近年、軽量化の勢いが止まらないスピニングリール界。ここにDAIWA、シマノ、アブガルシア3メーカーの超軽量スピニングリールが集結。実際の使い心地をルアマガ編集部員が本気でインプレッションしてきたぞ! 今回はアブガルシア、ゼノン 2500SHを分析!
インプレする人たち
O木(おおき)
ムーバブルファッティ福重
ティーチャー大場
【アブガルシア】ゼノン2500SH
一切の無駄を排除した名実ともに最軽量のスーパー・コンパクト
自重 | ギア比 | ハンドル1回転 | 最大ドラグ力 | ラインキャパ | ベアリング | 価格 |
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148g | 6.2 | 74cm | 5kg | 6lb×100m/PE0.8号×150m | ボール10/ローラー1 | 47,500円(税込) |
ワンピースフェザーメタルギアボックス/従来のリールにあったボディカバーをボディと一体化し、軽量マグネシウム合金のFeathermetal™製ギアボックスを採用。高剛性と最適なギアフィーリングを実現した。
【大場のインプレ】極限まで贅肉を削ぎ落とした高密度ボディ
大場:148gという驚異的な軽さをもつゼノン。まず驚いたのがギアボックスの薄さ。内部の空洞部分を極限まで排除し、ルビアスエアリティ以上にコンパクトにまとめられています。それに加えてスプール、ローター、ハンドルなど各所に見られる肉抜き構造。例えるならば計量直前のボクサーのような体脂肪率ひと桁ボディを持ったリールと言えるでしょう!
パワフルでトルクがある巻きの強さ
ゼノンを使っていて気に入ったもうひとつの点は、巻きのパワフルさです。抵抗の強いシャッドなどを巻いて他機種と比べてみましたが、ゼノンが1番楽に巻き切ることができました。これは若干長めのカーボンハンドルや高強度アルミギアの恩恵かと思います。MLクラスのスピニングロッドにセットしてスモールクランクを巻いたり、パワーフィネス用タックルとして使ったりするのもアリかも!
【O木のインプレ】百聞は一見に如かず! リールトラブルは人それぞれ。
O木:某YouTubeでスプールにおける糸絡みがあるという話を小耳に挟んでいたのですが、実際にインプレでロングキャストからスキッピング、ロールキャストなどあらゆる投げ方を試してみましたがトラブルは皆無。なんなら昨年、ソルトのアジングでエステルラインを使用しインプレしましたが全く問題ありませんでした。スプール内部に入る糸絡みは糸巻き量やラインの劣化、釣り人のキャストや操作の癖が関係するのでどのリールにも起こり得る現象です。
使えば分かる! コンパクトさの恩恵!
ゼノンは同クラスのスピニングリールの中で最軽量なのは言わずもがな。そしてボディもギュッとコンパクトになっている=重心が手元に寄るので、持ち重り感がなく、手首だけ動かす少ないモーションでのフィネスやサイトフィッシングには極めて良いと思いました。「俺のフィネスは速い」と錯覚しそうです(笑)。
【福重のインプレ】これが実はゼノンの1番のポイント!?
福重:スペック上、もっとも軽い148gに注目が集まりがちですが、実はその剛性感こそがゼノンのすごいところだと思います。誤解を恐れずに言うと、このリールは手に取ると重く感じてしまうんです。これって、ボディサイズがコンパクトだから軽いのであって、使われている素材や設計的には、軽さではなく剛性が追求されています。つまり、元々強いリールを小さくできれば軽くもなるよね、というリールがゼノンなんです。
糸ヨレにも強い!
沈む虫の遠投&回収、ホバストやミドスト、シャッドの早巻きを繰り返し、いろいろな釣り方を試しましたが、ライントラブルは全くありませんでした。これは『ロケットラインマネジメントシステム』とラインローラーがしっかりと働いているからだと思います。ちなみにラインを巻きすぎるとトラブルが発生しやすくなるので注意が必要です。
プラス1 インプレ!
独自機能のシンカーキーパー
福重イチ押し! こんな人にオススメ!!
福重:完成度の高い『釣り具』がほしいなら!
ブランド感や人と同一であることを望むのではなく、魚と出会う、魚とやりとりをするといった釣りの本質的な部分に価値を感じる人であれば、『釣り具』としての完成度が高いこのリールの真価に共感できるはずです!
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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