2022年ジャッカルのフロロカーボンライン『レッドスプール』が満を持してリニューアル

その名の由来は「レッドゾーンに挑む、超える」ラインの意。無類のクルマ好きとして知られるジャッカル小野俊郎CEOが命名。2011年に登場して以来、今なお定番として君臨する『レッドスプール』が、満を持してリニューアル。限界知らずのラインがここに登場。小野俊郎さんに解説していただいた。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 新製品情報

小野俊郎さんのプロフィール

小野俊郎(おの・としろう)

本物を世に送り続けるジャッカルの司令塔。

総合タックルメーカー・ジャッカルCEOにして、国内最高峰トーナメント・JBトップ50コンペティター。自身の濃密な経験と理想をftバックしたレッドスプールは、今年12年目でリニューアルへ。

限界知らずのレッドスプールが支持される理由。

12年ぶり、パッケージリニューアルの真意

『フロロカーボンラインの次世代スタンダード』として登場したのが、2011年のこと。あれから10年以上もの間、ロングセラーとして日本全国のアングラーに支持されてきたのが『レッドスプール』という銘品ラインだ。

小野「真のラインの強さとは、しなやかさと粘り強さにある」

小野俊郎CEO、かく語りき。

ラインを語る上でとかく議論されるのが耐摩耗性や結節強度。無論、それらの特性はハイレベルで備えた上で先の通りの言葉がある。

小野「変える必要がなかった。そう言えば、わかりやすいと思う」

リニューアルに際してスペックの変更点を訊くと、こう即答。使った者にしかポテンシャルを体感できないのがラインの宿命。なぜレッドスプールがロングセラーとして君臨してきたのかを振り返れば、自ずと理解できる。

小野「真剣勝負において、魚との直接の接点に妥協する人はいない」

これまで小野CEOを始め、ジャッカルサポートのプロアングラーが数々の栄光を手にしてきたことは誰もが知る。またサポート外の数多くのプロも密かに愛用してきた知られざる事実も存在する。

なぜ彼らは使い続けるのか。もはや語るまでもないだろう。

ラインの本質は快適な操作性、掛けた後の安心感。

レベルアップを促す最適ラインの使い分け

「しなやかさ」と「粘り強さ」の共存。二律背反を高いレベルで両立したレッドスプール。ラインの本質は単に測定値のみで判断できるものではない。

小野「スプールへの馴染みの良さは、糸グセからくるライントラブルを防ぐ。幾度も投げて巻き、またルアーへのアクション、繊細なコントロールを与えるには、強いだけでは十分ではない」

全ての所作を完璧にこなすためにラインが担う役割は大きい。どれひとつ欠けても、スムーズにゲームを進めることはできない。

小野「ただし、釣りのスタイルによって、重視されるスペックは異なるもの。スピニングにはオリジナル、ベイトでは12lb以下はベイトフィネスに限らずBFspec、14lb以上はオリジナルという使い分けをしている」

小野CEOはフラッグシップのオリジナルと、ベイトフィネスに特化したBFSspecが主軸。ヘビーユーザーにはコストパフォーマンスを重視したREGNUMを揃え、現在レッドスプールシリーズは3モデルをラインナップしている。

各モデルの特徴を理解して、ワンランク上の自身のバスフィッシングライフをクリエイトしたい。

スタイルに応じて選べる全3モデル

RED SPOOL REGNUM(レグナム)

ヘビーユーザーに定評の150m巻き

「1回分を75mとすれば、無駄なく2回分を使い切れる」圧倒的なコストパフォーマンスに優れたモデルが『レグナム』。存分な耐摩耗性や結節強度は無論キープ。「やや硬めで感度に優れ、衝撃にも強い」近年注目の高比重ノーシンカーによるボトム攻略にも適役。

全モデル共通のスプール平行巻きを採用。スプールに残ったラインの劣化を防ぐ。「頻繁な巻き替えは、確実な釣果に直結」目安は? 「3釣行に1回」レグナムは2013年以来の刷新。

ポンド345681012141620
参考号数0.811.21.522.533.545
標準直径(mm)0.1480.1650.1850.2050.2350.2600.2850.3100.3300.370
価格(税込)2,046円2,046円2,046円2,046円2,156円2,156円2,376円2,376円2,596円2,706円
※各150m巻き

RED SPOOL

最前線で10年超の支持、信頼の命綱

小野CEOの主軸ラインがフラッグシップのオリジナル・レッドスプール。「ラインの本当の強さがここにある」しなやかさと粘り強さを秘めたフロロカーボンの究極。「フィネスからストロングまで幅広く対応。「迷ったらココ」10年超の間、支持されてきた信頼の命綱だ。

表面硬度が高く、一般的に硬いとされてきたフロロカーボンラインのイメージを一新した次世代スタンダードの旗手。パッケージを替えてもなお、求められる性能を維持し続ける。

ポンド22.5345678101214162024
参考号数0.50.60.811.21.51.722.533.5456
標準直径(mm)0.1170.1280.1480.1650.1850.2050.2200.2350.2600.2850.3100.3300.3700.405
価格(税込)2,486円2,486円2,486円2,486円2,486円2,486円2,596円2,596円2,596円2,596円2,816円2,816円3,036円3,036円
※各80m巻き

RED SPOOL BF spec(ビー・エフ・スペック)

繊細かつダイレクト、ベイトフィネス専用設計

「道具に対してシビアな沢村(幸弘)さんが開発に参画」したベイトフィネス専用スペック。カバー攻略において繊細なアプローチを要するため、オリジナル比でやや張りを持ち感度を高めパワーロスを軽減。よりダイレクトなフィッシングスタイルを実現可能だ。

小野CEOは「ワーミングに限らず、小型クランクやシャッドなどカバー攻略の巻き」にも活用。使用用途はベイトフィネスだけに限らない。BFspecは2015年以来のリニューアル。

ポンド56781012
参考号数1.21.51.722.53
標準直径(mm)0.1850.2050.2200.2350.2600.285
価格(税込)2,651円2,651円2,651円2,761円2,761円2,761円
※各80m巻き

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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