DAIWAのボートシーバスロッド、ラブラックスAGS BSが最新の技術を纏ってリニューアル。ラインナップは現在のボートシーバスのトレンドを受けて新たな番手が加わり、より強力で盤石な仕上がりとなっている。このロッドの真価を試すべく、監修したアイランドクルーズキャプテン・遠藤正明さんとキャスティングスタッフの小出慎さんに初秋の東京湾で実釣インプレッションを行ってもらった。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
小出「72MHSはシーバスもサワラも高次元に対応する東京湾スペシャル」
朝一はサワラを狙って、ミノーのジャーキングやブレードベイトなどで広範囲に探っていく。こういう釣りでは72MHSがベストマッチ。小出さんもこのロッドの出来栄えには驚きの様子だ。
小出「持ってみてまず感じるのは軽さ。前回のラブラックスもかなり軽かったんですが、そこからさらに軽くなってますね。これは実際に持ってもらえれば一目瞭然」
中でも小出さんイチオシなのがスピニングの72MH。
小出「DAIWAの他のシリーズにも72MHはあるのですが、一番軽量かつ、それでいて肉厚になっています。バットも強くなっているし、サワラやワラサを掛けても全く問題ない。秋の東京湾でボートゲームをするならこの1本は欠かせないところですね。ジャークベイトもバイブレーションもブレードもできるし、40gクラスの大き目のプラグも使うこともできる。自分の中では東京湾スペシャルと言える1本かな。かなり大好きですよ、このロッド」
サワラの釣り方に関しては、ミノーのジャーキング、ブレードベイトの超高速巻きなどが効果的。それ以外にも、ロングビルミノーのただ巻きもよく釣れるという。
小出「ジャーキングも高速巻きも釣れるんですが、自分がよくやるのはセットアッパー125や1 45のただ巻きです。このルアーは青物に効くとされているロングビルミノーで、水平姿勢のスイムアクションなのでそれが効いているんでしょうね。ミディアムスピードで巻いてくるだけでサワラのちょうどいいレンジを引いてくることができる。サワラゲームにぜひ使ってみてください。もちろんシーバスもよく釣れますよ! 」
水面を騒がしていたのはイナダ!セットアッパーでキャッチ!
使用ルアー:ショアラインシャイナーZセットアッパー 125S-DR(DAIWA)
小出「7ft以下のスピニングロッドはまるでバスロッドのような使用感。曲げるとトルクとパワーを発揮する」
朝一の青物ゲームを終えて、次はシーバス狙いに。まずはレギュラーサイズの群れに照準を絞り、シャッドやブレードベイトでサーチしていく。遠藤船長の指示通りのレンジにルアーを通せば、40~50cmクラスがコンスタントにヒットしてきた。ここでも思わずロッドの完成度に注目してまう。
小出「7ft以下のスピニングロッドの軽さは異次元ですね。まるでバスロッドを使ってみるみたいな軽快な使用感。キャストは狙った場所に気持ちよく飛ぶし、ルアーの操作もしやすい。細いし軽いんだけど、パワーはあるんだよね。これまでの竿と比べてトルクが上がっているのがわかります。そして釣りをして全く疲れない。ボートシーバスロッドの概念が変わってきてますよ」
持った感じはとても軽く、見た目はとてもライトに見えるが、キャスト時の反発力や掛けてからのパワフルさはその見た目からは想像できないものがある。
小出「実際に使えば強さがあるんだよというのがわかってくれると思う。細くて強くて軽い、まさにドリームロッドですよ。本当の意味で最上級ボートシーバスロッドが久しぶりに出たなと。釣具店店員として自信を持っておすすめできるロッドになっていますよ」
記者がランカーサイズのシーバスを64MSにてキャッチ!
日が昇ってからは障害物周りを狙った展開に。67MLSで小型ルアーを操る
小回りの効く67MLSは1年中使える万能ロッド
中層にいるシーバスに対し、リアルスピンSTをボトムまで沈めてから巻いてくるとヒット。シーバスデイゲームの王道とも言えるパターン。こちらもロッドは67MLSで、秋はもちろん春のナイトゲームから夏のデイゲームまで出番は多い。
当日の使用タックルはこちら!
『ボートフィッシング完全読本 Vol.2』(10/24発売)
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