よく似ているけど違う魚の代表格、ヒラメとカレイ。でも、よく観察してみるとその違いに気づく。では、実際の魚体を見比べて、両者の簡単な見分け方を解説していこう。
●文:ルアマガプラス編集部
冒頭のイラストの違和感とは…?
カレイと言えば北海道。実際に、カレイを名産品として掲げていて、多くの種類が生息している。そんな北海道のとある港で釣りの取材をしていた際に見かけたのが、冒頭の看板である。
パッと見は特に違和感を感じず、そのまま通り過ぎそうになったのだが…。「んっ? ちょっと待てよ…。カレイ…じゃないよな。これだと、ヒラメだ!」
画像を反転してみて並べてみたら…
そう、ご存知かもしれないが「左ヒラメ・右カレイ」と言われるように、日本で確認できるヒラメは、目が上にくるように置いた場合、顔が左になり、カレイは逆の右となる。ということで、このイラストはカレイではなくヒラメとなる。
左ヒラメ・右カレイ。実際の魚体で比較
では、日本沿岸で見かけるヒラメとカレイの魚体を実際に比較してみよう。ちなみに、両魚種は性格もかなり異なっていて、ヒラメが獰猛なフィッシュイーターで、ルアーフィッシングのターゲットとしても知られる一方で、カレイはゴカイなどのエサで釣るのが一般的だ。
ヒラメとカレイの魚体の比較
画像(7枚)
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ただし、世界的に見た場合、必ずしも左ヒラメ・右カレイというわけではなく、日本で確認できる魚体とは逆の場合もかなり存在している。魚介類が多く輸入される現状では「左ヒラメ・右カレイ」の常識は、もはや崩れつつあるのかも知れない。
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