バス釣りで大人気の各社「610M」ロッド12本を徹底調査!



ここ数年、6ft10inのミディアムパワーロッドが明らかに人気だ。事実、市場に目を向ければ、多くのメーカーから『610M』と呼ばれるこの番手が確かにリリースされている。表記だけ見ればメーカーに関わらず同じスペックのロッドかのような印象を受けるこれらのロッドだが、実際はどうなのか? ルアマガが、12メーカー・12種類の『610M』を実際に触り比べたので、その結果をここに報告しよう。

【Profile】

大木 a.k.a. KING

大手釣具量販店の店員経歴を持つルアマガプラスリーダー。バスタックルのみならず、釣具全般の歴史や情報に詳しい。独身貴族の利点を活かし、おそらくルアマガで最も年間の釣具購入量が多い。

【Profile】

ティーチャー大場

中学校の英語教師からルアマガへやってきた変わり者で、現在は主にルアマガprimeで動画の撮影・編集を行っている。既婚者にも関わらず、おそらくルアマガで最も年間釣行日数が多い。

ロクテンエムとはどんなロッド? 調査員の印象

大木:オカッパリにおいて、1本のロッドであらゆるルアーが投げられ、ロングキャストもカバー撃ちも出来る長さとパワー、そして取り回しの良さを理想を追求した結果、生まれたのがロクテンエム。日本の陸っぱりスタイルの定番スペックですよね。

大場:実は僕、610Mのベイトロッドって1本も持っていないんです。6.5ft前後を使うことが多くて。ただ、足場が高かったり、アシが繁っていたりする場面では欲しいと思うことはあります。取り回しが効くギリギリのレングスのロングロッド、といった印象です。

アブガルシア ベルサート VERC-610M

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ベルサート VERC-610M
【アブガルシア】
Amazon208.4cm36cm114gファスト15~21g8~16lb30,300円(税込)2021年

大木:ベルサートはそれまでアブガルシアのハイエンドモデルにしか使用されていなかった「TAF製法」ブランクスを採用した超実戦向けロッドのシリーズですね。黒を基調とした配色にEVAグリップの意匠が非常にカッコいいです。

大場:めちゃくちゃ軽く感じるので、使っていて長さを感じにくいです。ファストアクションなので竿全体を曲げたキャストはしにくいですが、その分軽いルアーを繊細に扱うのは得意だと思います。ベイトフィネスロッドっぽい印象ですね。

ティップがらクッキリとまがるファストアクションが、200gでも見て取れる。500gの負荷でもバット部分は大きく曲がらず、ベリー部分でしっかりと耐えている。

DAIWA BLX LG 6101MRB

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BLX LG 6101MRB
【DAIWA】
Amazon208.2cm37cm113gレギュラー25~28g8~16lb34,500円(税込)2019年

大木:2019年にフルモデルチェンジを果たしたブラックレーベルシリーズの最新作がBLXで、そのファストムービング系の釣りに適しているのがLGモデルです。感度を保ちつつもよく曲がる中弾性カーボンを使用しています。

大場:まさしく巻き物に適した1本ですね。ティップがよく振れてくれるのでルアーの泳ぎがよくわかります。投げやすいので遠投しやすいのもいいですね。感度も高い。でもさすがにワーミング的な瞬間的な合わせは難しそうです。

200gの負荷ではファストムービング向けロッドらしい緩やかなベントカーブだが、500gの負荷ではベリーから深く曲がりこんでいる。バットパワーが強そうな印象。

デプス ゲインエレメント GE-610MR

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ゲインエレメント GE-610MR
【デプス】
209.6cm40.5cm125gレギュラー27~21g8~20lb47,300円(税込)2014年

大木:サイドワインダーシリーズとは異なり、精度や操作性といった要素にこだわったロッドが「ゲインエレメント」シリーズです。最近ではカバースキャット用ロッドが登場したことでも話題になっていますね。

大場:独自デザインのグリップがすごく握りやすいですね。キャストがすごい快適です。重さを感じさせない高バランス感も素晴らしいです。巻き物全般はもちろん、キャロライナリグとかにも良さそうです。

全体的にパワーが強く、200gではブランクス全体で弧を描いている。ウエイトを500gにしても、今回のロッドではもっとも曲がりが少なかった。サブネームは「ムービングエレメント」

エバーグリーン ライトキャバルリー CLCC-610M

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ライトキャバルリー CLCC-610M
【エバーグリーン】
210cm36.5cm115gレギュラー25~21g8~16lb61,600円(税込)2014年

大木:エバーグリーンと言えばコンバットスティック! その優れた魂を引き継いだオカッパリ仕様のロッドが「ライトキャバルリー」ですね。全モデル2ピースなのも大きな特徴。仕様素材や仕上げの美しさはさすがのひとこと。

大場:ブランクスの質感が独特で、巻きに適した雰囲気なのに感度も抜群です。対応する釣りの幅は広いと思います。非常に軽いのも魅力的ですね。設計の妙を感じるロッドで、長く使い込んで行きたいと思えるロッドです。

バットパワーが強く、200gの負荷ではあまり曲がっていないのがよくわかる。500gの負荷ではベリーから奇麗な弧を描いているが、やはりバットパワーに強さを感じる。

ism インフィニットブレイド IBC-610M

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インフィニットブレイド IBC-610M
【ism】
Amazon208.2cm36.0cm106gレギュラーファースト15~21g8~16lb45,980円(税込)2017年

大木:インフィニットブレイドは、縦と横の2方向の超低レジンのカーボンシートを使用したロッドで、強くて軽いブランクスが特徴的です。オリジナルの小口径多点ガイドシステムは唯一無二の使用感です!

大場:キャストしたときのロッドの収束が速いのでシャープなキャストができますね。遠投も近距離の高精度キャストも得意なロッドだと思います。プラッギングとワーミング、どちらも気持ちよくできますよ。

200gの負荷ではティップが入り込まず、ベリーを中心にベント。より大きな500gの負荷でも同様にベリー付近から大きく曲がっている。バットにはまだ余力がありそうだ。

ジャッカル BPM B2-C610M

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BPM B2-C610M
【ジャッカル】
Amazon209.4cm36.5cm124gレギュラー25~21g8~16lb18,260円(税込)2022年

大木:様々なスタイルがあるバス釣りを幅広く網羅する『BPM』シリーズ。2022年にその2ピースモデルがフルモデルチェンジしました。豊富なラインナップはそのままに、より軽く強くなっています。旧モデルを触った人は驚くと思いますよ。

大場:2ピースだから、低価格だから、といったネガティブ要素を全く感じない使い心地ですね。ティップを下げての巻きの釣りが特に良さそうです。昔ながらのミディアムロッドを現代風にブラッシュアップした様な印象ですね。

200gの負荷ではブランクス全体を使ったなだらかな曲線を描くレギュラーアクションロッド。500gの負荷でも2ピースロッドとは思えないほど奇麗で力強い。

レジットデザイン ワイルドサイド WSC610M

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ワイルドサイドWSC610M
【レジットデザイン】
Amazon208.6cm35.5cm109gミディアムファスト25~18g8~16lb32,450円2015年

大木:トーナメンターからサンデーアングラーまで、幅広い釣り人から人気の『ワイルドサイド』。それまでにもたくさんのロッドを手掛けたレジットデザインのお2人らしい完成度の高さと、揃えやすい価格が非常に魅力的です。

大場:遠投性よりは撃ちモノでのピッチング性能を重視して作られたロッドだと感じました。特徴的なショートグリップで取り回しが良く、長いブランクスを活かしてカバーやアシ際を正確に撃っていくのに最適な1本です。

低負荷時の緩やかなカーブはワーミングロッドらしい、操作感の高さが伺えるベントカーブ。500gの負荷ではブランクス全体が奇麗に曲がっているのが見て取れる。



メガバス オロチカイザ F4-610K

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オロチカイザ F4-610K
【メガバス】
Amazon208.6cm40.5cm128gレギュラー17~21g8~20lb28,050円2017年

大木:メガバスを象徴するデストロイヤーシリーズとは少し違ったテイストのオロチシリーズの最新モデルが『オロチカイザ』です。カーボンだけでなく、形状記憶金属もハイブリットされたブランクスで、強さと軽さを兼ね備えています。

大場:胴寄りでよく曲がるし投げていて気持ちがいいロッドです。プラグに強いメガバスらしいという印象で、巻き物全般にオススメです。遠投性能も高いです。パワーはありますが、ワーミング的な瞬間アワセには向いていなさそうです。

全体的に曲がり幅が大きく、200gでもバット近くから曲がり始めている。500gではさらに深く曲がり、対応ウエイトの割に良く曲がるロッドであることがわかる。

ノリーズ ロードランナー ストラクチャーNXS STN6100M

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ロードランナー ストラクチャーNXS STN6100M
【ノリーズ】
楽天208.8cm37.5cm113gモデラート15~14g8~14lb57,200円2021年

大木:ロードランナーと言えば巻き物に対応した曲がるロッドのイメージが強いと思いますが、「ストラクチャーNXS」はその名前の通りワーミングを得意としたロッドです。といっても随所にロードランナーらしさは残されています。

大場:モデラートという独特の曲がり方で、投げるのに少しコツがいる印象ですが、掛けたらバラしは少なさそうです。適度なスタック感を感じられたり、ラインスラックを作りやすかったりと、ボトムの釣りに最適ですね。

対応ウエイトが最もライトなロッドなだけあって、200gの負荷でも曲がりは深いが、ティップは曲がりすぎていない。ソフトベイトの操作性が高い曲がりといえそうだ。

ZPI アルカンセ ALC-V610M

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アルカンセ ALC-V610M
【ZPI】
Amazon208.4cm36.5cm129gレギュラーファスト27~28g8~14lb40,700円2021年

大木:総合メーカーとして活動を始めたZPIのロッドがアルカンセですね。バーサタイル、ジグ&ワーム、ファーストムービングとわかりやすい3カテゴリーにわかれていて、610Mはバーサタイルモデルに属しています。

大場:全体のバランスもいいし、癖のない曲がりで非常に使いやすいロッドだと思います。ロッドの基本をハイレベルで突き詰められている印象です。パワーは610Mにしてはちょっと強めの印象で、M+くらいありそうです。

200gの負荷からロッド全体がバランスよく曲がり始め、500gで描かれる曲線も美しい。バット部分のパワーはまだまだありそうだ。

レイドジャパン グラディエーターアンチ GA-610M

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グラディエーターアンチ GA-610MC
【レイドジャパン】
Amazon208.6cm36.5cm115gレギュラーファスト27~21g10~16lb32,450円2017年

大木:レイドジャパンのロッド第2弾として登場した汎用性の高いロッドシリーズが『グラディエーターアンチ』です。オリジナルモデルに比べてモッチリとしたブランクスが特徴的で非常に扱いやすく、人気のシリーズです。

大場:トータルバランスに優れていてすごく使いやすいですね。特に遠投性能に優れているのは流石オカッパリ第一のレイドジャパン製。遠投した先でもしっかりとフッキングを決めるためなのか、少し硬めのセッティングになっています。

レギュラーファストらしく、200gの負荷ではティップからベリーにかけての曲がりがやや強い。500gの負荷では全体的に曲がり、レギュラーアクションに近い印象に。

ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ 1610M

ロッド名通販全長グリップ長重さアクション継数対応ウエイト対応ライン 価格発売
ポイズンアドレナ 1610M
【ジャッカル×シマノ】
Amazon208.4cm37.5cm102gレギュラーファスト27~21g8~16lb42,900円2018年

大木:タックル・オブ・ザ・イヤーでもお馴染みの大人気ロッド「ポイズンアドレナ」は、2018年のモデルチェンジでフルカーボンモノコックグリップを搭載していよいよ極限化しています。何と言っても感度と軽さが特徴ですよね。

大場:軽さの恩恵が凄まじくて、繊細な操作もしやすいですし、キャストしたときの振り抜けも抜群です。もちろん感度もバリバリです。ちょっと硬めな印象なので、ワーミングに向いているロッドなのかなと思っています。

200gの負荷でもティップからベリーにかけての曲がりは緩く、力強い印象を受けるが、500gの負荷ではしっかりとバットまで曲がり、竿全体のパワーを活かせそうだ。

※記事内の全長、グリップ長、重さは編集部が計測した実測値

610M[項目別]注目スペックロッド

様々な610Mロッドのスペックや使用感を、調査員の大木と大場が徹底比較! 似て非なる全12本を比べてみると何が見えてくるのか…!?

ロッドの軽さ

それだけが全てではないとは言え、やっぱり気になってしまうのがロッドの「重さ」基本的には軽いほど喜ばれるはずなので、『軽さトップ3』を紹介!

1位 102g ポイズンアドレナ1610M(ジャッカル×シマノ)

2位 106g インフィニットブレイドIBC-610M(ism)

3位 109g ワイルドサイドWSC610M(レジットデザイン)

大木:個人的には軽さ=感度と思っていて2代目アドレナのフルカーボンモノコックはやはり別格の軽さを感じます。しかし、小口径多点ガイドやグリップデザインに拘ったインフィニットブレイドも軽さとバランスに優れていて個人的には驚かされました。ワイルドサイドは撃ちモノ系リグを操作性する際の感度と軽さを重視しているイメージです。

大場:ロッド選びで重要なのはテーパーと重量バランスだと思っていますが、軽さももちろん大切。特に近年はリールがかなり軽量化されているので、ロッドも軽くならないとタックルバランスが悪くなって手元に重心がこないことがありますよね。

多くのアングラーに衝撃を与えた『フルカーボンモノコックグリップ』という構造が、軽量化に大きく貢献しているのは明らか。そしてこれによって、様々な項目においてもアドレナは高評価となるのだ。

ロッドの有効レングス

すべて6ft10inのロッドだが、グリップの長さが実は様々。そこで、実測値でブランクスの長さ(=有効レングス)を算出、長いモデルのトップ3を紹介しよう。

1位 173.5cm ライトキャバルリー CLCC-610M(エバーグリーン)

2位 173.1cm ワイルドサイドWSC610M(レジットデザイン)

3位 172.9cm BPM B2-C610M(ジャッカル)

大木:バーサタイルと言われているロクテンエムでもメーカーの意図により巻物か撃ちモノのどちらかに寄せている場合もあります。レングスの長さもそれに関係しているのではないかと!

大場:有効レングスの違いはわずかなので、正直性能差にはそこまで影響がないかも!? むしろ重要なのはグリップの方。グリップ部の長さや重さでロッドの重心がかなり変わるので、実際に触って確かめた方がよいです。

グリップが短ければ実質的な長さが長いのかと思いきや、大きな差は無いという結果に。しかしながら、キャスト時の引き手や重心位置など、グリップの長さはシンプルに使用感に影響を与えるようだ。

ロッドの価格

全て610Mとは言っても、その値段の幅はもちろん広い。安ければいい、高いとダメ、というわけではないので、ここでは全モデルを価格順に並べてみた。

  • 61,600円:ライトキャバルリー CLCC-610M(エバーグリーン)
  • 57,200円:ロードランナー ストラクチャーNXS STN6100M(ノリーズ)
  • 47,300円:ゲインエレメント GE-610MR(デプス)
  • 45,980円:インフィニットブレイドIBC-610M(ism)
  • 42,900円:ポイズンアドレナ1610M(ジャッカル×シマノ)
  • 40,700円:アルカンセALC-V610M(オフィスZPI)
  • 34,500円:BLX LG6101MRB(DAIWA)
  • 32,450円:ワイルドサイドWSC610M(レジットデザイン)
  • 32,450円:グラディエーターアンチ GA-610M(レイドジャパン)
  • 30,300円:ベルサート VERC-610M(アブガルシア)
  • 28,050円:オロチカイザ F4-610K(メガバス)
  • 18,260円:BPM B2-C610M(ジャッカル)

大木:ロクテンエムがハイエンドからエントリーモデルまで、幅広い値段帯にあるということは日本のバスフィッシングの中心として、各メーカーが絶対外せないスペックだと考えていることが理解できます。

大場:高価格帯ロッドの性能が高いのは当然かもしれませんが、低価格帯にも良いロッドはたくさんありました。個人的には体感的軽さと繊細なティップが特徴のベルサートや中弾性でよく曲がるオロチカイザが好印象。

スペック一覧表

モデル(メーカー)通販全長グリップ長有効レングス重さアクション継数対応ウエイト対応ライン 価格発売
ベルサート VERC-610M(アブガルシア)Amazon208.4cm36cm172.4114gファスト15~21g8~16lb30,300円(税込)2021年
BLX LG6101MRB(DAIWA)Amazon208.2cm37cm171.2113gレギュラー25~28g8~16lb34,500円(税込)2019年
ゲインエレメント GE-610MR(デプス)209.6cm40.5cm169.1125gレギュラー27~21g8~20lb47,300円(税込)2014年
ライトキャバルリー CLCC-610M(エバーグリーン)210cm36.5cm173.5115gレギュラー25~21g8~16lb61,600円(税込)2014年
インフィニットブレイドIBC-610M(ism)Amazon208.2cm36cm172.2106gレギュラーファスト15~21g8~16lb45,980円2017年
BPM B2-C610M(ジャッカル)Amazon209.4cm36.5cm172.9124gレギュラー25~21g8~16lb18,260円(税込)2022年
ワイルドサイド WSC610M(レジットデザイン)Amazon208.4cm35.5cm173.1109gミディアムファスト25~18g8~16lb32,450円2015年
オロチカイザ F4-610K(メガバス)Amazon208.6cm40.5cm168.1128gレギュラー17~21g8~20lb28,050円2017年
ロードランナー ストラクチャー NXS STN6100M(ノリーズ)楽天208.8cm37.5cm171.3113gモデラート15~14g8~14lb57,200円2021年
アルカンセ ALC-V610M(ZPI)Amazon208.4cm36.5cm171.9129gレギュラーファスト27~28g8~14lb40,700円2021年
グラディエーターアンチ GA-610MC(レイドジャパン)Amazon208.6cm36.5cm172.1115gレギュラーファスト27~21g10~16lb32,450円2017年
ポイズンアドレナ 1610M(シマノ×ジャッカル)Amazon208.4cm37.5cm170.9102gレギュラーファスト17~21g8~16lb42,900円2018年

感度

ロッド選びで重要視されることの多い「感度」610Mでは想定される釣りや、価格帯に応じた素材・パーツのグレードによっても変わってくるようだ。

ポイズンアドレナ
ベルサート

様々な趣向で感度が優れているロッド達

大木:感度はアドレナ、インフィニットブレイド、ベルサートの3本が個人的に高く感じました。アドレナはフルカーボンモノコックの恩恵で金属的な感度を、インフィニットブレイドは小口径多点ガイドによる感度の良さ、ベルサートはゼノンリールと組み合わせで、スペック以上の軽さと感度を体感できました。

アドレナ強し! ストラクチャーやベルサートもオススメ!

大場:まず、ボトム感知性能であればポイズンアドレナ。フルカーボンモノコックグリップの効果で、ハードボトムに当たった時など、確かに手に伝わる振動が増幅されていました。ワーミング専用のSTN6100Mはティップが振れやすくフィネスな誘いが可能。ベルサートも先径が細いので繊細にボトムの変化やアタリを感知できそう。

パワー

全てスペック上はM(ミディアム)なわけなのだが、意外にも使ってみるとそのパワー感は様々。実際に使った感覚で強いと感じたモデルを紹介。

アルカンセ
ゲインエレメント

アンチ・アルカンセ・ゲインエレメントが強い!

大木:個人的にパワーが強いと思ったのはアンチ、アルカンセ、ゲインエレメントの3本。どれもM~MHの中間「M+」ぐらいのパワーを感じられ、巻物だけでなく、ノーシンカーやライトテキサス、ジカリグなどにも向いていると思いました。特にゲインエレメントはバーサタイルでありながらもデプスらしいパワフルなルアー達にも対応したパワーのあるスペックになっています。

中弾性のレギュラーテーパーが強い!?

大場:共通するのは中弾性カーボンでレギュラーテーパーのよく曲がるロッド。BLXは今回の11機種の中で最も元径が太くバットパワーがあります。オロチカイザも肉厚なもっちりとしたブランクスでパワーがあり、よく曲がるので重ためのルアーも気持ちよくキャストができる竿です。ゲインエレメントはブランクス自体はさほど太くないですが、リアグリップが長くしっかりしており、両手で力を込めてキャストがしやすい点がグッド!!

ショートキャスト性能

岸釣りで最も釣れると言われることもあるのが「足元」つまりバスは案外近くにいるわけなのだが、そういった場所を狙うとなると重要になってくるのがショートキャストだ。

ストラクチャーNXS
ワイルドサイド

ロードランナーは癖になるかも!?

大木:ショートキャストはアドレナがロールキャストやピッチングなども含め軽さ故に軽快に行えました。ですが、オロチカイザの絶妙なしなやかティップは遠投性だけでなくショートキャストも決めやすかったです。ロードランナーは使い手を選びますが、慣れるとその操作性は病みつきです。

ワイルドサイドのグリップが秀逸!

大場:WSC610Mは極端にコンパクトで短いグリップ部が特徴的な撃ちモノ特化ロッド。どんな姿勢でもグリップが邪魔にならず、正確なピッチングができました。レギュラーファストテーパーのポイズンアドレナやアルカンセも、弾道がぶれず、撃ちモノに適したロッドでした。

遠投性能

オカッパリアングラーにとっては重要になってくるのが遠投性。基本的には6ft10inは遠投性が高いように思えるが、その中でも差異はあるのだろうか?

BLX
ライトキャバルリー

巻きモノ寄りロッドは飛ばせそう!

大木:遠投性の高さを感じたのはBLX、オロチカイザ、ライトキャバルリーの3本。どれも巻きモノよりのスペックのロクテンエムになっていますが、特にBLXやオロチカイザはプラグ系の遠投性や操作性の高さは秀逸。楽に遠投ができてどんどん投げたくなるロッドです。

インフィニットブレイドが飛ぶ!

大場:最も遠投性が高く、つき抜けるような気持ちよいキャストフィールだったのがインフィニットブレイド。ティップ〜ベリーにかけてきれいに曲がることに加えて、ブランクスの反発力が高く、ロッドの曲がりが即座に収束することが重要だと気づかされました。

巻きの釣り対応ロッド

投げて巻く釣りやジャークベイトなどのプラッギング全般を含む巻きの釣り。調査員2名が選ぶ、このスタイルにピッタリな竿とは…!?

オロチカイザ

BLXは間違いない!

大木:BLXはプラグやシングルフック系のワイヤーベイト全般は間違いなく使いやすいと感じました。オロチカイザもバーサタイルではありながらも、ハードプラグを得意とするメガバスならではのエッセンスがあり、巻物に向いているのではないかと思いました。ゲインエレメントは他のモデルよりも強めな中型以上の巻物や重めのワイヤーベイトにはうってつけかと思います。

ライトキャバルリーとゲインエレメントもヨシ!

大場:BLX LG6101MRBは中弾性カーボンを使用した巻き物専用ロッドでクランキングに最適の1本。長さを生かしたラインメンディングができるので、陸っぱりでカバーを攻めるのに重宝しそうです。ライトキャバルリーとゲインエレメントはきれいに曲がるレギュラーテーパーで巻き物全般をこなすバーサタイル性が魅力。

ワーミング対応ロッド

年間を通して活躍するソフトベイトを使った釣り。言わば巻の釣りとは対極とも言えるこのスタイルにピッタリな竿とは…!?

グラディエーターアンチでがっつりフッキングを決める!

大木:インフィニットブレイドの感度の高さは個人的に巻きモノだけで使うのは絶対にもったいない! ロードランナーのスラックの出しやすさはネコリグやボトム系リグでの自然なアクションを出しやすいです。アンチはライトテキサス、高比重系ワームをライトカバーにバンバン撃っていってもパワーがあるのでしっかりフッキングも決まりそうです!

今回唯一のファストテーパー・ベルサートに注目!

大場:ベルサートは今回の12本の中で最も先径が細く、ファストテーパーでティップが入るブランクスになっています。やや重めのネコリグやダウンショットリグなども守備範囲。STN6100Mはへの字曲がりでティップ部よりも下から竿がたわむのでシェイキングがしやすく、様々なリグにバーサタイルに対応するワーミングロッドです。

オールマイティロッド

持ち歩けるタックルに制限の多いオカッパリ用ロッドに求められる最大のポイントがおそらくその汎用性の高さ! 610Mを象徴するのに相応しいロッドは果たして…!?

BPM

BPMはまさしく初心者にピッタリのオールマイティロッド!

大木:アンチは巻きや撃ち、キャスタビリティとパワーも全てにおいてバランスが整っていて誰が使っても高次元なパフォーマンスを引き出せる汎用性の高さを感じました。アルカンセもZPI初のロッドとは思えないほどバランスがよく、使い手を選ばないロッドです。BPMは初心者が最初に購入するベイトロッドとしておすすめできる1本です。

優等生ロッドのグラディエーターアンチ

大場:グラディエーターアンチは美しいベンドカーブを描くザ・スタンダード。撃ち・巻き両方をこなし、キャスト時のシャープな振り抜き感もグッド。ベルサートは重量バランスが素晴らしく数値以上の軽さを感じます。強いバットと繊細なティップで幅広い重量のルアーに対応。BPMは低価格ながらバランスの取れた汎用性の高い1本でした。

総括

グラディエーターアンチ

大木:値段やロッドバランス、汎用性の高さを考えるとグラディエーターアンチの610Mがお気に入りです。中量級プラグやワイヤーベイトから、ライトテキサス、高比重ノーシンカーワーム、シャッドテールなどのルアーの投げ心地もいいし、魚を掛けてからもパワーがあるので大型の魚が掛かっても安心してファイトができます。オカッパリバーサタイルの真骨頂と人気メーカーたる所以が詰まったロッドと言っても過言ではないです。

インフィニットブレイド

大場:グラディエーターアンチは美しいベンドカーブを描くザ・スタンダード。撃ち・巻き両方をこなし、キャスト時のシャープな振り抜き感もグッド。ベルサートは重量バランスが素晴らしく数値以上の軽さを感じます。強いバットと繊細なティップで幅広い重量のルアーに対応。BPMは低価格ながらバランスの取れた汎用性の高い1本。

『ルアーマガジン』最新情報

『ルアーマガジン』2022年9月号

今月の特集は『カバー』。隠れ潜むバスを攻略するテクニックや情報を、どこにも負けない大ボリュームでお送りします!注目度MAXの川村光大郎さんVS藤田京弥さんの陸王はフルリニューアルで登場しますので、そちらにも注目ですよ!

  • 発売日:2022年7月21日
  • 定価:990円(税込)
ルアマガプラス