
ボートもオカッパリでもボートも、これから熱い季節を迎えるのがシーバスフィッシング。これからの時期、ランカーハントのカギを握るのが“コノシロ”であり、近年盛り上がりを見せるビッグベイトの釣りを盛り上げる重要な要素になる。そんなタイミングで出揃ったのが、マルジンのビッグベイト3兄弟。それぞれの使い方や、使い分けによる釣果アップのコツを平野徹さんに聞いた。ここでは『UKビッグウェイク170F』について解説していただく。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
平野 徹
(ひらの・とおる)千葉県船橋市在住のマルジン・フィールドテスター。東京湾をメインに利根川や涸沼など関東一円のシーバスフィッシングに精通するローカルエキスパート。理論的かつ釣り場の状況に合わせた適応能力には、嶋田仁正さんも絶大な信頼をおく。
ロール系アクションで誘うフローティング・ウェイクベイト『UKビッグウェイク170F』
――成長するに従い、シンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロと呼び名が変わる出世魚。ちなみに、コノシロは15cm以上が目安で、30cm以上に成長する個体も。東京湾で多く見られ、コノシロパターンを成立させるために欠かせない、これからのシーズン最注目のベイトフィッシュだ。
これから東京湾のシーバスたちは、産卵前の荒喰いシーズンを迎える。この時期の代表的なベイトとなるのがコノシロであり、このベイトフィッシュを意識した釣り方は“コノシロパターン”と呼ばれ、東京湾ボートシーバスの代名詞ともなっている。
平野「ビッグベイトやトップウォータールアーの釣りが成立しやすいのがこれからのシーズンになります。もちろん、ミノーやバイブレーションを使用したほうが数が出ることもありますが、パターンがハマったときの爆発力はピカイチだし、水面炸裂バイトはエキサイティング! この時期だけ集中してシーバスを狙うアングラーも少なくありません」
コノシロパターンは、大体9月頃から始まり、12月いっぱいくらいまで楽しめる釣り。パターンにハマれば爆釣! 単純に表層を探れる大きめルアーを用意すればいいということ?
平野「いやいや、単純に大きいルアーを投げていればいいというわけでもないんです。もちろん簡単に釣れることもあれば、非常にセレクティブな日もある。そこを攻略していくためには、やはりルアーローテーションが重要になってきます。トップウォーターペンシルなのか? 少し潜らせた方がいいのか? など、シーバスの機嫌を伺いつつ、その日のパターンを探っていきましょう! 」
――今回平野さんが持ち込んだのはマルジンからリリースされている3種類のビッグベイトだ。まず手にとったのが『UKビッグウェイク170F』。170mmのウェイクベイトと呼ばれるタイプのルアーである。
平野「グリグリっと巻いてデッドスローが基本。レンジキープ能力が高いので、ただ巻きするだけで、表層下20~30cmのレンジをキープしてくれます。去年のテストでも絶好調だったので、今年も期待大ですね。波紋が出た瞬間のバイトが非常に多い印象です」
【スペック】
●長さ:170mm●ウエイト:42g●フック:SAMURAI HOOK#1×3●カラー:7色●価格:3,630円(税込)
カラーチャートはこちら
表層から水面直下10cmのレンジを強烈波動で探る
平野さんはデッドスローで波紋を出しながら泳がせることを基本にしているが、リトリーブスピードを早めれば、水面下20~30cmのレンジをグリグリ泳ぐ。タングステンウエイトが奏でる「カタコト音」も効果的。
不規則に3連のタングステンウエイトが「カタコト」というような音を発してアピール。ルアーの動きやレンジで有効なサウンドまでも追求し、ルアーに採用しているそうだ。
使用タックル
ベイトタックル
●ロッド:エクスセンスB80HR(シマノ)
●リール:アンタレスDCMD(シマノ)
●ライン:PE3号
●リーダー:ナイロン30lb
スピニングタックル
●ロッド:ディアルーナBS S706M(シマノ)
●リール:エクスセンス4000MXG(シマノ)
●ライン:PE3号
●リーダー:ナイロン30lb
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