大津清彰さんの秋バス「表パターン&裏パターン」おすすめルアー

水中がバスにとって過ごしやすい状況となり、魚の行方をつかみにくくなっていく秋は、1年を通して最も釣り方が多様になる季節と言えるだろう。しかし選択肢の多さは釣りを絞り込みにくくもするもの。ここでは、名だたる5名のアングラーによる、頭を悩ませる秋の釣りの基準となるような「セオリー」の釣りと、劇的に効くときがくるかもしれない「裏パターン」を紹介する。今回は大津清彰さんの王道パターンと裏パターンご紹介。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 シーバス特集

大津清彰さんのプロフィール

大津清彰(おおつ・きよあき)

ティムコスタッフ。利根川を舞台に激戦が繰り広げられるトーナメント「TBC」で戦う傍ら、相模湖・津久井湖、房総リザーバーなど、関東の人気フィールドに通いつめる猛者。野良ネズミの生みの親としても知られており、その独自の発想や理論への注目度は高い。

大津清彰さん秋の王道パターン

トップウォーター

クリッタータックル 野良ネズミ【ティムコ】

フックはスリットに収まりつつ耳の部分の働きで、スナッグレス性能に優れるカバーの多い流入河川上流部などでも臆せず使っていけるのだ。

水温12度以上なら流入河川で活躍し続ける!

意外に思われるかもしれませんが、野良ネズミは晩秋までかなり有効なんです。たしかに夏の釣りっぽいとは思いますが、やはり野良ネズミはシャローの魚を効率的に狂わせる力がスゴイ。使い場所にもキモがあって、例えば霞ヶ浦の流入河川みたいな場所がいいですね。

周りに植物がたくさん生えているような上流部。そういった場所って、人間が想像しているよりも長い期間バッタみたいな陸生生物が落ちてくるし、エビやゴリ、その他の小魚もしばらくは残り続けている。野良ネズミはそれらの生物を食べている魚に効果的なんです。流入河川の水温が12度を下回るくらいまではハイシーズンと同じ動かし方で釣れると思いますよ。

大津清彰さん秋の裏パターン

キャロシャッド

ステルスペッパー 70F【ティムコ】

キュアポップクランク【ティムコ】

ステルスペッパーで根がかる場所ではキュアポップクランクも使用。こちらなら立木の中でもゴリゴリと巻いてこられるという。なお、どちのルアーでもリーダーの長さは50センチ程度が基準となる。

釣れるのにやっているひとが少なすぎる「キャロステルス」

かれこれ10年くらいは使っていて、衰え知らずの釣果があるのがステルスペッパーのキャロライナリグです。自分がこれをやるのと同時期くらいにK-1マック(HMKL)のキャロもあったし、もっと流行るかと思ったんですが、いまだにやっているひとはほとんど見ませんね。フラットやブレイク沿いを、巻き物感覚で広く探っていく釣りになります。

シンカーがたまにボトムに当たるくらいのリトリーブスピードで引きますので、水深に応じてシンカーは3.5~2ozくらいまでを幅広く使い分けています。ちなみにこの釣り、ペラとシャフトが回転して擦れる音が水中で響くことにキモがあると思っています。しかも、プラスチックボディに共鳴することが重要なんですよ。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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