日本全国春夏秋冬のおすすめバス釣りエリアを完全網羅! 陸王オープン&ダービーのブロック優勝者6名が、それぞれのホームフィールドを全力でガイド! あなたの初場所釣行、私たちが必ず釣らせます! 今回は陸王ダービー2020Aブロック優勝の古徳浩幸さん、陸王オープン2020Aブロック優勝の梅田大地さんが霞ヶ浦水系の攻略情報を地図ごとご紹介!
●文:ルアーマガジン編集部
お2人のプロフィール
古徳浩幸(ことく・ひろゆき)
陸王ダービー2020 Aブロック優勝。得意な釣りはサイトフィッシング。モットーは「釣りをしなくても水辺に行く」仕事前の数分でもフィールドチェックは欠かさない。
どんな釣りでもできるのがカスミ!
霞ヶ浦水系は、カバーゲーム、サイトフィッシング、フィネスやビッグベイト、巻きの釣りから沖の釣りまでなんでもできちゃうのが最大の魅力! 状況が日替わりで難易度は高いですが、ハメれば良型が連発することも。
梅田大地(うめだ・だいち)
陸王オープン2020 Aブロック優勝。得意な釣りは「上目線で食わせる釣り」大切にしている言葉は「状況と状態」フィールドの状況とバスの状態はちょっとした変化も見逃さない。
足場がよく、釣りがしやすい点もグッド
広大なエリアを擁する霞ヶ浦水系ですが、そこからバスを探し出して釣ったときの興奮は格別! コンクリート護岸など足場が良い場所が多いので、バス釣りが初めての人でも安心して始められると思います。
霞ヶ浦水系の釣り場マップ
東日本最大のバス釣りフィールド霞ヶ浦水系
霞ヶ浦~常陸利根川~外浪逆浦釣り場ガイド
【1:夏】菱木川
アフタースポーンの魚が入りやすい流入河川
梅田「マップを見るとわかりますが、河口の外がワンド状になっていて、アシや杭、ドックが豊富なスポーニングエリアです。菱木川はスポーニング後のアフターの魚が差しやすい初夏から有望な流入河川です。水質によってサイトフィッシングと強めの釣りを使い分けましょう。ジョイントフカベイトやゾーイの実績が高いです」
【2:春】妙岐水道南岸~境島エリア
深場からシャローに差す春の魚をミノーで狙う
梅田「新利根川から妙岐水道を通って本湖に抜けるチャンネルが岸に寄っているエリアなので水深があります。早春にバスがシャローに上がりやすい場所です。釣れるタイミングは風が当たっている時になるので北風や北西風の時はチャンス。ヴァルナFやドノーミノーSSRのただ巻きがおすすめ。アラバマリグもいいですが、最近は使う人が多くかなりスレているので、引くレンジやワームカラーを工夫しましょう」
【3:春】麻生の浜
ルアーにワカサギが引っかかれば大チャンス
沖に消波ブロックが連なり、そこに居着くバスが南風によって岸に差す春の有望エリア。3本フックのサスペンドミノーを使う時は、フロントフックを外して根掛かり回避性能を高めるチューンもおすすめだ。
【4:冬】牛堀エリア
朝夕マズメは良型も期待できる冬エリア
朝夕は霞ヶ浦本湖からフィーディングで入ってくる大型の個体が釣れることがある。マズメ時はシャッドをテトラに当てながらスローリトリーブで巻いて、日中はレッグワームなどのダウンショットリグで穴撃ちをすると良い。
【5:秋】夜越川
秋のポテンシャルはカスミ随一
古徳「秋に何度も爆釣を経験しています。使うルアーは、僕はジャックハンマー一択です。岸際だけでなく、沖のど真ん中で食うことも多いです。朝夕が狙い時で、11月後半まで釣れますよ」
【6:春】前川
北風をガードできるスポーニングエリア
対岸のオーバーハングを狙いたくなるが実は道路側がよく釣れる。斜め護岸とボトムの切り替わりにノーシンカーリグをズル引きすれば、まずボウズはない。
【7:秋】外浪逆浦3連水門
晩秋のマイナス要素「風」をガード
春以外は岸に直接風が当たるとバスが嫌がることが多い。各々が異なる方角を向いた3連水門なら、風が吹いても生きてくる水門が必ず存在する。沈み物が多く、秋はベイトフィッシュも豊富だ。
【8:秋】下小堀排水機場水門
アシ際をフロッグや高比重ワームで狙ってみよう
息栖大橋近くの西岸にある水門。アシ、杭、エビオダなどカバーが豊富で、秋の回遊性が高いバスもここに留まりやすい。雨が降ると水門を流すことが多い点も良い。
北浦~掘割川釣り場ガイド
【9:春】メルヘン前・江川
ハードボトムのワカサギパターンを狙う
メルヘン前には通称「新護岸」と呼ばれる少し張り出した護岸がある。春はこの沖にあるハードボトムを狙うとよく釣れる。ビッグミノーやシャッドがおすすめだ。江川エリアも沖の玉砂利に産卵するワカサギを狙ってバスが集まる有望エリアだ。(2月後半~4月後半)
【10:夏】北浦流入河川群
夏は全ての流入河川が好スポット
古徳「夏はバスが流れを求めるので流入河川の攻略は欠かせません。僕は基本サイトフィッシングで下流から最上流までチェックします。難しい魚も多いですが、簡単に食う魚もいます。エビ系をイメージして野良ネズミやシュリンピードなどを使います。吊るし、あるいはボトムに置いてからリアクションで食わせることが多いです」
【11:春】白浜
ここもハードボトムエリアなので春にオススメ。メルヘン前・江川とは対岸にあるので風が当たる方のエリアを選ぶと良い。
【12:夏】奈良毛エリア
朝イチのトップウォーターで実績高し
足元から沖までゴロタが入っているシャローエリア。夏の朝イチの時間帯にフィーディングが起こりやすく、トップウォーターででかバス率が高い。逆に日中は魚が抜けるので期待薄。
【13:秋冬】水原エリア
厳しい季節は魚のストック量が多いエリアが頼みの綱
古徳「11月に入って秋が深まると正直釣果は厳しくなってきます。そんな中でも確実にバスがいる水原は手堅い。バスは広範囲に散っているのでスピナーベイトなどの巻き物で手返しを上げたほうが良いです。冬は水中のキンチャクを這わせるように根がかりに強いスモラバで探りましょう」
【14:夏】延方排水機場水門
「流れ」&「ハードボトム」は夏の好要素
梅田「5、6月の初夏にハク(ボラの稚魚)が大量に接岸します。リトルスウィーパー2.5inの0.9gジグヘッドを表層と濁りの境目で1点シェイクするのがシークレット。朝の放水のタイミングがチャンスです」
【15:冬】堀割川中流~上流
排水により冬でも水温が高い
温排水や市街地内で地熱があることにより、冬でも本湖より4~6度水温が高い。最上流エリアは冬でもデカバスが見える。中流域のパイプからの温排水は流れが巻くので周辺も含めて探ってみよう。
オススメご当地ルアー
イモラバ(自作)
地味だが実釣性能は抜群
イモ系の高比重ワームにラバーを刺して自作するワーム。霞ヶ浦水系で使っているアングラーは多い。人によってラバーの刺し方や本数が異なる。
ジョイントフカベイト【ノリーズ】
ハネモノにスレたバスを食わせるルアーパワー
近年霞ヶ浦水系でも愛用者が増えているトップウォータープラグ。梅田さんはフックを4本鈎のピアスクアッド(リューギ)に替えて使用。
ジャックハンマー【エバーグリーンインターナショナル】
カスミの定番カラーは白!
霞ヶ浦水系周辺の釣具店ではこのカラー(パールホワイト)が真っ先になくなるという。このカラーで年中釣りまくる地元の猛者の影響だとか…。トレーラーはバスアサシン。
DBユーマカスミ【ジャッカル】
シラウオパターンの代名詞
言わずと知れた霞ヶ浦水系名物・春のシラウオパターンで多用されるフィネスワーム。風下の護岸に打ち寄せられたシラウオを意識して軽量ジグヘッドリグをi字引きする。
霞ヶ浦水系行ったら必ず行きたい遠征メシ
旬菜 新舟
身体に染み渡るはまぐりスープの塩ラーメンが絶品
海鮮系のダシが効いたさっぱりとしたスープが自慢の人気ラーメン店。写真は鮑と蛤の燻製が入った特製つけ麺だ。冬のカスミを攻略した後の冷えた体に流し込みたい。
- 住所:茨城県神栖市堀割3丁目3-23
- 電話番号:0299-92-5251
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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