新規開拓上等! 池ローテ最高!! そんなアクティブため池エキスパート4人が、王道パターンから限定ネタまで独自の視点を語りおろす! 4人とも「年々厳しくなっている」という状況だが、それをどう打破するかの秘策が山盛りだぞ。今回は赤松拓磨さんのため池「あるある」&「ひそひそ」話をご紹介。
●文:ルアーマガジン編集部
赤松拓磨さんのプロフィール
赤松拓磨(あかまつ・たくま)
ラグゼブランドでアベンジシリーズなど、ロッドやルアーをプロデュースするプロダクトデザイナー。岸釣りを愛し、ため池をベースに培った知見や経験はAクラス。
マナーアップ&聞き込みで、より良い釣果が!
僕のホームは兵庫エリア。最近は、釣りができる池が少なくハイプレッシャー。だから一番重要視しているのは、どれだけ池を知っているかということ。池の数もそうだし、個々の池の情報も。だから、偏光グラスを外して、なるべく近所の人にあいさつがてら駐車場所の確認とか話を伺います。歓迎してくれる人は、水抜きしたかどうかとか、昨日釣れてた人の様子までも教えてくれますよ!
近年の傾向として、小型のバスが多い池では出ても50cmジャストまで。アタリもなく、数が釣れない池はデカいのがいますね。
まず角より始めよ
バスの存在を含め、まずは生命感の有無が大切です。僕はまず池の角、コーナーになっているところをチェック。角は生命感が出やすい。そこから目に付く一級ポイントに目を通し、どこも生命感が乏しければその池を見切ります。
生き物×ため池、プロファイル!
とにかくコイでもフナでもザリガニでも…ベイトがいたら可能性があります。一方で、たとえば冬に減水し梅雨に満水になるような池は、エビが沸きやすい。カバーが浸かりっぱなしじゃないから良いのでしょう。水抜きされて亀がいなくなった池もあります。また、話し声などで水辺の鳥を驚かせ飛び出させないようにしたり。上空を通過するだけの鳥も、バスは警戒しますよ。
オタマジャクシ池のでかバス狙い
オタマジャクシはバスが食わない通説があるせいか、多く湧く池は敬遠されがち。でも、オタマジャクシが成体になり始める時期、そういった池で50cm後半が出たりする。また、モクズガニ池もモンスターが期待できますね。使いたいのはビッグベイト。このハイプレッシャー下、パワーがないと逆に釣れない。
ラグゼ ラフィン170【ラグゼ】
ため池サイズの小型ビッグベイト。
赤松「バスのバイトゾーンも年々狭くなってきている。ラフィンのような小技が得意なルアーで、水中ドッグウォークなど細かく刻む動きじゃないと食ってくれません」
ミオ筋は夏も冬もイケる
かつて水が通って掘れた川筋、ミオ筋、チャンネルライン。池にはほぼ確実にある地形変化で、真夏や冬のようにディープへ落ちるサカナはミオ筋にいます。浅ければコンタクトポイントになるし、それに沿ってバスが移動したりも。残暑の必殺ワザとして、バイブレーションのミオ筋速巻きがある。しっかり着底させて、ミオ筋周りの障害物などに積極的に当てるよう巻きます。
アベンジバイブ58【ラグゼ】
赤松さんのため池タックル
- ロッド:アベンジB70H-R-ST(ラグゼ)
- リール:20アンタレスDC HG(シマノ)
- ライン:ザルツ16~20lb(ラインシステム)
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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