雑誌カメラマンの仕事内容や収入はどれくらい? 土屋幸一さんに聞いてみた【釣り業界のお仕事紹介】

ルアーマガジンの第3号から撮影をお願いしている巨匠、土屋幸一さん。「ツッチー」の愛称で多くのアングラーに親しまれ、飽くなき探求心で撮影技術は今もなお進化し続ける。そんなルアマガとも縁の深い土屋さんのストーリーを掘り下げてみた! 収入は一体どれくらいなのか? などの気になる事情を徹底調査!

●文:ルアーマガジン編集部

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土屋幸一さんのプロフィール

土屋幸一(つちや・こういち)

フリーのカメラマン。一見強面だが、陽気で気さくな58歳。迫力と躍動感のある写真で多くのアングラー、メーカーが信頼を寄せている。

撮りたい写真があればどんな場所だろうと厭わない。

この仕事についた経緯は?

「下手だね」と言われたのが始まりでした。

22歳のとき、中古のバイクを買って北海道へ向かったんですよ。いわゆるミツバチ族って言うのかな? ものすごく空気が合ってそのまま数年住んでいました。

スキー場などでバイトしながら、雪や山の写真を撮って、コンテストなどでも賞をもらっていたんだけど、あるとき全日本スキーの撮影に来ていたのちの師匠に撮った写真を見せたら「下手だね」って言われて(笑)。

そのまま、なんかスイッチ入って弟子入りを懇願したんですよ。そのあと6年間は名古屋で修業して、30歳のときに独立しました。

仕事の内容を教えてください

取材に行く→写真をセレクトする→写真を補正処理する→納品。上記の流れを2~10日で行います。

どんな人に向いている仕事ですか?

自己中な人!

良い写真を撮るという意味では、ある意味自己中心的な部分は必要かもしれないね。ただ、スタイルも色々あるから、まずはやってみたいと思う人。それで途中で嫌にならなければ続ければいいんじゃないかな。

通称「アルティメットモード」。いい画を撮るための妥協のない姿勢と心構えが現れている。

仕事のやりがいを教えてください

色んな所へ行けるから楽しいよ。

良い写真なんて撮れないときがほとんどだし、評価する人によって価値がバラバラだからさ、これはやりがいなのかわからないけど、色んな人に会えるし、色んな所へ行けるから楽しいですよ。その結果、良い写真が撮れればもっといいなっていうね。とにかく飽きないです。

収入について教えてください

仕事の量でかなり変動があるので、年収で言うと高級ロッド20~100本くらいとでも言っておきましょうか(笑)。

2000年、シカゴで行われたバスマスタークラシックに出場した田辺哲男さん艇にカメラマンとして同船。実費で単身渡米し、この1枚を収めた。

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