トップウォータープラグ専門店「ヘッドハンターズ」店長おすすめトップルアー8選

タフコンの突破口として重要視されるトップウォーター。ビッグベイトの存在もあり、1oz以上のプラグに違和感はない。垣根がぐっと下がった今こそ、トップオンリーなセカイで生まれたアイテムを試してみてはいかがかな? 水面専門店「ヘッドハンターズ」店長おすすめのこだわりの世界をご紹介。

●文:ルアーマガジン編集部

菊地大介(きくち・だいすけ)
釣具店ひと筋&深掘りしまくりなトップ専門。
スーパーブッシュやポパイといったショップ勤務を経て、2005年に千葉県成田市でヘッドハンターズを開業。時間があれば毎日のようにフィールドへ通いこむ。「作り手の意図を釣り場で発見すると至上の喜び(笑)。それをお客さんに共感してもらうのが理想ですね」 [写真タップで拡大]

コダワリのセカイにようこそ! 自分のワガママをトップで表現した先の「自由」

ハンドメイドのトッププラグ。その魅力って何だろう?

菊地「いわゆるオールジャンルの釣りって、ルアーをバスに近づける考え方ですよね。一方、僕らのトップの釣りは、ある程度パターンフィッシングを理解した上で、バスに寄ってきてもらう釣りだと思うんです。でも、ただ水面で釣れたら何でもいいというワケでもなく。トップとひとくくりにしちゃうと、美術の魅力ってなんだろう、って言っているようなもの。トップの世界にもピカソがいればゴッホもいて、写実的な作風もあれば抽象的なモノもある。もちろん釣り具なので、釣るための機能を突き詰めつつ。いろんな作家さんがいて、それぞれにクリエイティビティがある。それを理解していくと、釣りの多様性が広がって、めちゃくちゃ面白いなと」

根本にあるのは、バスを釣るルアーであって、トップといえど、そこをないがしろにすると薄味になってしまうと菊地さんは言う。

菊地「ルアーが常に見えているので、バスと感情を共有できるチャンスなんですよ。『ここでこんなアクションしたら…ほら、食っちゃうよね! 』とか。でもふざけた柄のルアーにしようとか、タックルはコレだとか、お気に入りのTシャツを着ていこうとか…その1尾に至るまで、全部思い通りにできるんです」

菊地さんが追いかけているブランドのひとつに「ハイエナ」がある。

菊地「同じ形で、カラバリをめちゃくちゃ出してきていて。これは絶対に理由があるんだなと全部買っていった。この色なんかは、ぱっと見は前後逆。でも動かしてみると、赤い部分が目立って、レッドヘッドは頭を振っているようにみえるし、逆はお尻を振っているようにみえる。じゃあ、レッドヘッドはサーチ用にいいかもだし、逆版はピンスポットにいいな、とか」

その謎解き要素も楽しみのひとつ。

菊地「でも制作者は説明しないんですよ。とはいえ店員がそれを説明できないのはありえない。だから釣りに行かないと(笑)」

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プラグ編

プラカイバードミニ(痴虫)

痴虫初の樹脂製ルアーは鳥モチーフ

菊地「海馬の要素(ブレード)もありますが、有名なルアーはあえて外して、コレをリリースしてくるところにブランドの矜恃を感じますね。例えばこのカラー、鳥なんて食うかよ…しかも紫、と思わせておいて、腹側にはギル。ギルで誘っておいて、釣れたらバスが鳥を食ってるようにみえる(笑)。痴虫の見識の広さやバス釣りへの姿勢が、このファーストアルバムともいえるルアーから感じられます。お客さんへ、新しい体験や現象を提供しようとする痴虫らしいルアーです」

全長自重店頭価格
62.5mm23g4,400円(税込)

スラッパーズ(アブディール)

14年ぶりにリリースされたキレッキレのペンシルポッパー

菊地「ウッドを削って思い通りに浮かせるだけでも大変なのに、スラッパーズは腹をフラットにしてバランスをだしている。またオシリにかけて側面もフラットになっている多面構造。平らにした分、水の抵抗を受けないのでロールが打ち消されアクションにキレが出る。そのキレッキレな動きでリアクションを狙う。でも、シェイプはこんなにも美しい。14年前のものは細身でカップも小さい…って分かる僕は変態なんでしょう(笑)」

自重約22g
約22g8,980〜9,480円(税込)

テインタス TYPE-R7.1(ハイエナ)

菊地さんが全色収集した異色のプラ製トップ

前後のサイドにカップが掘られたペンシル? ポッパー? 的ルアー。

菊地「プラ製ルアーならではの表現をこだわったブランドのルアー。コレは、背中に小魚の群れ、腹にはそれを追うフィッシュイーターが描かれていて、ご丁寧に内部に銀ラメが仕込んであり、はがれた銀鱗を表現しています」

透明なプラ製ボディだからこそできるカラーだ。

菊地「長年店員をやっていて、よく聞かれるのが色について。アホほど試した結果、色は関係あるなと感じています。これだけこだわっていて、しかもカッコよいと、お金を払う価値がある」

ポップアイ3J(イソノファクトリー)

3つのジョイント3J(スリージェイ)が楽しく踊る

菊地「狙い澄ましたプリミティブ…言わば和製アランコールですね。ロッドワークや波で、プールのブイがガチャガチャ動くようにアクション。その場でのたくったように動かせます。目が貫通の穴になっていて、ポップ音が出る。だからポップアイ。巻いてもいいし、めちゃくちゃ機能が盛り込まれた釣れるルアーなんですが、ネタバレになるので割愛しますね(笑)」

全長自重店頭価格
約18cm※実測約1.5oz22,000円(税込)

ハニーフラッシュ(バディ&ドッグス)

超絶技巧塗装が、フラットサイド&ブレードで多彩に光る!

菊地「工程数が最も多いメーカーのひとつですね。ご本人は、税理士さんに時給換算だと300円ですよと言われたとか(笑)。とにかく塗り重ねがすごい。箔の貼り方もしわが皆無。ハニーフラッシュは、フラットサイドで「スパン! 」とキレつつ強く水押し。連続ダイブで超絶塗装のフラッシングを出したり。しかも簡単に動かせるので入門用にもいい」

全長自重店頭価格
約7.5cm約24g10,560〜22,000円(税込)

スライドペンシル100(ライフベイト)ヘッドハンターズ別注カラー

王道のスライド系ペンシルは、わずかに、しかし確実に進化中

菊地「ブランド主宰の小松功さんは、道楽の初代工場長だった人。このルアー、10年振りに発売されたんですが、なんかラインアイの位置が低い気がする…。本人に確認したら、0.2mm下げたと。それに気づくのはトップバカだとお褒めに預かりました(笑)。下げた理由は、追加パーツを想定したため。現状に満足せず、今なお進化を追求している」

全長自重店頭価格
約120mm約1oz8,000円(税込)

テールバップ(ハンドサム)

超オーセンティックなブランドから、革新の一撃!

菊地「エアブラシを始め塗りが最上級に上手いハンドサム。色もルアーのタイプも伝統的な王道を重視しているんですが、テールバップは超野心的。頭を下にしてヘラウキのような姿勢で、動かすと傘のようなテールパーツがポップ音と泡を生み出します。一点で移動距離少なく動き、深場のバスにもアピール。この柄、勝手にポイズンキャンディーと呼んでいます」

全長自重店頭価格
約120mm約25g9,900〜11,000円(税込)

メッサブギー(ジョーカー)

オトコのこだわりが詰まったクセすごルアー

菊地「使い手によってはババにもなるし切り札にもなるブランド。はげやすい、あえてのラッカー塗装で、使い込むとヴィンテージの家具や楽器のようなボロさが出る。メッサブギーは、メタル御用達のギターアンプ。2枚重ねのペラと相まって、ジャキっとしたメタルサウンドを楽しめます。誰が使ってもいい動き、というタイプではなく、使い込むと唯一無二の泳ぎを見せてくれるルアーですね」

全長自重店頭価格
約120mm約1oz8,000円(税込)

【ヘッドハンターズ・ツクバ】桜土浦インターからもほど近いつくば店は、2010年開業。カヤックやアルミボート関連品なども取り扱う。菊地さんはつくば店と成田店の店頭に日替わりで立つ。●住所茨城県つくば市稲荷前20-7-101  [写真タップで拡大]

『ルアーマガジン』2023年1月号 発売情報

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『ルアーマガジン』2023年1月号

今月号のルアーマガジンは2つの「モノ」特集! まずは皆様もついつい使ってしまう言葉「神ルアー」。ガチで釣れるルアーの使いこなしや理論・理由を様々なアングラーさんの目線で紹介していきます。そしてもうひとつが「コスパ!」今の世の中、誰しも懐事情は厳しいもの…。悩めるすべてのアングラーに捧げる、お得術にご注目あれ! あ!今回のルアマガから創刊25周年に突入です! 直前から色々とありますが、今年も色々と盛り上げていきますよ~。

  • 発売日:2022年10月20日
  • 定価:990円(税込)

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