バスを数釣りするにはどうすればいい?【ENJOY!! バスフィッシング】



バス釣り歴数週間のビギナーも、ン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強~い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために!

どっぷりハマれ! バス数釣り入門

めっちゃいい季節なんだな!

【バス釣り伝道師】

広瀬達樹(ひろせ・たつき a.k.a.ヒロセマン)

ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。ルアーの釣りが大好きだ~!

新緑の季節はなにを始めるにもベスト。気持ちのいいアウトドア遊びを趣味にしたいならバス釣りが最高だー!

基本こそ近道! 数釣りの秘密とは!?

バスにソルトにタックルを入れ替え、今日は西へ明日も西へたまに北へと、釣りを日常生活にしているヒロセマン。取材を成立させるために必ず釣るのはもちろんだが、当連載では数もかなり釣っている。ということで今回のテーマは数釣り! その秘密を解き明かします!

広瀬「いや、でもそんなに秘密って秘密はないですよ。人によってはダメだって言いますけど、思い出巡り的に釣れた場所で釣るくらい。魚がいない場所で釣っても時間のムダなので。ただルアーやスポットをちょっとずつ変えて反応を確かめて調整していくくらいですね」

十分なヒントです。

広瀬「あとはセオリーには逆らわないこと。冬はリアクション、夏はシェードに水通し、ハイシーズンはトップに巻き。基本ができていれば、あとはなるべく魚影が濃いフィールドで丁寧に釣ること。そうすれば数釣りは難しくはないはず。いずれにせよ基礎力が重要なので、楽しみつつ学べる、ビギナーにはピッタリのテーマだと思います」

今回はジャンボ狙いから
移動の都合上、朝マズメを過ぎていたので、日中にサイズが寝られる可能性の高いため池へ。ベストスポットで粘っていると!?

今月のうれCイッポン!

30cm中盤をキャッチ
「久々にちょぼちょぼを釣りましたね(笑)。シーズンインした証拠かな」。定点観測的に季節の推移を知る1本!

ENJOYレッスン1

数釣りとは? 数釣りが成立する条件

広瀬「釣りをしている時間にもよりますが一般的には『つ抜け』。ふた桁釣れば満足はできると思います。条件としては魚が数多くいることと、いる魚の活性が高いこと。朝マズメなど1日のなかでもチャンスはあるし、急に濁りが入ったときなど天候にもよりますね」

ハイシーズンが最
真冬の低水温下でも溜まり場を見つければ不可能ではないがレアケース。凍った池では釣ることすらできない。

ENJOYレッスン2

数釣りを続けるには? スレ対策編

広瀬「いくら活性が高くても同じ場所で同じルアーを投げ続ければバスも学習して釣れなくなります。つまり『スレ』ですが、これを避けるには一時的にでもいいのでリセットすること。場所を変える、ルアーを変える、あえて休めるなど。やり過ぎないのも大事です」

対策法:ルアーローテ

大きいから小さい、強いから弱いとインパクトを小さくするのが基本。サイズだけではなく動きも考慮しよう。

1.大→小(ハードルアー)
2.大→小(ソフトルアー)
3.硬→柔


ENJOYレッスン3

数釣りを続けるには? 実践編

広瀬「冬は対岸のディープでしたが、季節が進行してシャローに近いブレイクの下に移行した感じですね。釣り方は巻きではなく点でほぼフォール。ジグヘッドワッキーのフリーフォールです。バスの動き、季節の進行など、ちょっとした違いを感じて調整しましょう」

鉄則 溜まり場を見つける

バスが溜まっている場所は複数でルアーを奪い合うので釣れやすくなる。狭ければ狭いほど自分だけが釣れるはず。

鉄則 人と違う武器を作る

ほかの釣り人とは違うことがメリットになる。ヒロセマンはPEラインで大遠投。フロロでは届かない距離だった。

鉄則 信頼するルアーを使う

特定のルアーに反応することは多いので、実績ルアーは重要だ。お約束のフリックシェイクのインチワッキー。

鉄則 適度なローテーション

点から線を確かめるためにシャッドシェイプワームのジグヘッド、柔から硬でジグパラブレードを投入。それぞれキャッチした。

実績のピンがビンゴ!

前回の釣行時に釣れたピンスポットが継続中。フリックのインチワッキーでラッシュが始まる!

これぞ! ザ・数釣り!

START 15:32

GOAL 16:42

満足の釣果です!

1時間ちょいで12本で数釣りを堪能。まだやれば釣れたはずですが、お腹(誌面)一杯なので移動します。ちなみに『つ抜け』とは、ひとつ、ふたつ、みっつと数え方で、10(とお)になると『つ』が抜けることから。

突然乱入!? 誰だこの人?

『ルアーマガジン』特集のメジャクラ企画でボウズだったミウカンの「ヒロセマンを喜ばせたい!」一心で友情出演。数よりもまず1本だな!

数釣りしたい!

今回のENJOYイッポン!!

デイズ DYC-66M

広瀬「張りが強くてMでもパワー系の釣りに対応する王道のベイトロッド。テクニカルに誘えれば、他の釣り人との大きな差別化になると思います。ミウカン先生にもおすすめです」

ソリッド(純真無垢)な性能がウリのデイズシリーズは、アンサンド(無研磨・無塗装)フィニッシュのブランクがアイコンだ。
  • 全長:6ft6in
  • アクション:レギュラー
  • 対応ルアー:1/4~3/4oz
  • 対応ライン:10~16lb
  • 価格:16,280円(税込)

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!