[発売日確定]アジングワーム迷子が「最後にたどり着くワーム」に新サイズが追加。“偶然を必然に変える”驚異の性能。

アジングエキスパートの丹羽喜嗣さんがプロデュースするワーム、プリズムベイト。コアなアジングファンから絶大な支持を集めるこのワームに、何と新サイズ「プリズムベイト ビーストエディション」が登場。早速、丹羽さんにコンタクトを取ったところ、実は単なる追加サイズではないレベルのこだわりがつまったワームに仕上がっていることが判明。早速、その詳細をお伝えしていこう。

●文:ルアマガプラス編集部

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丹羽 喜嗣(にわ・よしつぐ)

広島県在住。ライトゲームのスペシャリストで、ターゲットの生態にマッチさせた綿密なゲーム展開を得意とする。ホームは瀬戸内や四国エリア。アジングの楽しさ、奥深さを各メディアで発信している。ルアーマガジンソルト主催の「アジング王バトル 2ndシーズン」に進出。優勝の藤原さんとデッドヒートを繰り広げた。シマノのソルトウォーターのフィールドテスター。

そもそも、プリズムベイトってどんなワーム?

アジング用ワームのプリズムベイトは、teru’s worksというインディーズメーカーからリリースされるハンドポワードワームだ。

プリズムベイト グリキン。監修した丹羽さんのお気に入りカラーの1つ。

そして、このプリズムベイトの開発にあたり、監修として携わったのが、アジングのエキスパートアングラーの丹羽喜嗣さんだ。teru’s worksとのコラボという形でリリースされたプリズムベイトは、その優れた性能で、多くのアジングエキスパートがリピーターとなるほど。

【プリズムベイト(teru’s works)】

[スペック]
全長:55mm(2.17in)
カラー:全14色
入数:7本
価格:500円(税込)

最大の特徴は、断面が五角形となる面で構成されたボディデザイン。この五角形の断面は、ヘッド部からテールまで続いており、水中でのアクション時やフォール時に、しっかりとした水押し感を発生してくれそうな設計。

プリズムベイトは、写真のように断面が五角形となっている。つまり、ボディが面で構成されているのだ。これは、ヘッド部からテールまで続いている。

宇和島での実釣時に、プリズムベイトのニジシラスカラーでキャッチ。

プリズムベイトをサイズアップ!その名も「ビーストエディション」

そして、新たにリリースされるのが、プリズムベイト ビーストエディションと名付けられた、プリズムベイトのサイズアップバージョンだ。オリジナルが55mmだったのに対し、このビーストエディションは約78mm(実測値)と、約23mmのサイズアップを果たしている。

【プリズムベイト ビーストエディション(teru’s works)】

手元にある製品版サンプルは全5色となっている。インディーズ感のあるパッケージがそそる。購入はteru’s worksのWEBサイトが便利。先にリリースされた新作「ビーパシュート」は、現時点でカラーによって在庫切れになっているので、確実に入手するなら早目に購入しておいた方が良さそうだ。

[スペック]
●全長:3インチ ●カラー:全5色 ●入数;7本 ●価格:900円
※カラーは今後拡充予定

【カラー】
左から)魚喰いチャート・グリ金・IKASAKI・シルバービースト・FUKASE

【サイズ比較】
上がビーストエディションで、下がオリジナルサイズ。並べて比較すると、長さだけでなくボリューム感もアップしているのがわかる。

プリズムベイト ビーストエディションは、単にサイズアップしただけではない。独自のコンセプトで作られている。その詳細について、監修の丹羽さんにコメントをもらったので、以下参考にしてほしい。

プリズムベイトビーストエディションの概要

プリズムベイトビーストエディションはギガハントとデイゲームのスローな展開への課題を解決するために産まれたワームです。プリズムベイトの設計思想はそのままに、デイゲームでのギガクラスのアジがどういったものに興味を示し、捕食に至るのかを改めて検討し、マテリアルを一から見直しました。

その結果、最適解である高比重マテリアルを採用し、軽量ジグ単での飛距離UPと最適沈下速度を割り出しました。特に沈下速度はデイのスローな展開において最も重要な要素であるのですが、速すぎても遅すぎても良質なバイトは得られません。良型の鯵はタイミングもさることながら、沈下速度と水押しで捕食対象を見極める傾向があります。

アジの捕食のメカニズムを徹底的に観察し、アップデートを重ねながら完成に至りました。他とは明らかに一線を画す性能を有したプリズムベイトビーストエディションは釣れるを高次元で満足してくれる唯一無二のワームです。

プリズムベイトビーストエディションの開発秘話

プリズムベイトビーストエディションは偶然を必然に変えるところからスタートしました。それは明らかな良型を毎夕釣り上げている手釣り漁師の釣果があまりにも驚異的で衝撃を受けたことに遡ります。漁師とはタイミングを心得ているものですが、他の漁師も漁獲はあるものの明らかに何かが違うのです。

私も漁期となると足繁く通い詰め、圧倒的な釣果の差を如実に感じながら、観察を繰り返しました。そこで目にしたのは、擬似針への工夫でした。仕掛けの詳細を謳うことはできませんが、当初は沈下速度ばかりに目を奪われていました。しかし、実態は明らかに異なっていたのです。出てきた答えは高比重だったのです。

そこから徹底的に分析を繰り返し、他の地域での違いは無いか?局所的な答えなのではの疑念払拭を繰り返して、アップデートの度に検証を繰り返すといったことをやり込んでいきました。水押しの正体を明かすことはできませんが、おおよそ栄養塩の多い、富栄養海域では明らかに釣れ方が同じになる結果を得ることができました。その結果、魚類ベイト付きナイトゲームでも驚異的な釣れ方となることがわかり、水押しの重要性を改めて感じることになったのです。

プリズムベイトビーストエディションのデイゲーム展開

オリジナルのプリズムベイトはアクションを伴う誘いが適しているのに対し、ビーストエディションはゆっくりとしたフォールでの誘いを大の得意としています。重めのジグ単ではテンションフォールを多用し、軽めのジグ単はゼロテンション釣法を多用します。

ステイ中でも常にテールが僅かに揺れ、そのたびにバイトを誘発する適度な水押しを発生させ続けます。ひとたび動かせばジグ単シャンク以降のボディが波打つように動き、あたかも生命体のようなアクションを生み出します。このアクションは誘い上げで非常に有効で、食い気のあるアジを一気にバイトに持ち込んでくれます。また逆に食い気の無いアジには、高比重ボディから発生する水押しを徹底的に使えば、スローな誘いでも高確率でバイトを得ることができます。

気になる発売日は2022年12月24日とアナウンスされている。詳細はteru’s worksウェブサイトをチェックして欲しい。


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