「神タックル」そんな物が存在するとしたら、まさにこの男が持つ道具たちがそれに等しいのではないだろうか? 世界で活躍する令和の怪物、そして日本最高傑作・藤田京弥さん。彼に選ばれし道具たちもまた傑作なのだ。日米を往復して戦う藤田さんのタックルボックスを全て大公開!
●文:ルアーマガジン編集部
ソウルシャッド用ケース
ソウルシャッド 58SP(ジャッカル)
シャッドを世に普及させた傑作。写真の『時雨ワカサギ』は藤田さんの河口湖オススメ推しカラー。
藤田「春、または晩秋から12月まで河口湖のフラットで52SPがドンピシャのレンジです」
Dビルシャッド用ケース
Dビルシャッド 55MR(ジャッカル)
特徴的なダックビルで障害物回避性能抜群なクランキングシャッド。潜航深度ほか、濁りやカバーに合わせて、ソウルシャッドと使い分けている。
金黒ケース(!?)
藤田「これは恥ずかしいからカットしてもいいですよ(笑)」
カラーが金黒に統一されたジャッカルプラグ各種が鎮座。理由を聞くと、2022年JBトップ50遠賀川戦にて、良さそうだと思ってまとめたボックスだという。結果、メインでは使用しなかったが、想定していた戦略などが垣間見える。
確認できるのは左上から右へ折り返しマッシュボブ50MR(ジャッカル)、マッシュボブ50SR(ジャッカル)、ソウルシャッド62DR(ジャッカル)、ソウルシャッド62DR(ジャッカル)、ダウズビドー90SP(ジャッカル)、スビンビドー70SP(ジャッカル)。
TNシリーズ用ケース
ずっしり重いVS-3020NDDM(バーサス)にはTNシリーズがズラリ。
右から、TN50、TN60、TN65、TN70が収納。TNトリゴンも同サイズの仕切りにイン。誕生から20周年迎えた今もなお多くのアングラーに愛され続ける名作。
ワイヤーベイト用ポーチ
10枚のジップ袋が着脱可能なポーチ。そこにワイヤーベイト各種を収納し、コンパクトにまとめている。ワレットポーチAはすでにカタログ落ちのため、ワレットポーチBで代用可能。
中には……。
日米往来全ボックス大公開!
やや無造作なボックスの数々。その理由は「スーツケースに入れて日本とアメリカを行き来しているので詰め込み優先です(笑)」と藤田さん。まさしく、世界で戦う神ルアーがここにある!
1個目のボックスで確認できるルアー
- バラム245(マドネス)
- マイキー160(ジャッカル)
- ジャバロンハード(イマカツ)
- トリプルインパクト105(シマノ)
- グリント2.0(テックス)
- 3DBペンシル(ヨーヅリ)
- ワッパープロッパー60(リバーツーシー)
- DT-6(ラパラ)
2個目のボックスで確認できるルアー
- アベンタクローラーRS(イマカツ)
- Dゾーン(モード)
- グリマー7(ティムコ)
- ダイナモバズ(HMKL)
- ハンクルフライ30(HMKL)
- マスタージグ(レイドジャパン)
3個目のボックスで確認できるルアー
- クラッシュ9(DRT)
- タイニークラッシュ(DRT)
- スイングマイキー115(ジャッカル)
- ジョイントゾーイ(T.H.タックル)
- ジョインテッドクロー178F(ガンクラフト)
4個目のボックスで確認できるルアー
- タイニーブリッツDR(O.S.P)
- リズィー(ボトムアップ)
- フローシャッドタイプ1(Qu-on)
- ワイルドハンチ(モード)
- ワンエイトMR(ペイフォワード)
- レベルバイブブースト(レイドジャパン)
5個目のボックスで確認できるルアー
- NZクローラー(デプス)
- でっカブメスJr.(痴虫)
- バスティンツイスター(PDL)
- プロップペッパー(ティムコ)
- イーアイ(T.H.タックル)
- リレンジ110SP(ジャッカル)
- シャワーブローズ77.7(エバーグリーン)
6個目のボックスで確認できるルアー
- ヒラトップ140F(ノリーズ)
- ボイルトリガー(ジャッカル)
- チャビーポッパー(ジャッカル)
- コンバットペンシルジャスティーン115(エバーグリーン)
- シャワーブローズショーティ(モード)
- ベビーポップX(メガバス)
- プロップダーターiウエイク(メガバス)
- ジョリー(ボトムアップ)
- ジレンマポッパー(イマカツ)
- バスティンツイスタービティーウォーカー(PDL)
7個目のボックスで確認できるルアー
- ジョーダン50F(HMKL)
- ジョーダン65F(HMKL)
- プロップキング65SP(HMKL)
- デッピー(デップトーキョー)
- デルゼ55F(ティムコ)
- トラファルガー5(ティムコ)
- iウェーバー74SSS(O.S.P)
- オーバーリアル63ウエイク(O.S.P
- ピクロ68F(O.S.P)
- ピクピク65(ジャッカル)
- ピクピク78(ジャッカル)
- iローラー70(イマカツ)
8個目のボックスで確認できるルアー
- スリザーク(デプス)
- バスターク(デプス)
- バシリスキー(デプス)
- シャワーブローズソフトシェル(モード)
- ミクラ(ディープフォレスト)
- キュー(ディープフォレスト)
- ワッカー(テッケル)
- ブロンズアイフロッグ(スプロ)
上位神ルアーをピックアップ!
神々が詰められたボックスたちから、さらにピックアップした上位神。ルアーだけでなく使用しているフックなど、隅々まで拝むべし!
キックノッカーパップ(テッケル)
アメリカでも愛用者の多いペンシルベイト。
藤田「音とアクションが良くて、ビュンビュンとキレも抜群です。ペンシルナンバー1と言っていいくらい。3フックなのもいいですね」
チャビーポッパー(ジャッカル)
藤田「ため池でも、湖でもどこでも使えるポッパーで小さいポッパーが効くタイミングでは外せないですね。首も振るし、連続ポップも『チュチュチュッ!』と良い音するんですよね。7月8月の河口湖ですごく釣れます」
ピクピク 65F(ジャッカル)
藤田「シェイクしながら誘い続けると、ワームにも他のプラグにも出せない唯一無二のアクションが出て、バスを狂わす力があります。河口湖やクリアウォーターの釣り場ではマストですね。深いレンジからも魚を引っ張ってくれるのもお気に入りです」
ジョーダン 50F(HMKL)
藤田「完全放置で、釣るためのコツは動かさないこと。春はジョーダンがよく釣れます。ただ、季節が進行するとアクションを入れたほうがいい時もあるので、河口湖ではジョーダンとピクピクをリグったタックルをそれぞれ用意してます」
トリプルインパクトジョイント140(シマノ)
藤田「ただ巻きで良いアクションするし、トゥイッチでも激しく音を立てながらテーブルターンするので使い勝手いいですね。昔のルアーですけど、改めてすごいルアーだなと思います」
ダイナモバズ(HMKL)
多くのアングラーを虜にするバズベイトの傑作。
藤田「サイズ感とバランスがすごくいい。ヘッドにヒットするクラック音は出さないように少し開いて使うんですけど、普通にいい音がします」
ジョイントフカベイト(ノリーズ)
藤田「さすが田辺(哲男)さん。可愛いし、不思議なパワーがある。アクションがシビアなので、遠くでもフカフカしているのがわかるように頭から4点マーカー打ちました。超見えやすくて、自慢のシステムです」
ビッグバド(ヘドン)
小学3年生の頃から愛用しているという溺愛品。
藤田「楽しい釣りをしたい時に絶対投げたいルアー筆頭ですね。かといって、遊びの釣りだけじゃなくて陸王みたいな本気の時でも普通に使います。サイズ感といい、つんのめるアクションといい替えが効かないです」
ブレイクブレード WS(ジャッカル)
藤田「ジャッカルサポート以前から愛用してます。それくらい信頼のおけるルアーで、このルアーに関してはトレーラーワームは装着せず使用します。ただ、トレーラーフックは忘れずに」
DT-6(ラパラ)
スリザーク(デプス)
木村建太さんがプロデュースしたフロッグ1号。
藤田「速く動かしたい時や、やるべきエリアが広い時に使います。言うなれば、元祖野良ネズミです(笑)。切り立ったエッジのおかげで綺麗に水面を這うところもポイントです」
ジョイントゾーイ(T.H.タックル)
藤田「釣り人生の中でパワーのある期間がかなり長かったルアーですね。基本、投げてただ巻き。追ってきて食わなければジャークなど色々芸達者。サイトでもオフサイトでも、スピナベ感覚で使っちゃいますね」
レベルバイブブースト(レイドジャパン)
藤田「低水温期にライトリグでも食わせるのが難しい魚を叩き起こす感じのルアーです。5、7gを使うことが多いのですが、ウエイトの割りに動きが強い。フォールの速度も絶妙で狙った場所にスパッと入りますね。」
ハドルトラウト 6in(ハドルストン)
藤田「素材がモチモチでこれも他にないですね。ライターで何度も修復可能なので、長く使えます。大きいベイトを食ってる時以外に、サイトでも使えます。i字系に近いけど、パワーのあるルアー。写真のハドルはフックが#1ですが、普段は#3を使うことが多いです」
スティーズフロッグJr.(DAIWA)
藤田「スリザークに対して、ゆっくりネチネチと水を絡めた強いドッグウォークで使用しますね。これは逆に障害物から離さず移動距離を抑えたい時やピンスポットで使うことが多いです」
藤田京弥さんのソフトルアー収納
使用頻度の高いワームがバッカンにイン! この中から試合ごとに使うものをピックアップしているそう。2個分のバッカンに詰め込まれたワームの中から、藤田さんオススメをえぐる!
タックルコンテナボート&カーモデルM(ジャッカル)
RV-ラッシュアワー(リボルテージ)
藤田「横のテールをカットして、真ん中のテールをなるべく細くした『フィネステールチューン』です。こうするとスーパークイックなテーブルターンが可能で、短い距離で何度も首振りが可能です。完全に水面でドッグウォークしてくれるのも、野良ネズミとの使い分けになるのでいいですね」
サイコロラバー #3(フィールドサイト)
藤田「小さいけど、水を押すからいいですね。大体サイト、もしくはライブスコープを見て使うとが多いですね。ピンポイントの食わせに長けているルアーです」
ヤミィ 4.5(ジャッカル)
ドリフトクラブ(ジャッカル)
藤田「カニを食っているバスに効果てきめんで、リザーバーのバックウォーターとかにもいたりするんで意外と食われてます。そういうルアーがあんまりなかったので、まだまだパワーを感じますね。リーダーレスダウンショットやワッキーで使うことが多いですね」
ワレカラ 2.3(ジャクソン)
藤田「引っ張った後のブレーキが結構効くので、サイコロ以前はこれでピシッとジャークしてました。初年度にマスターズを優勝したときの貴重な1本を獲ったのがこのルアーです」
RVドリフトクロー(リボルテージ)&キングドリフトクロー(ジャッカル)
藤田「オフセットのバックスライドはもちろん、順刺しのi字引きなんかも意外とよく釣れますね。特にキングドリフトクローはすごい未知なる可能性を感じていますね」
ブルフラット 3.8(デプス)
藤田「神ルアーというものがあるなら、こういうルアーのことですかね。発売以来釣れ続けているのがスゴイ。理由はわからないですけど、僕は素材のもっちり感や塩の配合具合と優しいテールのアクションが効いてるのかなぁと。1.8~2.7のテキサスリグやネイルリグ、ノーシンカーで使うことが多いですね」
ドライブビーバー 3.5(O.S.P)
藤田「素材、動き、フッキング率すべてが最高にイイ。カバーにも入りやすいし、よく動くし、こっち系のワームのコレに勝てるのはなかなか難しいと思いますね。4.5inが欲しいくらい神ルアーです」
ミナモ 5(ジャッカル)
藤田「サイトするときは絶対持っていくルアーです。高速でビビビッって引っ張ると急にバスのスイッチが入る替えが効かないワームですね。サイトだけでなく、スピーディーな展開にも使えるのがオススメです」
RV-バグ 1.5(リボルテージ)
藤田「これは永久に釣れ続けるタイプのルアーですね(笑)。どんなリグにも対応できて、誰が使っても釣れるっていうのを意識して作った自信作ですね」
デッドスローラー 4.8(ジャッカル)
藤田「めちゃくちゃスローに引けて、カバーから離さずにいいアクションがでます。頭を少し振っているのがキモです。ただ巻きもよし、トゥイッチもよし、とにかく障害物に絡めていけるので便利です」
パインシュリンプ・改(ジャッカル)
藤田「カスミ水系で使うのに4.5inが大きかったので、寸詰めしたらすごくいい感じでした。僕はリーダーレスダウンショットで使うことが多いですね。これのステキなところは3/0のフックが背負えるので、強めのタックルで思い切りフッキングできます」
2ウェイ(レイドジャパン)&Wパイン(仮称)(ジャッカル)
藤田「Wパインはパインシュリンプの頭同士をくっつけたらすごくいい動きが出て、一気にお気に入りですね。ダウンショットシンカーのハリス止めにマス針を通す、『ダイレクトリグ』がボインボインしてオススメ。パワーやアクションの違いでピリピリ系の2ウェイとの使い分けもできますね」
ロングM(ジャッカル)
細身かつ16inという長さが売りのロングストレートワーム。
藤田「この長さがまずほかにはないですし、水に入れた時のサイズ感がいいです。16inと聞くとちょっと引いちゃう人もいるかもしれませんが、25cmのバスも普通に釣れますよ。リグはネコリグやノーシンカーが多いです」
桧原湖戦ボックス
対桧原湖戦で用意したセット。各試合でメインになりそうなルアーや道具をまとめている。
デスロック(バリバス)
藤田「スモールディープはデスロック一択ですね。刺さる力がそんなに必要ないので、これくらいの掛け調子がいいです。あと極小ワームを使うのに針が重いといいアクションしないという理由もあります」
フックケース
主にオフセットフックが収納されている可愛いケース。フックの種類やメーカーごとに仕分け。
シンカーケース
ネイルシンカー、ダウンショットシンカーなどが詰め込まれたボックス。形状やウエイト別に仕切りを分けて保管。
状況に合わせて形状をセレクト。万能はザップ、すり抜け重視ならスリム。重心を安定させたいときはペアを使用。ペアのリングタイプはフリーリグやリーダーレス、アラバマやハードルアーのちょい足しウエイトにも。
ポークケース
リールバッグ
所有車&艇
18TRX(トライトン)
走破性と安定性のバランスがよく、ソフトな波当たりで快適。
藤田「アメリカでだいぶ操船技術が上達したんですけど、トライトンに乗るとさらに上手くなった気がしちゃいますね」
BOAT SETTING
項目 | 使用装備 |
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エレキ | ウルトレックス112(ミンコタ) |
ソナー(フロント) | GPSMAP8416XSV(ガーミン) GPSMAP1222XSVタッチ(ガーミン) GPSMAP1223XSV(ガーミン) |
ソナー(リア) | GPSMAP1223XSV(ガーミン) HE820(ホンデックス) |
エンジン | PRO XS 250(マーキュリー) |
アンカー | ブレイド(パワーポール) |
ランドクルーザー200(TOYOTA)
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