オカッパリから狙うバス釣りはドコを観察すればいい?【ENJOY!! バスフィッシング】

バス釣り歴数週間のビギナーも、ウン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説!! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために! 今回は前回に引き続きオカッパリをテーマとしてお届けする。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 新製品情報

前回のENJOY!! バスフィッシングはこちら

ヒロセマンのプロフィール

バス釣りの伝道師:広瀬達樹 a.k.a.ヒロセマン

ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。
ルアーの釣りが大好きだ!

ベストなオカッパリロッドとは?

今回は前回に引き続きオカッパリがテーマです。

広瀬「ではせっかくなので、オカッパリに適したロッドについてお話ししたいと思います」

なるほど。ではどうぞ!

広瀬「ロッドを何本も持ち歩くのは色んな意味で不便なので、できれば1本。そこで幅広いウエイトのルアーを扱えるロッドが重宝されています」

いわゆる汎用性の高いバーサタイルロッドですね。

広瀬「6ft 5~8in程度で、スピニングならライト(L)、ベイトならミディアム(M)がそれにあたります」

当連載でも最頻出です。

広瀬「ただ個人的にはオカッパリこそ遠投力だと思っているので、ロングロッドが欲しいなと。過去にはオーバーセブンというシリーズがあったんですが……」

いまはなき、と。

広瀬「残念です。でもそう考えるとルアーウエイトだけじゃなく、近距離でピンを狙いやすく、かつ大遠投もできる。それこそがリアルなオカッパリバーサタイルロッドなんですよね」

【ENJOYレッスン1】オカッパリ上達のコツ。ココに注目しよう!

広瀬「オカッパリはその人の個性が出る釣り方です。なので、『こうしないとダメだ! 』とは言い切れませんが、それぞれの釣り人にそれぞれのスタイルがあることを知って欲しいですね! ってことで、これがオカッパリヒロセマンスタイル。ジャンボも好きですが、数釣りも好き。効率良く釣るのが最重要事項ですね(笑)」

梅雨空が味方して釣れる!

サイズこそ厳しいが、数釣りは順調!「ジャンボの実績池でもこのサイズですからね。元気サイズが釣れるとジャンボはキビシー!」

アプローチは慎重に!

ドタバタ足音を立てて水辺に近寄るのは絶対ダメ。岸を向いて捕食態勢をとっているバスも多いので、まずは距離をおいて攻めよう。

隠れ場所を探れ!

エサを獲るためにバスがスタンバイしている場所=身を潜められる場所を意識しよう。外敵からも隠れられるカバーは一等地だ。

観察力が釣果に繋がる!

攻めながら歩きながらフィールドでは常にヒントがないかを探すのが釣れる釣り人。時には想像を巡らせてバスに近づこう。

水上観察

虫(エサ)が落ちてきそうな枝がないか(オーバーハング)はもちろん、水面ギリギリをトンボが飛んでいればトンボパターンもある。

水面観察

虫がもがいている、さざ波が立った(風が吹いた)、ボイルが起こったなど、水面からも判断できることは多い。

水中観察

水の色、小魚などのエサの有無、ボトムの質やストラクチャーなど、水中にもヒントは落ちている。偏光グラスは必須アイテム!

夏は雨が味方する!

『雨パワー』という言葉もあるように、暑すぎるフィールドを一変する雨は夏のチャンスタイム。でも、これは降り過ぎか!?

夏の好ポイント!

雨でできた流れ込みなど、水が動くとバスの捕食スイッチが入ることも多いのが暑い時期の特徴。これもまた観察パワー!

壁ギワは捕食スポット!

エサを食べたいバスがエサを追い詰めることができる場所を攻めるべし! 垂直護岸はまさに追い詰めやすい。足元を見逃すな!

【ENJOYレッスン2】オカッパリマイスタイル。マッチルアーより得意ルアー

広瀬「アレコレとルアーをとっかえひっかえ誘うのもありですが、個人的には、コレ! という得意ルアーがひとつかふたつあれば良いかなと。使いこなせばマッチするシチュエーションも当然分かってくるので、それに合うスポットやタイミングで入れ込んでいく。まぁ、あくまでも個人的な意見ですが!」

インチワッキー

ディス・イズ・ヒロセマンスタイル! 仕事柄と言ってしまえばそれまでだが、釣りたい釣りは釣ってから! で、まずは得意のインチワッキーをキャストする。そして釣れる!

これぜーんぶイツモノ!

【ENJOYレッスン3】オカッパリのマッチロッド。ザ・バーサタイル!

広瀬「これも釣り人それぞれのスタイルが出るところですが、僕は基本機動力を重視して1本ですね。絶対釣りたい! となればインチワッキーにマッチした1本。ちょっと幅広く使いたければULじゃなくてLにするとかはあります。迷いがちな人は多くの種類のルアーを扱えるバーサタイルロッドが無難でしょうね」

フィネスロッド率高し!

インチワッキーを中心としたライトリグが扱いやすいスピニングロッドがヒロセマンの相棒となることが多い。

感度はラインでサポート

ハイエンドモデルのロッドではなくても、PEラインを使うことで感度はカバーできる。パワーよりも感度がヒロセマンのPEスタイルだ。

ロッドは1本!

初めてのフィールドでも信頼するルアーのマッチロッド1本で勝負する。腰にもう1本差しておくなどもほぼしない。「ダメなら諦めます!」

ロッドの選び方1:精度

狙ったスポットにいかに正確に入れられるか。ボートのように自由に動き回れないオカッパリではキャスト精度(アキュラシー)が重要になる。一般的には短いロッドほど精度は出やすい。

ロッドの選び方2:遠投

ほかの釣り人が届かないスポットまで飛ばして、スレてないバスにルアーを見せられるかもオカッパリでは大切。つまりは遠投性能だ。一般的には長いロッドの方が距離は飛ばしやすい。

バッグの中身を勝手に拝見!

袋詰めのハードルアーにケース入りメタルバイブ×2、インチワッキー用のワームが数袋とウエイト、フックの小物ケースにメジャーのメジャーとムダのない収納物。「ダメなら諦めます!」

今月のENJOYロッド!! イッポン!!

バスパラ BXC-632M【メジャークラフト】

全長アクション対応ルアー対応ライン価格
6ft3inレギュラーファスト1/4~3/4oz10~16lb8,360円(税込)
created by Rinker
Major Craft(メジャークラフト)

注目ポイント

全モデル2ピースと携帯性に優れたバスパラ。投げやすさと感度を両立するブランクはバスパラコスパの象徴だ。

巻きを中心にハードルアーで攻めたい! という人には最適なバーサタイルベイトロッドです。シャッドテール系も使えるし、いまの時代にマッチしていると思います!

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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