常に全国各地のどこかの釣り場に立ち続ける釣り人がいます。彼の名はヒロセマンこと、メジャークラフトの広瀬達樹さん。雑誌やテレビ、ウェブサイトなど様々なメディアで活躍していて、取材成功率の高さから「スーパーメディアアングラー」などと形容されることもあります。そんな「必ず釣る男」の 取材に同行し、 魚を釣るためのコツを探ってみることにしました。今回はライトゲームにおけるタックルチョイスについて、紹介していきます!
目次
今回訪れたのは三重県志摩市の渡鹿野島。島へは一般客も利用する渡船で渡ります。早朝から午後10時頃まで、利用者の多い時間は10分に一度ほど運行しているのでほとんど待つことがありません。
時間帯や荷物の量で異なるものの片道数百円程度で渡ることができて、料金は島についた際に船頭に支払うシステムです。釣り場は渡船船着きの漁港を囲む堤防で、徒歩5分ほどで到着。
常夜灯があり夜間でも明るく比較的安全。周辺には消波ブロック帯もあり、港内と沖の両側が狙える好スポットです!
今回のテーマは「堤防のライトゲーム五目釣り」。アジやメバル、カサゴなどなど、ターゲットを絞らることなく色々な魚を狙っていこう、ということで、メバリングロッドをセレクトしました。万が一のトラブルも考え2本を用意しています。
「タックル1」は、ジグヘッド単体メインのジグ単用になります。ロッドは喰い込みが良いソリッドティップを採用したモデルをチョイス。リールには、リーダーが不要でトラブルが少ないフロロカーボンラインを巻きました。
「タックル2」は、ウエイトのあるルアーを飛ばして広範囲を探るための遠投用です。リールには強度を保ったまま細いラインが負けるPEラインを巻きました。遠投にも適しています。
なお、遠投用のタックル2には、リーダーの端イトに飛ばしウキをセットするフロートリグ(Fシステム)を組みこんでいます。
ワームはカラーや種類を、ジグヘッドも重さやサイズ、アクションに影響する形状違いのアイテムを用意しました。
新作ワームは4種類をラインナップしています。サーチベイトとしての「ザンビー」、数釣りが狙える「ハチック」、アジのスイッチを入れる「キャンドール」、食い渋った時の「レダマ」と、それぞれにテーマを持たせ、シチュエーションごとに細かな使い分けが楽しめます。
数釣りしたい時はこのワーム。吸い込みの誘発とアピールを両立する「破竹(はちく)テール」がまさに破竹の勢いで、アジを集めてくれます。
「斬尾(ざんび)テール」がキールの役割を担い、まるでベイトフィッシュのような動きを演出。初場所や釣りスタートのタイミングでのサーチベイトに最適なモデルとなっています。
ろうそくのようなボディが特徴的なキャンドールは、炎に見立てた「炎尾(ほのお)テール」が強い波動を生み出す、強波動タイプ。アジの捕食スイッチを入れる役割を担います。コンパクトにまとまったシルエットは、吸い込みやすさ抜群!
玉が連なったような「連玉(れだま)テール」が特徴で、この部分が細かなシェイクにしっかり反応。ナチュラルな波動で違和感を与えず誘います。食い渋った時の最終兵器ですね!
メバル&アジにも効果抜群の新作ワーム。安定したフォール姿勢と、見せるためのスローフォールを実現しています。ボディのエンペラー部と2本の細い足が生み出す微波動が絶妙にアピールしてくれます。
こだわり抜いたジグヘッドは5月末発売予定で、吸い込みやすく掛かりを重視し上向きにハリ先をセット。フラッシングでアピールする平打ち加工が施された日本製金バリを採用する。結びやすい大型アイや、ワームズレを軽減する夜光キーパーも装備され扱いやすさも抜群。
ルアーを操るアクションはアングラーの力量が釣果に大きく影響するテクニックです。魚は群れで回遊していたり、物陰に隠れていたりとさまざまな場所にいます。
同時に水中は水面からボトムまでの範囲の中で、魚がいるレンジ(深さ)を合わせて、探っていくところから始まり、捕食しやすい範囲にルアーを止めることが重要になってきます。
また、アジはレンジが頻繁に変わったり、メバルの視線は上を向いていたりと、魚によって捕食の仕方や視線の範囲に違いがあるので、注意しましょう。
ルアー操作に関して、ヒロセマンはアピールを重視したダートアクション、よりナチュラルに誘うためただ巻きを使い分けています。その際、レンジを意識したり、ターゲットの習性に合わせた誘いが重要になってきます。
例えば、明るい時間帯にストラクチャー周辺にいる根魚を狙う際には、アピール力の強いダートアクションでリアクションバイトを狙うのが効果的だったり、表層に群れるアジなどを狙う場合は表層を通しやすいただ巻きがマッチしたりします。
ダートアクションは、緩急をつけた動きで反射的なバイトを誘発するため、ロッドの先を跳ね上げるようにして行います。ボトムを狙う場合に最適ですが、どのレンジでも有効なテクニックです。
ただ巻きはその名のごとくロッドを動かさずリールを巻くだけ。水の抵抗を受けて動くワームのナチュラルな動きで誘っていきます。表層付近では一定のレンジを通しやすいのですが、レンジが深くなるとラインの抵抗で浮き上がりやすくなるので、都度調整しましょう!
アジとカサゴをゲットし、残るターゲットのメバルを狙うヒロセマンは、漁港の外側の沖にライズを発見。フロートリグで遠投し、ライズの上を横切らせてヒットさせました。
シバターがキャッチしたアジも同様に、変化をよく観察していたことが釣果につながったようです。ベイトの有無や潮の流れの変化を見つけて、臨機応変に釣ることも重要ですね。
ここで紹介したテクニックに特別なことはありません。誰にでもできることばかりなので、ぜひトライしていただきたい!
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巻頭グラビアページには実釣ロケ回数日本一のヒロセマンが登場! 釣れる魚ならなんでもござれ。三重県の渡鹿野島(わたかのじま)を舞台に、お手軽堤防ライトルアーの世界に読者のみなさまを誘います。注目の新作「鯵道シリーズ」も登場!
また、『ルアーマガジン・ソルト』は配信の舞台を『ルアマガ+』に本格移動。海のルアーフィッシングの最前線をWebで展開しています!
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2022.05.03
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