夏シーバス! タフなサッパパターンは「ルアーローテ」で攻略すべし!!【ヒヤマンの茨城涸沼1年釣記】



例年以上にタフなサッパパターンをついに攻略!

――ここまでの話を聞くと、例年以上にテクニカルな初夏のサッパパターンですが、勿論スーパーロコの檜山さんですからしっかり攻略はされたんですよね?(笑)。

檜山「も、勿論ですよ!とはいえホントに苦戦してました(汗)。6月初頭、連日渋い状況が続いていましたが、この日もサッパの群れを追って河川を徘徊していました。

目星を付けたポイントでの満潮潮止まりからの下げ始め。私の前を通過して行った浮遊物が戻ってきます。下げの流れが徐々に効き始め暫くするとそれまで静かだった河川に活気が出始め、だいぶ魚っ気が出てきました。

サッとライトで水面を確認すると、すばしっこい動きをするサッパを発見。流れが強くなるに従ってサッパの動きもさらに騒がしくなるのですが、ボイルは全くありません。ボイルしないだけで、シーバスが居る雰囲気はかなり伝わってきました。

ひとまず浅いレンジから様子見でSLS-ZバーティスR125F-SSRで水面下20〜30cmを攻めるも一向に反応がありません。この日はレンジを刻んでじっくり攻める時間が無かったので、SLS-Z バーティスR125Fで一気に水深1m前後を探るとすぐ様ヒット!

エラ洗い一発でバレてしまいましまが、この時のシーバスは水面まで出たくないようで、少しレンジを入れればまた食ってくるだろうと予測。しばらく攻めると案の定、同じコースとレンジで再びヒット!」

沼川独特の濁った水色なのですが、クリアーカラーの「チャートヘッドクリア」が調子が良く反応してくれます。

――サッパは表層にいるのにシーバスのレンジは深い…。ルアーローテの重要さを物語る一尾ですね。

檜山「しかも濁っているのにクリアカラーに好反応ww。数日後、またサッパの溜まりやすいポイントに目星を付けてランガン。

しかしながら、河川内のサッパの群れの規模は小さく、この時点でサッパは涸沼に入ったまましばらく居座ってると予測。

サッパにシーバスが乱舞している状況なら数釣りも可能なこのパターンなのですが、やはりベイトが少ないと簡単にはいかずシーバスの数もベイトに比例してか、例年よりは未だ少なく感じます。それでもモアザン クロスカウンター125Fで何とか拾えて、1本良型をキャッチ」

80には届きませんでしたが、良い引きを味わえました!

檜山「クロスカウンター125Fは流れの変化に入るとフラっとよろめく不安定さが捕食チャンスを作るのか、サッパパターンにはかなり強い印象です。

また後日、厳しい状況ながら涸沼川で良型をキャッチ。この日はSLS-ZバーティスR125F-SSRでボイルした魚を仕留めることができました」

流れの筋を跨ぎ、本流から抜けた辺りの緩い流れの中で待ち伏せしていたのか、いわゆる『ヨレ』の中で食ってきました。
サッパらしき波紋ともじりは流れの中で確認でき、ボイルの音も数発聞くことができた日の魚。

――例年よりかはだいぶ厳しそうですが、徐々に上向いて来てはいるんですかね…?

檜山「そうですね、この記事がアップされる頃には涸沼のイナッコでもボイルが盛んに聞けるようになり、トップウォーターで狙える時期が到来するかと思います!

また、涸沼川のサッパもさらに数が増えもっとミノーで狙いやすくなるのではと予測しています。ですが、例年は例年。毎年同じ様には行かないのが自然相手の釣りです。

昨年のパターンが全く同じようには通用せず、年々渋くなる印象を受けますが一つのパターンに拘らず、アングラー側もその時々で臨機応変に対応できるようになればさらにシーバスに近付けると思います」

――確かに!タフなシーズンこそ試行錯誤することはありますが、自身の引き出しを増やすチャンスでもありますよね。ポジティブに捉えて釣りをしていきたいですね。

檜山「苦労した経験が活きるシーンは絶対ありますからね! 最後に夏本番になるこれからが涸沼水系のハイシーズンになります。釣り人も増えてくるのではゴミを捨てない、漁師の妨げになるような事をしない等、トラブル無いよう『マナーとモラルを持った釣行』をお願いします!」



今回のヒットルアー

檜山さん&涸沼の実釣動画も要チェックです!