初心者やファミリーフィッシングに最適なのが『サビキ釣り』で、釣り公園や堤防などで気軽に楽しむことができます。「サビキ」とは、たくさんのハリに疑似餌がついていてエサを付けなくても海に沈めてエサを撒きながら動かしているだけで魚が釣れる、お手軽な釣り仕掛けのことです。アジやサバ、イワシなど普段の食卓で喜ばれる魚が1度にたくさん釣れるので、ファミリー層には非常に人気の釣りです。
サビキ仕掛けの使い方
サビキ仕掛けは魚皮や小さな疑似餌がハリと一体化していて、それがハリスを介して幹糸に数本付いています。そこにアミエビなどの撒き餌を入れたカゴを上下いずれかに接続し(上カゴは東日本スタイル、下カゴは西日本スタイルと言われます)、一番下にオモリを付けて仕掛けを沈めたら、上下に揺すって撒き餌を水中に拡散させます。拡散したアミエビに魚皮が付いたハリが同調すると、撒き餌に寄せられてきた魚がアミエビと勘違いしてハリに食らい付く、という仕組みです。
サビキ釣りに適した季節は……オールシーズン!
サビキ釣りはターゲットを問わないのであれば、1年中楽しむことができます。沿岸部に居着いているカサゴやベラなどは、寒い時期でもポロポロと釣れてくれるありがたい魚種でもあります。ただ、前述のようにアジやサバ、イワシといった魚を狙うのならば、7月~10月がベストシーズンと言えます。この時期は沿岸部の水温が上昇してから安定傾向に入るので小魚の群れが回遊しやすく、サビキ仕掛けならばアブレることは少ないはずです。場合によっては3ケタの大釣りも期待できるでしょう。
サビキ釣りで必要な持ち物や服装
海つり公園や堤防は人気の釣り場なだけに釣り人も多く、頻繁なポイント移動は難しいです。1ヶ所で釣り続ける時間が長くなるはずなので、折りたたみ式チェアがあると便利です。また、急な天気の崩れもたびたびあるので、レインウェアを常備しておくと安心です。そして「晩のおかずを釣る!」と意気込んでいるのなら、クーラーボックスは必需品です。中に氷を入れておくと釣った魚が傷みにくいのはもちろん、ドリンクを冷やすこともできます。
また、必ずライフジャケットは着用するようにしましょう。安全度の高い釣り場だと思っていても、屋外では常に何が起こるかわからないところもあります。釣り場によっては借りることもできますので、ぜひ利用してみてください。
サビキで釣れた魚の美味しい食べ方をご紹介
無事に晩のおかずを持ち帰れたのなら、まずは下ごしらえから。アジやサバ、イワシなどの小魚ならばウロコを丁寧に取り、腹を開いて内臓を取り出せばOK。頭は落としても構いませんがカルシウムやDHAが豊富なので、せっかくならばまるごといただいちゃいましょう。そして市販の唐揚げ粉にまぶして油で揚げれば、あっという間に外はカリッ、中はホクホクの唐揚げができあがります。同じ行程で天ぷらも簡単にできるので、サビキ釣りと同時にお料理にもチャレンジしてみてください。