ランカーハントはまだ間に合う!湾奥のプリンス・大野ゆうきが’22〜’23の陸っぱりシーバスを実釣解説!

ここ数年はシーバスが好調で、冬場に差し掛かっても各地から釣果が聞こえてきていたが、果たして今年はどうなのか? すでに12月に差し掛かってしまったが、終盤戦はどのような戦略で挑めばいいのか!? そんなアングラーたちの不安を払拭するべく、湾奥シーバスの名手こと、大野ゆうきさんに’22〜’23年の最新シーバス事情を分析&解説していただいた!

●文:ルアーマガジンソルト編集部

湾奥をベースにしつつ全国各地で圧倒的釣果を叩き出すエキスパート

大野ゆうき

[写真タップで拡大]

大野ゆうき(おおの・ゆうき)

東京都在住。東京湾奥部をメインに、全国各地へ遠征。自分の足で通い詰めた情報を元に、各地で圧倒的な釣果を誇る。さらに正確無比なキャスト技術を持ち、タフなフィールドでも確実に魚を引き出していく。

ここ数年と今年では秋の釣れ方が激変!?

今年は台風直撃が少なかった関東。しかし、それまでの数年間は猛烈な雨量が東京湾へ流れ込む大型台風が襲来していた。

大野「ここ3年ほどは、異常なほど東京湾に雨が流れ込みましたよね。この影響でベイトフィッシュが大量に湾奥部へ入り込みシーバス、チヌ、ブリといった青物まで東京湾で良く釣れました」

これを期に東京湾でもアングラーが急増。シーバス=良く釣れる魚というイメージを持った人も多いのではないだろうか。

大野「でも今年は水源地で雨量が少なく、川にもあまり流れ込まなかったんです」

大野さんは、雨量が秋の釣れ方にも影響を及ぼすという。

大野「ここ数年間はベイトフィッシュが湾奥部に残ることが多くて、1~2月でも大型が良く釣れていたんです。でも、今年は秋の始まりは遅めだったんですが、例年通りに進行すると思っています」

秋が深まれば、大型ほど産卵のために湾口部へと移動する。今年は12月頃を境に通常通り落ちていくと予想。

大野「12月前半はまだ釣れますが、数は減っていきます」

晩秋の残存ランカー。これを狙う場所と釣り方さえ理解すればまだ大型のチャンスあり! 取材で連発した大野テクを一挙公開していこう。

[写真タップで拡大]

近年は2月まで続いていたベイトラッシュ!今年は例年通り12月前半まで?「その可能性はゼロではない…」

 台風直撃が連発したのは2年前。しかし、大野さんの話では4~6年ほど秋の東京湾では、ベイトが2月まで残る傾向があったという。

大野「3年前から昨年までは異常なほどでしたが、その少し以前から秋のベイトパターンが長く続いていました。今年は通常の東京湾とみていますが、もしかしたら2月までベイトが残る可能性はあります」

そうなった場合、一体どうなるのだろうか?

大野「1月でも秋のような高活性のシーバスが釣れます。でも、通常であれば11月の時点で産卵に絡む60cm以上の個体はほとんど海へ行ってしまいます。その場合釣れるのは、手の平サイズから60cm台の半ばクラスまで」

この話をしながら選択したポイントは運河の橋脚。

大野「朝マヅメということもあって、ベイトが見えなくても居着きがいるであろう橋脚を狙ってみます」

ポイントに入ったのは、ようやく薄明るくなってきた5時50分頃。橋脚際へキャストし3投目で…。

大野「ルアーを替えてすぐ来ました。サイズは…まあまあかな?」

ガルバストロングからガルバ73Sへ交換。その1投目で65cmがヒット。

大野「サイズ以上にコンディションが良い魚ですね。見えなくてもベイトがいるのかもしれません」

この後、しばらく各橋脚の際を狙い続けるが反応はなかった。20分ほどして…。

大野「移動しましょう。少し海へ近い運河を狙ってみます」

この時期のセオリー通り60cm台をゲット。さらなるサイズアップは見込めるのだろうか?

朝のまだ朝暗い時間は、ベイトフィッシュがいるかチェックはできなかった。そのため、居着きシーバスを見込んだ橋脚狙いにターゲットを絞る。 [写真タップで拡大]

【5:57】朝マヅメにいきなり65cm!

橋脚際へガルバストロングを投げて反応をチェック。そのあとにガルバ73Sをキャスト。ルアーを交換してすぐに喰ってきたのは良コンディションの65cmだった。 [写真タップで拡大]

大型シーバスは徐々に海側へ移動。しかし、一部はまだ残る!

晩秋ともなると、湾奥にいた大型シーバスは産卵のため海へと移動をはじめる。しかし、11月後半から12月前半には、まだ一部の大型は残っている。それをキャッチするためには…? [写真タップで拡大]

ベイトが見えなくても橋脚などはチャンスがあります

秋はベイトフィッシュの存在が大事。しかし、橋脚など障害物際は、居着いているシーバスが居る可能性もある。喰ってくるのもタイミング次第なのでまずはチェック! [写真タップで拡大]

ベイトが冬に残るパターンも多いが、たとえ居なくても高活性の魚は存在する!

次に訪れたポイントも橋脚絡みだが、壁際に居ることもあるという。まずは丁寧に岸壁際を探り、沖のシェード際へとキャスト。

大野「追ってきていましたね」

ガルバストロングを水面近くでドッグウォーク。それを追ってきていたのは…。

大野「結構でかかった(苦笑)」

喰わなかったけど魚が居ることは判明。

大野「今度は橋脚の際を探ってみます」

大野さんらしい正確なキャストで橋脚の奥側へガルバストロングを投入。アピール力のある水中ドッグウォークを繰り返すと…。

大野「喰った! さっきのやつかな?」

明らかに朝イチの65cmよりでかい!

大野「ヨッシャア!」

狙い通り獲ったせいか、冷静な大野さんにしては珍しく気を吐いた一言が飛び出す。

大野「水面直下で誘うと、まだまだ大型が狙えると思います。午前中に獲りきってしまいましょう(笑)」

ベイト自体は見えない、もしくは居なくても高活性の魚はまだ居る。

大野「秋のサッパ、コノシロといった爆発力のあるベイトがいなくなっても、ここ数年の湾奥はイワシが残っていることもあります。トップや水面直下でなら、こういった魚も狙いやすいんですよ」

【7:05】この日、最大の74cmをゲット!

まだ朝の時間帯。一尾目と同じく橋脚際へガルバストロングをキャスト。沖から追ってくる魚がいたがバイトにはいたらず。さらに橋脚奥へ入れ込むと見事74cmをゲット。「これからもまだランカーのチャンスはありますよ!」 [写真タップで拡大]

秋の2大ベイト!サッパパターンとコノシロパターン

大型ベイトとして代表的なコノシロは、4~5月に港湾部や河川で発生するアミやバチを捕食しに入ってくる。その後、9月頃は見かけないが見た目が似ている小型のサッパが入ってくる。11月はかなり大型のコノシロがいるが、大きすぎてシーバスが出ないパターンがある。

コノシロ

コノシロは、春や夏に湾奥部へ入ってくることが多い。秋は11月頃に大きく成長、もしくは違う群れが1~2月に入ることもある。

サッパ

秋は9月頃から小型のサッパが河川に入りだす。サイズ自体は小さめだが、徐々にサイズアップしていく秋のベイトフィッシュの一つ。

サッパとコノシロ

秋は9月頃から小型のサッパが河川に入りだす。サイズ自体は小さめだが、徐々にサイズアップしていく秋のベイトフィッシュの一つ。 [写真タップで拡大]

時合いは短いがハマれば爆釣するイワシ

イワシ

ここ数年の湾奥ではイワシが残っていることが多い。これに付いている魚は高活性で12~1月でも水面直下に反応。時合い自体は短いし数も少ないがハマれば爆釣することもある。 [写真タップで拡大]

タックルデータ

タックル1

【ガルバ73S、ベイソールミノー、ミニエント、リアルスティールで使用】
●ロッド:モアザンブランジーノEX AGS 94MLマッチザバイトカスタム94 (DAIWA)●リール:イグジストLT4000-XH(DAIWA)●メインライン:シーバスPEパワーゲーム1号(東レモノフィラメント)●ショックリーダー:スムースロックプラス5号(東レモノフィラメント) [写真タップで拡大]

タックル2

【ガルバストロング120Sで使用】
●ロッド:モアザンブランジーノEX AGS 94MMHストロングバイトカスタム94 (DAIWA)●リール:イグジストLT4000-XH(DAIWA)●メインライン:シーバスPEパワーゲーム1号(東レモノフィラメント)●ショックリーダー:スムースロックプラス5号(東レモノフィラメント) [写真タップで拡大]

この記事の内容はルアーマガジンソルトにも掲載!


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。

ルアマガプラス