水辺で楽しむ釣りは、常に水難事故の危険性と隣り合わせ。自分の身は自分で守るしかない、すべての釣り人にとって必携のアイテムが「ライフジャケット」。自分の釣りのスタイルに合ったライジャケの選び方を紹介するとともに、昨今の法改正により話題になっている”桜マーク”の件も含めて新しいルールについて簡単に解説する。
●文:ルアマガプラス編集部(福重智宏)
釣り人の安全を守るライフジャケット、タイプ別特徴まとめ
釣りの世界でライフジャケットと言えば、釣り場で万が一落水した際におぼれない様に体を浮かせてくれる装備品のこと。ベストタイプ・肩掛けタイプ・腰巻きタイプ等に分かれる。
ベストタイプは発砲素材が随所に入っており、ベストそのものが浮力を持っているタイプ。
肩掛けタイプは首周りから縦に腰まで、腰巻きタイプは腰の周りに、それぞれ内蔵されているボンベから噴出される気体によって、瞬間的に浮力体が膨らむタイプとなっている。手動で膨らませたり、ものによっては落水時の水の侵入にセンサーが反応して自動で膨らむようになっており、これらは特に自動膨張やインフレータブルとも呼ばれたりする。
また、腰巻きタイプに似たたもので、ポーチタイプというものも多く見られるタイプ。こちらは体に沿う形で浮力体が膨らむのではなく、独立した浮力体(浮き輪やベスト)が飛び出してくるもの。
それぞれのメリット/デメリットを簡単にまとめたので、参考にしてほしい。
ベストタイプのメリット/デメリット
◯メンテナンスが簡単
◯小物の収納もできる
◯比較的値段が安い
◯様々なスタイルの釣りに対応
△かさばる
△夏場は特に暑い
△脱ぎ着がしにくい
肩掛けタイプ&腰巻きタイプのメリット/デメリット
◯軽量で装着も容易
◯動きやすい
◯コンパクト
△ボンベの交換など、メンテナンスに手間がかかる
△比較的値段が高い
△自動膨張式の場合、ウェーディング等には不向き
ポーチタイプのメリット/デメリット
◯軽量で装着も容易
◯動きやすい
◯コンパクト
△ボンベの交換など、メンテナンスに手間がかかる
△比較的値段が高い
△自動膨張式の場合、ウェーディング等には不向き
△落水時には自分でつかまる必要がある
※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
関連する記事
釣りをもっともっと安全に、そして胸を張って楽しむために是非とも用意してほしいライフジャケット。決して安い製品ではありませんが、様々ことを考えれば絶対に高い買い物ではありません。なぜ必要なのか? どんな[…]
コンパクトでありながら、水辺で起こるもしもの助けになってくれる自動膨張式ライフジャケット。なのですが、扱いが悪いと意図しない場面で膨らんでしまうことも…。もし膨らんでしまったらどうすればいいのか? ル[…]
より安全安心な水辺を目指して、ライフジャケットの安全基準が上がって久しい。法的には認可されたライジャケの着用義務が決まり、違反点数付与の始まる2022年までが移行期間。だが、現時点でベストなタイプって[…]
ルアーや小物が十分に収納できて、なおかつ動きやすい岸釣り特化型ライフジャケットを作ろう!ということで立ち上がったこのプロジェクト。すでにSNSやルアマガ誌面でご覧になった方も多いかもしれないが、ソルト[…]