湘南の夏の釣りを「カーディナル3 SX(アブガルシア)」で満喫! LTジギング&チヌトップの2釣種制覇!

半世紀以上の歴史を持つ由緒正しきスピニングリールであるアブガルシアのカーディナル。今ではハイバリュープライスで手に取れるモデルも多く、バリエーションも多く存在する。そんなカーディナルシリーズの中から今回、中核を担う『カーディナル3 SX』を編集部員がインプレッション!

●文:ルアマガプラス編集部(大木)

2024 シーバス特集

インプレするのは肌の黒さは「湘南の証」と豪語する生粋の湘南ボーイ編集部員

【ルアマガプラス編集部・大木】
元大型釣具量販店の店員という経歴を持つルアマガプラス編集部員。バスソルト問わず、幅広く釣りを楽しむことをモットーとする。得意な釣りはシーバスで、時間があれば地元湘南河川でロッドを振るう。特技はモノマネ。年が明けてから忙しい日が続き、プライベートフィッシングに全然行けてないことが最近の悩み。 

『カーディナル3 SX(アブガルシア)』とは?

昨年度リニュアールされたカーディナルSXシリーズの第3弾。アブガルシアスピニングリールが誇るスプールからラインを滑らかに放出する「ロケットラインマネジメントシステム」を搭載。グラファイトボディ&ローター、マシンカットアルミスプールを採用し耐久性や剛性も高い。さらにはガタつきを軽減する「ねじ込み式ハンドル」も採用され、より巻いたり止めたりを繰り返すルアーゲームにおいてもストレスのない釣りを展開することが可能。前モデルよりも大幅にパワーアップしている。

今回は大木の地元・湘南の地において、カーディナル3 SXを使用し実釣インプレを敢行!

「夏の湘南」といえば海に花火にひと夏の淡い恋…なんてのを連想しがちですが、「釣り」だって最高にアツい季節なんです!! (なぜか必死w)。

そんな「釣りにアツい夏の湘南」でカーディナル3 SXに付属されている「予備スプール」もフル活用し、船とオカッパリの「2ジャンル」でその実力を検証して参りました!

ケース1:LTジギング

まず最初にインプレするのは湘南の夏の釣りといえばの「LTジギング」。湘南エリアに隣接する相模湾では夏になると、シラスやイワシが浅場に接岸し、それを追ってサバやイナダ、シイラなど多くの青物が湾内に入ってきます。その魚をメタルジグやジグサビキで狙うのが湘南のLTジギングです。

今回LTジギングでお邪魔したのは藤沢・片瀬漁港の島きち丸さん。大木も毎夏LTジギングでお世話になっている湘南エリアの老舗船宿です。

ハイシーズンは30cmクラスのサバが沢山釣れて、バス釣り用のタックルなどでも楽しめることから、夏休みを利用したファミリーやカップルなども多く訪れます。

そんなLTジギング用に大木がチョイスしたカーディナル3 SXの番手は「2500SH」。バスやエギング、シーバスとあらゆる釣種の釣りに使えるバーサタイルな1台。湘南のLTジギングにはど真ん中のサイズ感です。

最もバーサタイルな2500番をチョイス! [写真タップで拡大]

LTジギングで装着したのグラファイト製の予備スプール。画像左は純正のスプール。スプールの材質だけでなく糸巻き量も違う。 [写真タップで拡大]

LTジギングではPE1.5号+20lbリーダーの組み合わせのため、糸巻き量の多いグラファイト製の予備スプールを使用します。

さらに今回はアブガルシアの大人気パックロッド「ズームサファリ ZMSS-705ML」を組み合わせて釣りをすることに。こちらも使用する2500番ともベストマッチな汎用性の高い番手です。

海釣りだけでなく、湖や川などバーサタイルに使用できる1本。 [写真タップで拡大]

電車釣行やバイク釣行にもうってつけ。 [写真タップで拡大]

ルアーはジギングなので勿論メタルジグをメイン使用、水深や反応するレンジも比較的浅いため、30~60gクラスのものを状況に合わせて使いわけます。

今回利用した島きち丸ではフックはシングルフックのバーブレスを推奨しています。※写真は交換前のものです。

釣行に望んだのは8月某日、取材前々日に台風の影響で大雨となったため、濁りや川の水の影響で厳しい状況になると思われていたのですが、いざ出船し、ポイントに到着するやいなやベイトが表層で上ずっており、あちらこちらでボイルが発生している状況!

メタルジグを投入すると、すぐに1投目でバイト&即ヒット!

青物独特の走るような引きをいなしながら、船べりまできたところでそのまま抜き上げ! 美味しそうな食べ頃サイズのサバをキャッチ!

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30cmクラスながらも良く走るパワフルな引きでしたが、カーディナル3 SXのドラグを利かしながらスムーズにファイトできました。

その後も、コンスタントにサバがヒット!ジグのカラーやサイズを調整しながら、バラシも含め10本以上キャッチすることができました。

しかしその後はサバの気配がなくなり、一気にシイラ祭り!ナブラが起こっているポイントを攻めるも全てペンペンシイラ(笑)。

毎投バイトがあるほどの高反応で、終始シイラを釣りまくりながら実釣終了。後半は数え切れないぐらいほどシイラとファイトでき、リールの耐久性を試すにはうってつけな状況となりましたww

ケース2:湘南チヌトップ

LTルアー船を楽しんだ後日、オカッパリインプレ編で訪れたのは湘南の某小規模河川。

このポイントは大木が10年近く通い続けているシーバスフィールドでもあるのですが、近年はチヌ(クロダイ)の数が増え、シーバスが釣りづらい真夏でも、チヌのトップウォータールアーゲームが楽しめます。

タックルはLTジギングの時と同じく「ズームサファリ ZMSS-705ML」を使用。カーディナル3SXはメインスプールに交換し、PE0.8号+16lbリーダーをセット。

使うルアーはペンシルベイトを中心とし、ポッパーやスウィッシャーなどを織り交ぜたトップウォーターのみでチャレンジします。

しかし、朝から意気込んで釣りを開始したものの、思った以上に反応は鈍く、下見のときにはかなりのバイトがあったポイントも当日はチェイスすらない。

さらには河川上流から刈った水草が流れてくる始末(泣)。想像以上のバッドコンディションに心折れそうになるも、めげずにアプローチできるポイントを探しランガンしていきます。

活性の悪いタイミングに限って駆られた水草(カナダモぽいやつ)が上流から沢山流れてくるw [写真タップで拡大]

ポイントをランガンするものの、なかなか反応は得られず厳しい展開…。 [写真タップで拡大]

ランガンを重ね、河川の流れが効き始めた正午頃、ようやくバイト!しかし主軸に据えていたペンシルでは喰わせきれず。

ならばと個人的に信頼を寄せている、シングルスイッシャーの2トゥイッチ+1ポーズでスローにアプローチすると遂にヒット!

ようやく湘南クロダイをキャッチ。30cmクラスではありますが、元気の良いファイトで楽しませてくれました!その後夕刻まで粘ろうとするも雨が降り出し強制終了。少々苦戦しましたが、夏の湘南チヌトップゲームを満喫することができました。

初心者でも「釣りがしやすい」! 安定したパフォーマンスを実現する『カーディナル3 SX』

今回ショア、オフショアの2釣種でカーディナル3 SXをインプレして思ったのが、実売価格が4,000円を切る超ハイコスパリールでありながら、価格以上の「安定感」があるということ。

その安定感の大きな要因であるのが今回のシリーズから採用された「ねじ込み式ハンドル」。

このねじ込み式のハンドルが搭載されていることで、ただ巻きでのリトリーブはもちろん、チヌトップのようにペンシルベイトを動かし続けるような釣りでも、供回り式のハンドルのようなガタツキがなく、ストレスフリーに釣りをすることができました。

さらにはLTジギングのような船の釣りにおいても、メタルジグを使用し、バーチカルにジグをしゃくるような高負荷な釣りでもガタつきにくく、魚が掛かってからも30cmクラスのサバやシイラであれば2500番でも十分に余裕をもってファイトすることができました。

そしてねじ込み式ハンドル以外にも、カーディナル3 SXには上位機種にも搭載され、キャスト時のラインの放出を均一かつスムーズにする「ロケットマネジメントシステム」が採用されています。

インプレ時には30gメタルジグのちょい投げ、さらには10g以下のペンシルベイトなど幅広いウェイトのルアーをキャストしましたが、バックラッシュなどもなく、リールへのストレスは皆無。

今回LTジギングとチヌトップというフィールドから釣り方、使うルアーまで、大きく違う釣種に2つのスプールを駆使してチャレンジしましたが、実釣時におけるトラブルはなく、ショア(チヌトップ)、オフショア(LTジギング)ともに想像以上の安定したパフォーマンスを実現してくれました。

スピニングリールに迷える初心者は『カーディナル3 SX』を選べば間違いない!

今では釣具店だけでなく、ネットでもロッドやリールやルアーなど、高価なものから低価格帯のものまで、あらゆる釣具が購入できる時代です。そして経験者だけでなく、初心者でも気軽に買えて釣りにチャレンジできる時代となっています。

しかし釣具や釣種はもちろん、実際に釣りをするフィールドやシチュエーションごとでもマッチするものは違います。そして使う釣り人のレベルや癖などの「相性」でも大きく異なってくるケースもあります。ネットでもアイテムのレビューやインプレなども掲載されていますが、自身にあてはまらないことも多々あります。

だからこそ初心者は何を買っていいのか分からなくなってしまうこともあるのですが、『カーディナル3 SX』はそんな十人十色な初心者、釣り人でも、キャストからルアーや仕掛けの操作、魚とのファイトでも「安定したパフォーマンス」を発揮できるリールなのではないかと思いました。

もちろん釣り経験者や中級者以上の方はもっと自分にあったものを見つければ良いかと思いますが「スピニングリールで何を買えばいいかわからない」と悩んでいる初心者には、間違いなく選択肢としておすすめできるリールです。

今回大木がチャレンジしたような釣りは勿論ですが、淡水でのブラックバスや管理釣り場のトラウト、海であればサビキ釣りちょい投げなどのエサ釣り、イカを狙ったエギングなど、特に「初心者がエントリーしやすい釣り」にはピッタリなリールだと思いました。

今回インプレで組み合わせた『ズームサファリ』ともカラーリングはベストマッチでした。
ただし、PEラインを巻いて使用するのであれば、よりPEラインに対応したガイドを搭載している『クロスフィールド』を組み合わせればさらに使いやすくなるかと思いました。

まもなく秋の釣りハイシーズン、初夏や夏よりも魚の活性が高く様々な魚種を狙える秋は釣り入門にもうってつけの時期です。

価格もリーズナブルで、使いやすくてコスパに優れたリールを選びたいと考えているアナタ。是非『カーディナル3 SX』をチェックされてみてはいかがでしょうか。

今回カーディナル3 SXに組み合わせたロッドはこちら

PEラインを多用するならこちらのパックロッドの組み合わせもおすすめ!


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