ロックショアゲームからオフショアまで対応可能な、シマノの入門リールスフェロスSW。2021年にリリースされたモデルで、実勢価格1万円台と入門者も手を出しやすい価格帯で人気のリールだ。このリーズナブルなリールの実力を、ロックショアゲームガチ勢の上津原さんが本気で実釣で使用しインプレ。検討している人は、是非参考にしてみてほしい。
●文:ルアーマガジンソルト編集部 ●写真:上津原 勉(シマノ・ソルトモニター)
上津原 勉(うえつばら・つとむ)
熊本県在住。小学生で父に連れられ磯泊まりを経験して以来、磯釣りにどっぷり。現在は九州西部をホームに活躍するロックショアゲームのエキスパートだ。昨年秋に男女群島で26.3kgのカンパチを仕留めるなど大物捕獲の実績も多数。シマノのソルトモニター。
スフェロスSW8000番に、Hパワーのロッドを組み合わせて実釣!
ロックショア青物ゲームは、釣り場が険しく、相手にする魚も大きい。タックルはライトショアジギングと比べると大幅にヘビー。
上津原「タックルは、使うルアーの重さに合わせてロッドとリールのバランスをとるようにします。ヘッドディップAR-Cフラッシュブースト175Fは97g。アテジオは最軽量が80gで、80g以上を投げるならロッドのパワーはH。組み合わせるリールは、スフェロスSWの8000番のHG(ハイギア)。大型青物がかかってもガンガン引っ張り合いができるセッティングです」
リールのドラグは3~4kg設定でスタート
磯では80cm、5kgオーバーの青物が喰うことも珍しくない。
上津原「入門者の方に大型青物がいきなり喰って引かれると面を食らう。今回紹介するタックルセッティングでいえば、リールのドラグ設定は8000番は4kg。6000番は3kg。慣れてきたら締めて魚を止めるファイトも、緩めて走られせるファイトも経験し、ドラグの調整を覚えましょう。自分の経験で言うとでかい魚ほど走らせないと獲れません」
スピニングリールはライトショアジギングでは手にすることのない大型だ。
上津原「初めてこの釣りに取り組む方は、最初は80gのジグを投げるのもきついと感じるはずです。でも、やってるうちにきつくなくなる。そうしたらウェイトを上げてステップアップ。タックルが重く感じたり、操作のきつさは伸び代です。自分自身の成長を楽しんでほしいですね」
沖磯でのロックショア青物は、タックル2セット準備が基本
上津原さん、結構スパルタですね…。
上津原「いやいや、最近はロッドもリールも軽くなって、これからロックショア青物をはじめる人がうらやましいくらいですよ。とはいえロッドはHパワーでリールも大型なので、タックルに自分の体を合わせていくようにしたいですね」
使い込んで慣れろ! ということですね?
上津原「あとは日頃のトレーニングも重要。昨秋、22kgオーバーのカンパチを釣ったときに、まだ鍛え方が足りないと痛感しましたから(笑)」
確かにロックショア青物は10kgオーバーの獲物がくる可能性がある。上津原さんのタックルセッティングを参考に、アングラー自身も体力を強化して磯の大型青物にガチンコ勝負を挑もう!
スフェロスSWをとことん使い込んだ結果、入門者にも安心してオススメできると断言!
上津原「スフェロスSWの登場は、ロックショア青物ゲームに一石を投じる大きなトピックでした。そして今言えるのは、このリールはまさに入門者にぴったり機種だということです」
上津原さんが、自身で使用した上でそう断言するのは、スフェロスSWのポテンシャルの高さ。
上津原「8000番の大型スピニングリールが1万円台で買える。しかもこの価格帯にも関わらずで高性能。前作の14スフェロスSWより大幅に軽量化されて、巻きの強さや剛性、ドラグ性能などロックショア青物で問題なく使えます」
実際に、HAGANEコンセプト採用で高剛性、さらにXプロテクトによりIPX-8相当の防水性能も実現している。また、昨年のリニューアルにより全モデルよりも50〜85gも軽量化されているため、実戦でも十分使用可能な性能を確保。ハードな使用での安心感も高い。
【上津原さん使用タックル例】
上津原「この価格帯なのでロックショア青物に入門しやすくなるし、2台持ちも可能。入門者の方はスフェロスSWで自己成長を楽しみ、上位機種へステップアップしてほしいですね。自分がこの釣りをはじめた頃にこんなリールがあれば…繰り返しになりますが、今からはじめる方がうらやましいです(笑)」
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