バス釣り歴数週間のビギナーも、ウン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説!! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために!
【バス釣り伝道師】
広瀬達樹(ひろせ・たつき a.k.a.ヒロセマン)
ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。ルアーの釣りが大好きだ~!
経験こそが釣るための精度を高める
――今回のテーマはヒントです。
広瀬「なるほど。いまやSNSには釣れた場所、ルアーや時間などさまざまな情報、つまりヒントがあふれてますね。ただ僕はアナログ人間なのもありますが、SNSは無視しています」
――それはなぜですか?
広瀬「ソルトウォーターの遊漁船でもない限り、それが正確かどうかは分からないですからね」
――うーん、確かに普通の釣り人は商売ではないですもんね。
広瀬「まぁ正確性云々は抜きにしても、人に頼るよりも自分で探して釣るのが楽しいからと言うのはありますね。だから現場では常にキョロキョロしてますし、次の一手を考えてます」
――見切りが早いのは確かです。
広瀬「ヤマ勘みたいなのもたまにはありますけど、釣れるときってだいたい『あ、今釣れるな』って理解できますね。それは経験の蓄積でもありますけど」
――実は釣れたデータを記録してるのも知ってます。
広瀬「あらお恥ずかしい。ざっくりですが、あると違いますから。オレだけのヒント集です」
ENJOY!! レッスン 1.ブラックバスを釣るためのヒント
広瀬「なんで自分はこのルアーを使ってこのスポットでこう動かして釣っているのか、常に考えながら釣っていると、合っていること、間違えていることがなんとなくでも分かるようになってそれがヒントになります。やや概念的で難しいかもしれませんが、とにかく釣っている状況などを意識してみてください」
ヒント 1.天候
時合いと呼ばれるように、晴れた・曇った、風が吹いた・止んだなど、バスは天気が変わるタイミングで口を使うことが多い。
ヒント 2.水位
初めてのフィールドでも壁の跡などで水位変動が分かることがある。大量の減増水はバスの活性を下げてしまうことも。
ヒント 3.水質
クリアだとルアーを見破りやすく、濁ると小さく弱いルアーだと気付かれないことが多い。雨などによる一時的な濁りはチャンス!
ヒント 4.実績
過去に釣れたフィールド、スポット、ルアーなどは同じ季節であれば試してみてソンはない。1本目が釣れたスポットはまさに越冬場だった。そしてそのまま攻めて2本目もゲット、なんてことも。
ヒント 5.生命感
コイやフナ、シャローにいるギルや甲殻類などの水中の生物はもちろん、鳥などが活動しているかにも注目してみよう。
ヒント 6.人と違うこと
有名フィールドや人気のルアーなら丁寧に使う、遠くに投げるなど。また、セオリーを無視したルアーが釣れることもある。
ENJOY!! 2.バス釣りを楽しむためのヒント
広瀬「釣りだから釣れなきゃ意味がない! と言うのも分かりますが、僕のような仕事の釣りであればともかく、あくまで趣味なので、釣れても釣れなくてもその日、その時間を楽しむのも正しいと思います。あくまで提案ですが、釣れなくても楽しもうとする姿勢こそが、バス釣りの深い部分に触れられるきっかけになるのではないでしょうか」
ヒント 1.ギアを試す
広瀬「タックルはもちろん、それ以外のギアの性能を確かめられるのも現場ならではですよね。これは掘り出しもんだ! とか」
ヒント 2.童心に返る
広瀬「ヤブ漕ぎをしてて思いました。こりゃいい大人がやることじゃないなと。でもいい大人はできないから楽しいのも事実です」
ヒント 3.景観を愛でる
広瀬「ビギナーを連れていくと、たいてい『すごい景色ですね! 』と言われます。野生の猿や鹿なんか見ることはほぼないですからね」
ヒント 4.感謝
「遊んでくれてありがとう! 」と声をかけてリリース。
広瀬「じゃあ釣るなよと言う声もありますが、気持ちが大事です! 」
ヒント 5.鍛える
広瀬「オカッパリは運動ですね。歩けば有酸素、ハードジャークやビッグベイトは筋肉も鍛えられます! ビールがうまいッ! 」
番外ヒント しかも連発!
広瀬「越冬場なの? もう動けてるの?」
今まで釣れたことのないサイズの連発に頭は混乱するばかり。
広瀬「これも次のヒント!」
サイズは気にしない
広瀬「大きいバスだけが正解ではありません。もちろん嬉しいですけど」
体力が落ちて動けないはずの2月に小バスが釣れることに驚いた!
サイズアップして締め!
越冬場からの5本目はラストの1本!
広瀬「夕マズメフィッシュですね。厳しい時期はマズメを大事にする。まぁとにかく釣れてよかったです」
今月のおすすめEもん
来期にむけての防寒シューズ
広瀬「いまはさすがに暑いか。でも脱ぎ履きしやすいしフィット感も抜群だし歩きやすいしおすすめです。冬までにゲットだぜ!」
ダイワのDS-2350W-Hを初履き!
今月のENJOY!! イッポン!!
バスパラ BXCT-665M
【スペック】
- 全長:6ft6in
- アクション:レギュラーファスト
- 対応ルアー:1/4~3/4oz
- 対応ライン:10~16lb
- 価格:9,460円(税込)
注目ポイント
おなじみモバイル仕様のバスパラ振り出しモデル。いつでもどこでもバスフィッシングが楽しめる。キャップ、ケース付き。
広瀬「釣るならフィネス、スピニングという僕みたいな釣り人に持っていてもらいたい、なんでもこなせる王道ベイトロッド。振り出しで持ち運びしやすいことに意味があります」
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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