エリア用小型シルエットクランクベイト5種の狙える深さとアピール力の相関図を松本幸雄さんが解説

適材適所で使うことによって、ポテンシャルを爆発させることができるエリア・クランクベイトの世界。そのために大切なのは、使用するクランベイトの特性を理解すること。『アクション』『レンジ』『スピード』『シルエット』、さまざまな要素が絡み合うことよって『個性』をカタチ作るエリア・クランクの世界を松本幸雄が斬る! 今回は小型シルエットのクランクベイト5モデルで深さ(レンジ)とアピール力の相関図で解説。

●文:ルアーマガジン編集部

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小型サイズクランクベイトの「レンジ」&「強さ」相関図

上からレンジごとに【表層向き】【ミドルレンジ向き】に区切って、それぞれのアピール力の「強さ」別に個性を解説。

クランクベイト相関図の主な見方

相関図の中で上部に位置するクランクベイトほど、適正レンジが表層に近い。下の位置になるほど、適正レンジはディープゾーンとなる。

相関図の中で左方向に位置するクランベイトほど、総合アピール力が強い傾向がある。

【表層向き】『プチモカ』と『ちびパニクラ』の使い分け論!

松本「ちびパニクラは浮力があるので、ブリブリと泳がせることができます。浮力によるアピールで引っ張れる釣りです。高活性を寄せられる小型クランク。一方、プチモカSR-SSは漂わせるようにナチュラルに使います。ファットモカJr.SR-SSはレンジ的には少し下です。ちびパニクラのSRにはシンキングがありません。一方ファットモカJr.のSRにはフローティングがありません。両方のないところをカバーする意味でも、このような相関図になっています」

ちびパニクラ SR(ティモン)

プチモカ SR-SS(ロデオクラフト)

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Rodiocraft(ロデオクラフト)

ファットモカJr. SR-SS(ロデオクラフト)

【ミドルレンジ向き】水押しはファットモカJr.の方が強い!

松本「小型クランクベイトに関しては、1番下のレンジでもミディアムレンジくらいです。ちびパニクラとファットモカJr.の使い分けは、ファットモカJr.の方が、水押しが強いです。どちらのルアーにも【SS】と【F】が存在するので、状況によって使い分けて下さい」

ちびパニクラ DR(ティモン)

ファットモカJr. DR-SS(ロデオクラフト)

『モカ』『ファットモカJr.』『プチモカ』シルエット比較!

【上】プチモカ、【中】ファットモカJr.、【下】モカ。

【左】モカ、【中】ファットモカJr.、【右】プチモカ。

松本「プチモカは本当に小型なので、本気の食わせモードのクランクベイトです。シルエットは小型だけど動きはそれなれに強いクランベイトが欲しかったので、ノブ(佐野亘彬さん/ロデオクラフト)がファットモカJr.を作りました。モカシリーズ自体、動きが控えめのクランクベイトですが、その中でもプチモカのアピール力は特に弱いです。プチモカとファットモカJr.の全長はほぼ同じですが、ファットモカJr.の方が、ボディが太い分、エアルームが大きく取れるので、動きも強いです」

松本幸雄さんのプロフィール

松本幸雄(まつもと・さちお)

ロデオクラフトスーパーバイザー。バリバスフィールドテスター。タレックスモニター。オプトさいとうフィールドテスター。伝説的エリアロッド『ホワイトウルフ』シリーズ開発者にして、ウッサ、BFの開発者。誰からの影響も受けていない、超個性派理論は「独創性」に富んでいる。

一見「奇想天外」に思える松本理論も、実は王道を直撃しているため、のちにエリアの常識として定着することが多い。エリア業界に数多くの「常識」と「定説」を築き上げた、影響力マックスのプロアングラー。

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  • 発売日:2022年11月16日

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