7人のバスアングラーが所持するトップウォータールアーからそれぞれ3種をピックアップ。思い出の詰まった逸品、おすすめのルアー、勝負を分けたルアー、現役で戦術に組み込まれているルアー。様々な魅力を放つトップウォータールアーをご紹介します。今回は金森隆志さんが選んだ「デカダッジ」「マイクロダッジ」「ダッジ」の3連ダッジ!
【Profile】
金森隆志(かなもり・たかし)
類まれなる岸釣りのスキルを持ち、取材中に高確率でビッグバスを叩き出す、釣りメディア界のスーパースター。代表を務めるレイドジャパンから実弾系トップウォーターの数々がリリースされるほど、表層の釣りを得意とする。
力・速・遅、現代を象徴する「令和のトップ」
デカダッジ【レイドジャパン】
ミートが広いパワーヒッター!
コイツの出番はシンプルで雨降って濁ったりとか、元々濁りがキツイっていう状況。あとは全国的に言えることでもあるけど、魚の個体数は減ってるけどサイズがデカくなってるよねっていう場所で、そもそもルアーに気づいてもらえなければ勝負にならないっていう環境。
そこで、絞り切れてない、魚を探さなければいけないというのであれば、デカダッジの出番。
本来そんなときに使いたくなるのはバズベイトなんだけど、それがハマるような大きな変化って年間通してそんなにない。それを比較的日常的に当て込みやすいのがデカダッジだし、打席に立つ回数が増える分打率も良くなる。そして、当たればある程度の長距離、つまりでかバスも狙えるというのがこの子です!
マイクロダッジ【レイドジャパン】
ハネモノ不可侵条約を破る、異端児
マイクロは普通のハネモノが「いや、ここは無理ッス! 」って音を上げるような場所。たとえば、リリーパッド、ゴミ溜まりとか、ハネモノキラーなスポットって意外と多い。そういった場所を攻めるのに有効。
そもそもサイズが小さくなるから、必然的に点を撃っていく必要がある。その場合トリプルフックのプラグである必要がありますか? というアンサーがこの子です。
で、今回はあえて羽根なしで送っているのはピンスポットを羽根ありでパコパコしてもいいんだけど、一番ハネモノとは違うアプローチでいうとこの羽根なしのスピード感。カバーを絡めつつ、狭いスポットで、素早く複雑に逃げていくものっていうダッジとは真逆パターンになります。フックはインフィニの#2/0がベストバランスです。
ダッジ【レイドジャパン】
ジャパンメイドのフィネスクローラー
サイズ感からは一見フィネスに見えないけれど、間違いなく今回上げた3つのなかで一番食わせなのがダッジ。超デッドスローでもしっかりボディを揺らすので、ピンスポットで焦らすような粘りが可能。裏を返せば、狙いが絞れてない状態で投げるには効率が悪い。
岸際、浅い所など、なんか簡単なキーワードでも構わないからしっかり的を射ることが重要。その分、天候などのオプションパワーを必要としないからいつでも魚を誘えるチャンスはある。
結局、なんだかんだ去年自分が一番釣ってるトップはコレ。基本はスローに巻くだけでいいんだけど、それではバイトに至らないような追尾系の魚には緩急の効いたシェイクで食わせることもできる、芸達者なハネモノです。
ダッジ3兄弟でどうにかなる!
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
- 1
- 2