冬の釣り「ウソ&ホント」その常識って非常識!?

バス釣り歴数週間のビギナーも、ウン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説!! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために! 今回はバス釣りの常識&非常識。巷間いろいろささやかれるというか言い訳にもされる「釣れる理由と釣れない理由」を広瀬さんがぶった斬る。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 シーバス特集

釣れないからこそ考えることが大事!?

今回は新展開として、バス釣りの常識を広瀬さん流にズバッと斬ってもらいます。テーマは、冬のバス釣りです!

広瀬「なるほど。バス釣りっていわゆるファジーというか、曖昧なことも多くてそこが面白い部分でもありますが、あえてそこをズバッと! ですよね?」

ハイ、あくまで広瀬さん流でお願いできれば。

広瀬「僕はある意味永遠の一般アングラーですからね。突拍子もないことは逆に言えません」

そこが信頼できるかと。では読者のみんなが冬の釣りで気になるのはやはり、本当に釣れるのか? だと思いますが。

広瀬「釣れます。それは季節を問わず同じでしょう。ただ釣れない確率は確かにほかの季節よりも高いです。理由としては活性ですね。水温が低すぎて動けないし食う気がない。なので冬はオフシーズンというのもありだと思います。ただ、ひたすら寒い現場で無理を感じつつ釣れた1本は本当に嬉しいので、そのために釣るのもありだと。少しでもそのお役に立てればと、辛い中釣りしてます(笑)」

広瀬「ベー師匠(笑福亭鶴瓶)も『冬の体はカラカラ』と言ってるように、乾燥する冬こそ水分補給は必須! あと日焼け止めもな!」

新しいタックルなら釣れる?

ロッドは前回から引き続きデイズ360。

広瀬「釣れるというよりは釣らなきゃですね(苦笑)。でもいつも以上に気合いは入ります!」

ENJOYレッスン「1」フィールドに関するウソ・ホント

広瀬「冬は釣りにくいからこそフィールド選びも重要になります。マイナーよりもメジャーフィールド、初場所よりも実績場所で釣るのが無難。もちろん冬の実績があればベターです。守りに入ることは冬の釣りでは決してマイナスではありません。『ここはダメかも?』と少しでも思ったらすぐに移動するラン&ガンのスタイルも大事ですね」

「ホント」減水池は釣れる

広瀬「バスが居ることが大前提ですが、減水で水域が狭くなれば全域、全水深を攻められるし、ルアーがバスの目の前を通る確率も高くなる。つまりは釣れやすくなります」

「ウソ」寒い日は釣れない

広瀬「外気温と水温の上下動は微妙にズレています。ある程度の規模のフィールドであれば、暖かい日が続けば寒くても中層からディープは水温が高いままってことはありますね」

車外計を見てビビることなかれ。水温は意外と高いこともある。もちろんもっと低いこともある。

「ホント」釣れるスポットは決まっている

広瀬「水温が安定しやすいディープや、晴れた日の午後なんかには温まりやすいシャローにバスが集まっていることがあります。同じスポットを繰り返して攻めるのも有効です」

広瀬さんの厳寒期攻略の大定番がメタルバイブによる沖のディープ撃ち。

広瀬「飛ばせるタックルが重要です」

「ウソ」風が吹いたら釣れない

広瀬「気分的には萎えますが、釣れないことはありません。風裏にいるバスも当然いますが、風面にベイトが寄せられるのでそれを狙うのもいるはず。スレてないのは風面でしょう」

実際実釣で釣れた貴重な1本目はザブザブの風面だった。

広瀬「すぐに止めようかと思いましたが1発でした。隠れられるウィードが近くにあったのもよかったんだと思います」

ENJOYレッスン「2」釣果に関するウソ・ホント

広瀬「いっそのことバスも冬眠してくれた方が嬉しいと思うことはありますが、前述の通り、釣れないことはありません。フィールド選び、スポット選びが満点で、さらに釣り方がビシッとハマれば連発することもあります。ただやはり厳しいので、釣ることだけがすべてではないことを忘れないように。冬でもバス釣りを楽しめることに感謝です!」

「ウソ」それでもやっぱり釣れない

広瀬「いやだから釣れます(笑)。時間も短いしチャンスも少ないからこそ『やり続けるのもテクニック!』という言葉がこれほど当てはまる季節もないでしょう」

1本目から3時間無反応が続く。本当に諦めかけたところにバイト!

広瀬「ギルからのバス。反応があるって大事!」

「ウソ」マズメは存在しない

広瀬「ちゃんとあります。ただし本当に短い。朝マズメなら夜明け直後の数分間とか。ローライトになった風が吹いたなんかの時合いもあるのでしっかり集中してください」

水面に太陽光が差し始める絶好のタイミング。

広瀬「ハイシーズンは多少的が外れても釣れますが、冬はキビシ~!」

「ホント」特定のルアーが釣れる

広瀬「釣れやすいという意味ではホント。タイミング、スポット、動きなど狭くて多様な条件をくぐり抜けられるルアーは多くありません。でもトップで釣れないこともありません」

冬の定番と言えばメタルバイブ。遠投ができてディープで快適に操作できて沖のバスの目の前を通せる。つまり釣れる。

「ホント」連発もする

広瀬「バスがピンスポットに集結することがあるので連発も夢ではありません。事実今回も諦めからの3連発でした。それまでの時間はなんだったんだ!? と思うのは冬あるあるです」

冬の定番と言えばメタルバイブ。遠投ができてディープで快適に操作できて沖のバスの目の前を通せる。つまり釣れる。

「ウソ」冬は重ね着が絶対

広瀬「ウソ! 重ねても動きにくくなるので、レイヤード(重ね着)が大事。機能性アンダーにダウンにフリースにレインで汗をかくくらい。そして重要なのが肌の露出をなるべくなくすこと! ってことでニットキャップにネックウォーマーは必須です」

「今月のコレいいモノ!」スタイリッシュなキャップ

2023バージョンのニットキャップはボックスロゴ。写真のほか3カラー。裏ボア仕様のネックウォーマーも写真のほか2カラーで発売中! 購入はメジャクラ公式オンラインショップにて!

今月のENJOY!! イッポン!!

デイズ360 D360C-610M(メジャークラフト)

項目スペック
全長6ft10in
アクションレギュラーファスト
対応ルアー1/4~3/4oz
対応ライン10~16lb
価格38,500円(税込)

注目ポイント

カーボン繊維を縦、横、右斜め、左斜めの方向に配置する『R360構造』ブランク。セクションごとに配列を調整できるので、別次元の軽さと感度と強さの兼備が現実になった。

ヒロセマンおすすめのワケ

広瀬「お待たせしました! の新バスロッドシリーズ。ベイトロッドのバーサタイルとなるであろうコイツは、遠投も操作も確実にこなせる絶妙なレングス設定がキモです」

ヒロセマンのプロフィール

バス釣りの伝道師:広瀬達樹 a.k.a.ヒロセマン

ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。
ルアーの釣りが大好きだ!

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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