春の海釣りで代表的な魚のひとつといえばメバルだろう。大きな目で釣り人の仕掛けをよく見極めるメバルは繊細な釣り味が楽しめ、大型ともなれば強烈なアタリで竿を叩く。食べると淡白な白身ながら上品な香りがあるメバル。たっぷり野菜と共に、たくさん釣れたときは鍋にしてみるのもおすすめだ。
●文:ルアマガプラス編集部
メバルについて
春の訪れを感じさせるさわやかな味わいの白身魚
カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科メバル属名前通りの大きく張り出した目が特徴的だが、稚魚の状態で生まれる胎卵生の魚という珍しい特徴もある。稚魚は体長5~6mmで生まれ、約3年で15cmぐらいまで一気に成長。そこから成長は遅くなり、30cmまで成長するのには約10年かかるといわれている。そのため漁獲される魚は20cm前後までがほとんど。しかし中には40cm強まで成長する魚もいる。
代表的なブランド
特にブランド化はされていないようだが、産地としては瀬戸内海が有名。とはいえ北海道から九州まで幅広い地域で漁獲はされている。ただし成長の遅い魚ということもあって、漁獲量自体は減少傾向にある。
おすすめ料理 | 旬 | 全国の主な産地 |
---|---|---|
煮付け、揚げ物など | 春~初夏 | 陸奥湾、仙台湾、瀬戸内海 |
メバルの寄せ鍋
具材を下ごしらえして鍋に盛り付けたら1番出汁を張りあとは温めるだけ。
材料(3人前)、調理時間目安(30分)
材料 | 分量 |
---|---|
メバル | 1尾 |
白菜 | 1/4個 |
エビ | 3尾 |
ホタテ | 3個 |
豆腐 | 1/2丁 |
シイタケ | 3個 |
エノキダケ | 1株 |
材料 | 分量 |
---|---|
春菊 | お好み |
昆布 | 約20g |
鰹節 | 約70g |
塩 | 大さじ2杯 |
しょう油 | 少々 |
みりん | お好みで |
作り方
【手順1】
1番出汁をとる
昆布を入れた鍋を水から熱して、沸騰しかけたら昆布を出し、鰹節を入れて弱火に。色が付いたらOK。鰹節を濾す。
【手順2】
出汁の味を調える
1番出汁に味を調える程度の少量(大さじ2杯まで)の塩を入れ、香り付けにしょう油をたらす。あとはみりんをお好みで。
【手順3】
野菜の下ごしらえ
各野菜の大きさを揃えつつ、食べやすい大きさに切る。煮ると小さくなることを計算に入れ、気持ち大きめに。
【手順4】
魚介類の下ごしらえ
メバルを胴体で半分に。魚介類はそのまま使うと臭みやアクが強く出るので、10秒程サッと熱湯に潜らせておく。
【手順5】
鍋に具材を盛り付ける
冷めた出汁を鍋に張り、具材を盛り付ける。野菜は切り口を同じ方向に向けると美しく見える。後は温めるのみ。
【ワンポイント】出汁は最初に作って冷ましておくこと
鍋は具材・出汁の全てを冷たい状態から温めていった方が美味しい。出汁は最初に作って冷ましておく。魚介類をふんだんに使っているので、出汁作りが面倒なら水炊きでもじゅうぶん美味しい。
完成!
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