名は体を現す。「サイトマスター」がゲームフィッシングにおける偏光グラスを牽引して、20余年。今もなお真価し続けるそのギアを10年以上愛用し続けるアングラーが川村光大郎さんだ。釣りはもちろん、道具にも一切妥協を許さぬ彼がサイトマスターを溺愛するそのワケを改めてご紹介。
【Profile】
川村光大郎(かわむら・こうたろう)
通算5冠、最多にして最強の陸王として業界トップに君臨するオカッパリのスペシャリスト。ルアーはもちろん、道具へのこだわりは人一倍強く、忖度なしのモノ選びはファンからの信頼も厚い。
「最高の性能と耐久性の両立。選択肢に他はない」
ガラスレンズだからこその明るくクリアな視界と耐久性
遡ること約20年。当時20代前半だった川村さんは偏光グラスをデザインと値段で選んでいたが、あるときに知人からサイトマスターを借りたことで偏光グラスの『性能差』に気づかされたという。
――あのときのインパクトは忘れもしません。もうこれまでの偏光グラスはなんだったのかと思うほど、自然でクリアな視界に驚きました。そのあと、元々持っていた偏光グラスを掛けたくないくらい、偏光グラスの性能差を感じましたね。
それまでの偏光グラスは視界が暗くなったり、景色や水の色が実際の色とかけ離れていることが多かったんです。だから、ちゃんとした色を確認するのに偏光グラスをずらして裸眼で見ることもしょっちゅうだったのですが、サイトマスターと出会ってからはその動作がほとんどなくなりました。
特にレンズカラーの『スーパーライトグレー』はかなり裸眼に近い色合いで見せてくれるので、もしひとつだけしか選べないのであればコレを選びます。
その一方で、ほかに代えが利かないのが『イーズグリーン』。朝夕や曇天などのローライト時でも明るく見せてくれるので、マズメ時の良い時間帯でも偏光グラスを外さなくて済む。そういう意味では釣果に影響が出るレベルと言っても過言ではないくらい欠かせないカラーです。
あとはハイライト時にスーパーライトブラウン、サイトフィッシング寄りのときはラスターオレンジの計4色を僕は使い分けています。
サイトマスター溺愛ポイント
- クリアで明るい視界
- 傷に強く、丈夫なガラスレンズ
- 顔にフィットする掛け心地
ガラスレンズの有効性
川村さんが力説する「クリアな視界」それを支えるのはサイトマスターが採用している、タレックス社のガラスレンズである。また、ガラスレンズの有効性は視界だけではないと語った。
――僕の場合、オカッパリで藪を漕ぐことも多いので木や枝で擦ることもあれば、たまに不注意で落としてしまうこともあります。でもガラスレンズなのでそのくらいでは傷が付かないんですよね。
だから、手入れも楽なんですよ。レンズを拭くことって、どんな偏光グラスでも日常的だと思うんですが、釣りで使用する場合、砂やホコリがどうしてもレンズに付着してしまう。そのまま、拭き取るとプラスチックレンズなら傷になってしまうんですが、ガラスならそのくらいでは傷が付かないので気にせず拭ける。実際はどんなレンズでも、砂やホコリを水で洗い流してから拭くのが推奨なのかもしれませんけど、実際に毎回そんなことできないですよね。
ちなみに僕は1度もありませんし、かつて使用していたインテグラルでは、レンズの載せ替えも含め、トータル10年弱使っていたんですけど、それでも最後まで無傷でした。
ガラスレンズの不利な点
そんなメリットの多いガラスレンズにも唯一の欠点がある。それはガラスゆえの重さである。
――たしかにレンズ単体で比較してしまうとプラスチックとガラスでは、重量の差は歴然です。ただ実際、フレームがしっかり顔にフィットしていれば、その重さって全く気にならないんですよね。サイトマスターの場合、フレームもパーツごとに好みに合わせて調整できるので、ほとんどの人がジャストフィットさせられると思います。
僕はルアーの表現には「最強」とか「神」とかって使いたくない。ルアーの場合、そのときの状況によっていいルアーが変わるので、いつでも最強のものは存在しないから。でも、偏光グラスに関しては、視界、耐久性、掛け心地、すべてにおいてサイトマスターが最強だと言い切れます。
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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