プリスポーンからアフターまで通用するフラテリスパターン【ismマンスリーシーズナルパターン】



毎月旬なルアーをピックアップし、乗りに乗ってる若手アングラーがその使い方を伝授してくれる当連載。今回のシーズナルな刺客は……ロジカルにビッグバスを追い求める東智也さん! 今回は拡大版だ!!

【Profile】

東智也(あずま・ともや)

1995年、三重県生まれ。津風呂湖のレンタルボートや大江川の岸釣りなどがホーム…なのだが、京都に引っ越し……最近は宇治川や野池などで釣りをしている。また津風呂湖にも再び出没するようになった。最近はロン毛社長のYouTubeに連れまわされがちで、目指していたクール路線が破綻しつつあるのが悩み。

今月のテーマルアー『フラテリス5.5in【ism】』

フットボールヘッドリグ

「狙うはハードボトムやブレイク周り。岩や冠水ブッシュ、レイダウンにバスは寄り添っている。テキサスもアリですが、フットボールヘッドはよりタイトに、簡単にスタックさせたり移動距離を抑えた誘いができる。トントンと縦さばきしたり、ズル引きもいい。バスが浮き気味ならミノストのようにスイミングで攻めましょう」

全長カラー入り数価格
5.5in全10色5968円(税込)

「バウヘッドTG(ザップ)かフットボールヘッドTG(リューギ)の5〜7gに、インフィニ4/0(リューギ)をセット。フラテリスは余計なパーツがなく、この時期のバスに嫌われにくいです」

ノーシンカー

「産卵場近くのエサ場や縦ストを意識。フォールとズル引きのスローな誘いでお疲れバスにアプローチ。また河川などで流れがあれば、1.5g前後のネイルシンカーを追加して浮き上がりを抑えます。流れに乗せたドリフトでエサっぽくバスの目の前に送り込みましょう」

「フックはインフィニ5/0(リューギ)にサイズアップして、フックの重さで重心を決めるイメージ。ノーシンカーはフックのデザインやサイズ感でフォールやアクションが変わるので、色々試す価値ありです! 」

ポストスポーンを境に、フットボールヘッドとノーシンカーをシフト!

岸釣りにも精通しつつ、リザーバーや琵琶湖などのビッグフィールドにどっぷりハマる東智也さん。プリスポーンからアフターまで通用するフラテリスパターンがあるという。

「今年は例年より季節の進行が遅いと感じるのですが……。まず推したいのがフットボールヘッドのリグ。こちらは3月とかのプリスポーンから効くメソッドです。早期はディープからの上がり始めに、ルート上の岩にコンタクトする個体を狙うもの。そこからスポーン絡みの季節になってくると、オスはシャローにこだわるが、メスは固執せず、産卵場近くにある深めのストラクチャーに陣取ります。そのメスを仕留めるのに、フットボールヘッドが最適なんです」

スポーニングからポストスポーンまでがフットボールヘッド。ポストからは、ノーシンカーにシフトするという。

「ポスト期はシンカーに支配された動きを嫌うことが多い。たとえばリザーバーのディープを狙うときも、フリーリグでのノーシンカー状態が効いたり」

もちろんシャローではノーシンカーのままでいい。

「スローなフォールの間合いがハマりますね。ズル引きもいい。たとえばウィードパッチではスローフォールで滞空時間を長く取ってあげます。一方、背丈の低いウィードでは、ズル引きで。このノーシンカーの釣りはフィールド問わず、ため池とか河川でも反応いいですね。ノーシンカー状態でも、テールが絶妙に動いて誘ってくれるので、やっぱりフラテリスが外せないんです」

フラテリスに4.5inデビュー!

ニューカマー! フラテリスに真ん中サイズの4.5inが仲間入り。

「この時期はボリュームを出したいので5.5inを選びました。4.5inでおすすめなのが、ズバリ、チャター系ルアーのトレーラー! スイミング系の釣りがマッチしていて、冨沢真樹プロも試合でアラバマ系の具で使ってますね」

上から5.5in、4.5in、3.5in。

今月の対抗パターン『ライゼン110【ism】』

全長カラー価格
110mm全10色2,090円(税込)

ポストスポーンからノーシンカーと対で試したいクランキングミノー!

「4月から効いているパターンになるのですが、ライゼン。特にポスト以降強くなる。ライゼン自体は、馬力の強いクランキングミノー。止めると、高浮力を活かしたシミーライズを見せ、それがポスト以降のバスに刺さるんです」

シミーライズとは、ふらふらロールしながらルアーが浮いていくアクション。プラグをスローに見せつけてアピールする。

「プリからバスはハードルアーを嫌ったり、スロー展開が強い。エサを食い出すポスト〜アフターなら、プラグが効き出すが、まだ速い動きには追い切れない。そこでスローに揺らめく上昇の動きでバスの速度に合わせます」

狙うは縦ストラクチャー。

「この時期、バスは紫外線を嫌がるイメージ。縦ストのシェードへとタイトに付いています。そこへ、フラテリス・ノーシンカーかライゼンの二枚看板でアプローチ。バスの好みに合わせましょう!」

「ジャーキングやクランキングで任意のレンジまでライゼンを入れたら、そこからしっかり浮かせて誘う。その浮上時間中に、バスが間合いを詰めてきます。1キャストで何度シミーライズさせられるかがキモです! 水深1.5mまでが得意ですが、サカナが浮いていれば表層トゥイッチやジャークでさらに上を意識させましょう。浮かせたいので、ラインは太めのナイロンで!」

フラテリスタックル

  • ロッド:インフィニットブレイド Re IBRB-610MH1H2(ism)
  • リール:ロキサーニ8(アブガルシア)
  • ライン:フロロ14lb(フットボールヘッド時)/フロロ16lb(ノーシンカー時)

ライゼンタックル

  • ロッド:インフィニットブレイドIBC-68MHGT (ism)
  • リール:レボEXD(アブガルシア)
  • ライン:ナイロン16lb


ismロン毛社長ぶらり旅~♪

福岡県博多湾シーバスオカッパリ釣行

ismの名物社長が表舞台に登場。営業へ釣りへと日本各地を飛び回る、業界(一部)騒然の日常系旅日記!

【Profile】

杉山貞圭(すぎやま・さだよし)

2016年にルアー&ロッドメーカーのismを設立。デザイン、開発、宣伝など全ての業務をこなす、マルチ仕事人。また、バスボートのラッピング業においても世界一の施工数を誇るという。趣味はバンド活動で、ジャンルはHR/HM、パートはVo&Gt。愛用のギターはギブソンのレスポールスタンダード。

ちゃんぽんの腕も、釣りの腕も超一流な神ガイド降臨!

杉山「有明海でビッグベイトシーバスゲームの予定が、激荒れで出航不可。なんとかツテを辿って釣りを……という流れで紹介してもらったのが、貝田聖弥さん。超人気ちゃんぽん店の店長なのですが、釣りの腕も異次元。アドバイス通りにやると一投でシーバスがヒット! しかも何度も。岸釣りですよ? 釣れ釣れでしたね……」

博多湾で岸釣り。足場は良いが1級ポイントに先行者が。
ロン毛社長の左におわすのが、貝田聖弥さん。JB九州に参戦するバスの手練れだが…「バスは苦手(笑)」

釣れ釣れです

先行者がいなくなって投げるもアタリのみ。そこで貝田さんのアドバイス通りのルアーとポイントとコースを引くと……1発でヒット! 密かに同行していたYouTubeチャンネル「コンタクトポイント」なちゃーんもヒット。「潮周りは良くなかったのに言われた通りにやって何度も釣れた…意味わからんレベル!」

ism ご当地グルメ

名代宗像ちゃんぽん

たっぷり野菜とモチモチの麺が絶妙スープに絡みまくる! おしゃれな店内でゆっくり名作ちゃんぽんを味わえる店だ。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!