さんの自己記録「63cm 4,300g」

嬉し悔しの2尾の63cm!

三原「63cmが2尾いるんです。1尾目は人生初ロクマルフィッシュでもある4,300gの魚。琵琶湖で10XDのドラッギングをしていてキャッチしました。真夏だったので、水通しのいい場所へ行こうと和邇川の河口部を狙っていたときですね。でも琵琶湖ってナナマルだっているし、ロクマルはまあ釣れるよねって感じじゃないですか。だからちょっと複雑な心境でしたよね(笑)。そのあと池原ダムでも63cmを釣ったのですが、そっちは残念ながら3,980gとウエイトが足らず……。そんなわけで琵琶湖の63cmが自己記録です(笑)」

10XD【ストライクキング】

春のデカバス論

実は難しい? 春のでかバス

三原「自分の考えでは、でかバスを釣るなら秋かなと思っています。秋なら落ち鮎のようにベイトサイズが大きいこともあって、ルアーサイズもあげやすいですから。逆に春の場合はベイトフィッシュが小さいので、大きいルアーの不自然さが際立ってしまいます」

リップライザー110【イマカツ】

ズバリコレで狙え!

中層をキラキラさせる

三原「ベイトフィッシュが多い時期ではあるので、サイズはともかく横方向に動く釣りは強いです。オススメはネコリグやI字系、それからミノーですね。ミノーはジャークではなく、ただ巻きやストップ&ゴーでの使い方がメインで、フラッシングでキラキラさせるのが狙いになります。同じシチュエーションを考えると、ジグヘッドリグのミドストもいいですね。季節が進んでバスがボトムにいるようになればネコリグが強くなっていくはずです」



デカバスの傾向と対策

ルアーの強弱 春に巻きたくなるのもわかるけど……

三原「バスアングラーも冬眠明けということで、春はスピナベやクランク、チャターなど皆さん巻きたくなるとは思いますが、天候に応じたルアーの強弱は意識するべきです。ローライトや風が強いときには強い巻きの釣りが有効になるかもしれませんが、晴れていて風も弱いシチュエーションであれば明らかにそれらの釣りはオーバーパワー。そんなときは対応するソフトベイトの釣りに寄せるのがおすすめです。例えば、スピナーベイトやチャターならスモラバのスイミング、クランクベイトならネコリグ、ミノーならジグヘッドリグといった感じですね」

ラインは細くても3.5lb

獲れるタックルで組む

三原「自分の感覚としては、ラインを細くしたからもっと釣れるようになる、というイメージはありません。それよりも重要なのは、デカイ魚が掛かった時に取れるか否かです。より小さいものを操作するために細くすることはもちろんありますが、基本的にはエクスレッドの3.5lbが基準。トップ50でもスモール戦以外はこれで行きますね」

抑えルアー

シャッドを巻けばOK!

三原「春はやっぱり横方向への動きが効果的なことが多いです。その中で、ワームよりもアピール力が強くて、でもクランクやスピナベみたいに強すぎない使いやすいルアーが『シャッド』です。オススメはゲキアサシャッドやベビーシャッド。ボトムの少し上を引くことを意識して使い分けるのがキモですね。スポーニングエリアの周辺をとにかく巻いてみてください! 」

ゲキアサシャッド【イマカツ】
ベビーシャッド60SP【ラッキークラフト】

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!