7人のバスアングラーが所持するトップウォータールアーからそれぞれ3種をピックアップ。思い出の詰まった逸品、おすすめのルアー、勝負を分けたルアー、現役で戦術に組み込まれているルアー。様々な魅力を放つトップウォータールアーをご紹介します。今回は秦拓馬さんが選んだ「トリプルインパクト140」「ポンパドールJr.」「アマゾンペンシル」!
【Profile】
秦拓馬(はた・たくま)
プロとして、またユーチューバーとして世界中の釣り人から人気のアングラー。オモシロイ人、というイメージがある一方で、釣りに対する姿勢は超ストイックであり、真面目な研究家。『ダウザー俺達。』の名前でも知られる。
多芸多才な『俺達。』が魅せる予想外の3選
トリプルインパクト140 TP-0015 【シマノ】
かつての秋のシークレットをついに公開!?
今現在のバンタムブランドからもトリプルインパクトが出ていますが、今回紹介したいのは旧モデル。中でもシークレット的に使っていたのがこの140というデカいサイズです。
15年ほど前の話にはなるのですが、9月20日前後の1週間限定のパターンで、ターンオーバーとアユの産卵が絡むタイミングに使っていました。普通はそのアユを食べるバスを狙うのですが、このトリプルインパクトを使って狙うのは、産卵絡みのアユを食べようとするハスを捕食するバス。その方が圧倒的にデカい魚の出る割合が高くて効率的だったんです。
でも今同じタイミングでコレをやってハマるとはあまり思いません。かつては存在しなかった釣りが今はありますからね。
ポンパドールJr.【ジャッカル】
知られざるダウザーの高評価トップ
あんまりイメージがないかもしれませんが、ポンパドールとJr.もよく使います。特にJr.は霞ヶ浦水系での自己記録魚である55.5cmを釣った思い出のルアー。6~7年前、台風一過前のまだ雲が残っているタイミングの花室川でのことですね。
強い低気圧で魚が水面でソワソワしている感じのときに、水面で高いアピール力を持っていて、なおかつ止めても浮いているコイツが良かったんです。
ポンパドールJr.はボリュームが小さいながらもパーツが多くてアピール力は高く、キャスタビリティも高い。魚を引っ張ってこられるパワーはあるのに、口を使わせるためのサイズ感として申し分ないわけです。小さいのによくまとまっている、凄く良いルアーなんですよ。
アマゾンペンシル【エバーグリーン】
でかバス(=ボート)獲得のための秘策!?
印象に残っているのは2001年に参加したUSオープンのレイクミード戦ですね。真夏で気温が40度くらいある中、どクリアなレイクミードで投げ続けましたねぇ。岬周りのカレントや風が当たるエリアで使って、デカい魚をディープから水面まで突き上げさせる釣りなんですよ。
なんでそんな釣りをしたかって、USオープンはビッグフィッシュ賞でもボートがもらえるんです(笑)。
だからとにかくデカい魚を釣りたくて、練習の時からパターンを探した結果たどり着いたのが、水面でビッグシルエットとビッグサウンドでテンポよく探ることでした。だからアマゾンペンシルを使ったわけです。結局ビッグフィッシュ賞はとれませんでしたが、それに近いデカい魚は釣れました。
あまり使っているイメージの無さそうなルアーを選んでみました。その方がオモシロイでしょ?
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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