釣れるバチコンテクニック「ゼロテンステイ」は基本中の基本!



バチコンアジングは東京湾ボートゲームの人気釣種のひとつ。このバチコンを日中、手軽に楽しんでいるエキスパートが橋詰さん。その実釣スタイルは入門者の方も「できそう!」と前のめりになるはず! タックルから基本の釣り方まで基本と応用を紹介いただいたのでシリーズ化してお届けします!

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解説は東京湾バチコン普及に尽力する橋詰さん!

【Profile】

橋詰大輔(はしづめ・だいすけ)

神奈川県横浜市出身・在住。幼少期から東京湾の釣りに親しむ。ルアー釣りにハマったのは20歳頃からで、なかでもメバル・アジを狙うオフショアのライトゲームに傾倒。現在は東京湾のバチコンの普及に尽力している。DAIWA(ダイワ)フィールドテスター。

狙うべきは底から1.5m! ステ糸の長さが釣れる層の基準

バチコンのタックルやLTアジ船に乗る心構えを頭に入れたら、次は釣り方の基本を教えていただきましょう!

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橋詰「シンカーは船長の指示がなければ、私は15号からスタートします。まずは船からちょっと離れたところにアンダーで投げてボトムをとります。これはエサ釣りの方とオマツリのリスクを減らすためです」

――着底後はどのようにしたら良いでしょうか。

橋詰「ラインスラックを巻きとって、シンカーをボトムに着けた状態でラインを張らず緩めずの状態を作り出す。いわゆるゼロテンションステイです。ゼロテンステイで3~5秒待ってアタリをとりにいきます」

――着底後のステイ中にアタリがあったらアワセても良いですか?

橋詰「アタリがあれば即アワセ。なければティップを2、30cm動かしてアクションをつけた後に、ゼロテンステイでアタリをとる。アクションのつけ方や間の取り方は色々ありますが、基本はアクションとステイを繰り返します」

――ゼロテンステイによる食わせの間が重要になりますね?

橋詰「ここでエダスの長さがポイントになります。LTアジ船は船長の指示ダナが底から上2mということが多い。そこにエサ釣りの人のビシカゴからコマセが撒かれて、流されながら沈んでちょうどジグヘッドがあるレンジにリンクするという想定です」

――なるほど。日中のアジはボトム付近にいることが多い。エサが絡めば活性が上がって釣りやすくなりますね!

橋詰「ただ、誘い方やレンジ、ワームのカラーやタイプによって釣果に差が出る。そこが面白さでもあります」

まずは基本をマスターし、応用編へとレベルアップしましょう!



バチコンにおける釣り方の基本

シンカー着底後、ラインを張らず緩めずのゼロテンステイ

仕掛けを投入したら底をとり、シンカーを着底させた状態で糸フケをとって、ラインを張らず緩めずの状態を作る。これがゼロテンションステイでジグヘッドリグは水中を漂いバイトを誘う。3~5秒待ってアタリがなければ、サオ先を20~30cm上下に揺すってアクションを付け、ゼロテンションステイでアタリを待つ。ワームをセットしているエダスから下、ステ糸の長さで、当日のヒットレンジにアジャストするイメージ。

橋詰「反応がないときは仕掛けを小まめに入れ直します。そのほうがオマツリも防げます」

違和感があればアワセる! 掛けたら一定テンションで巻く!

――ゼロテンステイ中のは、どのようなアタリの出方になるのでしょうか。

橋詰「ティップのもたれや、手にコンッと小さく出ることもあります。あとは目感度にも手感度にも現れず、荷重変化だけをロッドに感じたりと色々ですね」

――違和感があればアワせたほうが良い?

橋詰「即アワセです。空アワせがアクションの1つにもなります」

――空アワせもアクションになるなら、小さな違和感でも即アワせしたほうが良いですね! ではアジがかかったら?

橋詰「入門者の方は一定のテンションで巻きます。巻きながらアジが抵抗したらドラグが出るくらい緩めにすればバラシが防げます。慣れたらポンピングを入れて短時間で取り込む。手返し良く釣りができるし、オマツリのリスクも減ります」

バチコンでのワームセレクトの基本

ワームはアピール力があって吸い込みやすいタイプが基本

――橋詰さんが東京湾の日中バチコンで最初に使う基本のワームを教えて下さい!

橋詰「『月下美人アジングビーム バチコンカスタム 3in』です。3inでアピール力があり、深めのリブが数多く入っているので水噛みが良い。ゼロテンステイで水流を受けたときに自発的なアクションが出しやすいです。あとボディの芯の太さが後ろ半分くらいが細くなる。ワームが折れ曲りやすく、アジの口の中に入りやすいのも大きな特徴です」

基本リグ

月下美人SW ライトジグヘッドSS 0.5g #8
月下美人アジングビーム バチコンカスタム 3in

カラーセレクトの基本はケイムラ系 or グロー系

――ワームのカラーもアピール力が強いほうが良いでしょうか?

橋詰「そうですね。潮が濁っているときは、ケイムラが大量に配合されたケイムラMAXピンクか、高輝度顔料を大量配合したSGルミノーバ。ケイムラとグローの両極端を使って、反応が良いカラーの傾向を探ります」

――なるほど。ではケイムラか、グローの2択?

橋詰「どちらかに偏ることが多いです。潮が澄んでいるときはケイムラ系は粒アミ。グロー系は微弱グローオキアミ。どちらも成分の薄い色を試します」

――偏るんですね。では、効く色の傾向がつかめてきたら?

橋詰「例えばケイムラが良ければ、その中でケイムラの濃さやカラーを変えてアジの反応を探ります」

濁り潮

ケイムラ系
ケイムラMAXピンク
グロー系
SGルミノーバ

澄み潮

ケイムラ系
粒アミ
グロー系
グローオキアミ

水温が上がる夏こそ東京湾日中バチコン入門に最適

――日中のバチコンで釣りやすい条件はあるのでしょうか。

橋詰「潮は動きすぎも良くないし、その逆も良くない。中潮くらいが良くて、シーズンはLTアジ船が出ている限り基本的に周年釣れますが、1番釣りやすいのは夏です」

――夏がベストシーズンなんですね! それは何故なのでしょうか。

橋詰「水温が上がって潮が濁って騙しやすくなる。夜に近い状態です。雨や曇りの薄暗い日も良いです。逆に冬の晴天、低水温の澄み潮が1番難易度が上がります」

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